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ラグビー コラム 2024年2月15日

東京サントリーサンゴリアス、埼玉パナソニックワイルドナイツとの大一番を前に練習を公開

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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ワイルドナイツ戦の勝利を目指すサンゴリアス

「クロスボーダーラグビー2024」が終わり、2月17日(土)からリーグワンのディビジョン1が再開する。17日(土)、6連勝で首位に立つ埼玉パナソニックワイルドナイツ(勝ち点29)に挑むのが、リーグワンで初の王者を目指す5勝1敗(勝ち点23)で3位につける東京サントリーサンゴリアスだ。

1月20日の第6節は、0-29から三菱重工相模原ダイナボーアズに、36-34で逆転勝利を収めたものの、2週間前にはニュージーランドの強豪ブルーズに、7-43で敗戦。厳しいレッスンを受けたサンゴリアス。2月13日(火)、今年になって初めて練習を公開、田中澄憲監督や選手たちが報道陣に対応した。

サンゴリアスの田中澄憲監督

田中監督は大敗したブルーズ戦に関して「相手はフィットネス、スピードなど、身体の準備ができていて、アグレッシブで正確なプレーをしていた。自分たちのフィジカルを見つめ直すきっかけになった。受けるディフェンスだと通用しない。あとブレイクダウンは、ボールを守っていく形だったが、人に対して掃除していくところは勉強になった」と振り返った。

ブルーズ戦はコンディション不良で出場しなかったが、「今週からラグビーに復帰した。万全です」という日本代表で、キャプテンHO(フッカー)堀越康介は「最初の20分は勝ち負けがつくような大事な時間帯なので、今週は最初の20分でどう戦うかを徹底してきた。試合の入りでどう戦うか、相手にどうメッセージを与えるかをやっている」と話した。

大一番となるワイルドナイツ戦に向けて指揮官は、「盤石でチームとして完成されているし、成熟されている。ディフェンスもいいし、ジャッカルも上手い。チャンスがあまりないと思うので、相手どうこうではなく、自分たちのやることを遂行できるか、プレッシャーの中でどれだけ我慢できるか」と話した。

堀越康介キャプテン

また、「尊敬しているHO堀江翔太さんとスクラムが組みたい」というHO堀越は「『サンゴリアススタンダード』をテーマに掲げている。相手はディフェンス、ターンオーバーからのアタックが脅威なので、しっかり、それを崩すような戦術を準備している。モールもスクラムも強いので、対策していきたい」と意気込んでいる。

ジャッカルで勝利に貢献したいFLサム・ケイン

第6節が終わった後、ニュージーランドに戻って、家族とリフレッシュしたというオールブラックス95キャップのFL(フランカー)サム・ケインは「相手はストラクチャーがとてもしっかりしていて、攻守ともに強い。とても楽しみなチャンスなので、ベストを尽くして戦いたい。準備の段階でエネルギーが満ちているので、強度を高めながら迎えたい」と語気を強めた。

ジャッカルの世界的名手であるFLケインは、やはり接点周りの練習を若手とやっているそうだ。「毎日ではないが、時々、接点周りを教えている。FL山本凱とは一緒に自己練習している。凱は最強くらいのタックラーだね。FL下川甲嗣とも練習をやっている」。

また、ブルーズ戦でリーグワン主催試合で初先発した、アルゼンチン代表104キャップのSO(スタンドオフ)ニコラス・サンチェスは「準備は十分だったと思うが、結果につなげられず悔しかった。今は選手の癖、スタイルを知ろうとしている段階」と話した。

残念ながらワイツドナイツ戦は、メンバー外となったが、来日して驚いたことを聞くと、サンチェスは「家族と来日して楽しんでいる。日本に来る前は、食事はどうかな?と思っていたが、焼肉、オムライス、寿司、蕎麦などむちゃくちゃ美味しい!」と頬を緩めた。

三重ホンダヒートのアルゼンチン代表のFLパブロ・マテーラとの対戦は心待ちにしており、「パブロと対戦することは、特別な意味があるので楽しみ。(パブロは)ワールドカップの日本代表戦でケガをしたので、本人にとっても復帰は特別な日になるのかな」と話した。

7試合連続、10番を背負う高本幹也

ワイツドナイツ戦を含めて、開幕から7試合連続で10番をつけて先発するSO高本幹也は「少しずつ余裕が出てきたので、ランもチャレンジしようと思っている」とコメント。

そして、「難しいことではなく、規律を守って、細かいエラーをしないことを続ければ、ロースコアに持っていって勝ち切れると思っている。規律を崩して、細かいミスをすると相手のペースになってしまうので、10番としてチームに言っていきたい」と冷静に話した。

また、高本は帝京大学の先輩である、ワイツドナイツのSO松田力也とは過去に一度も対戦したことはないといい、初のマッチアップとなる。「10番の日本人選手は誰でも意識しているし、(松田選手は)日本代表プラス帝京大学の先輩なので。代表に選ばれたい気持ちはあるが、今はサンゴリアスで結果を出して、選ばれたらいい」。

「総合力で戦うのも、うちの強み」と田中監督が言うように、持ち前のアタッキングラグビーでボールを保持しつつロースコアに持っていき勝機を見いだしたい。

そして、ワイルドナイツ戦の後は1週間空いた後、3月の4連戦が待っている。田中監督は「連戦をどう乗り越えるか。選手が戻ってくるまで、粘りながら何とか勝ち点を積み重ねていきたい」と先を見据えた。

リーグワンになってワイルドナイツに3連敗中のサンゴリアス。相手のホストである埼玉・熊谷ラグビー場での試合だが、4度目のチャレンジで白星を掴めるか。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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