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ラグビー コラム 2024年2月15日

中位脱却ねらう「トヨタヴェルブリッツ」×初勝利ほしい「三重ホンダヒート」。NTTジャパンラグビーリーグワン2023-24第7節交流戦

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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トヨタヴェルブリッツ vs. 三重ホンダヒート

リーグワン初のクロスボーダーマッチが終わり、2月第3週よりディビジョン1(D1)が再開される。

順位表における注目は、中位グループだろう。

4位横浜キヤノンイーグルスから8位トヨタヴェルブリッツの勝点差は「4」。わずか勝点4差に5チームがひしめく大混戦だ。

ヴェルブリッツは3勝3敗の8位だが、ボーナスポイント付き勝利(勝点5)があれば上位浮上の可能性がある。

その意味で、2月17日(土)の第7節交流戦、愛知・パロマ瑞穂ラグビー場での12位(6敗)三重ホンダヒート戦は、マスト・ウィンのホストゲームだ。

今回のクロスボーダーマッチに参戦した昨季4強以外は、他のD1チームとって異例の中断期間となった。

ヴェルブリッツは約3週間で、浦安D-Rocksと主力組を含めた40分3本の練習試合を行うなどした。D-Rocks戦には帝京大学の奥井章仁(アーリーエントリー)も出場した。

一方のホンダヒートは約1カ月の中断期間があり、出場機会の少なかったメンバーも多く出場する編制で、九州電力キューデンヴォルテクス(28-26)と戦うなどしている。

今季ヴェルブリッツの鮮烈なシーンといえば、第4節埼玉ワイルドナイツ戦の前半だ。攻撃的なキックと推進力でワイルドナイツ相手に前半27-8と圧倒。

後半劣勢となり逆転負けを許したが、ワイルドナイツ相手に27-8で試合を折り返せるチームは多くない。目指すチームの片鱗をみせたゲームだったろう。

ただ後半に落ちるプレー精度、80分トータルでの一貫性は、第6節東芝ブレイブルーパス東京戦(12-28)でも課題に。試合後にヴェルブリッツのベン・ヘリングHCは語った。

「ワイルドナイツ戦でも見られたように、一貫性を持つことが必要だと感じています」

ブレイブルーパス戦では、劣勢での不用意な反則も痛かった。姫野和樹主将は「自分たちでコントロールできる部分。いらないペナルティがありました」と反省した。

課題確認、修正の時間は十分に取れたはず。今回さらなる成長を期して登場する出場メンバーでは、2月上旬の男子15人制トレーニングスコッド福岡合宿招集の7選手が全員入った。

 

先発にはFL姫野主将をはじめPR三浦昌悟 、バックスからの転向が花開いたFLウィリアム・トゥポウ

バックスでは弾丸ランが魅力のCTBチャーリー・ローレンス、DF突破33回を記録しているCTBシオサイア・フィフィタ(合宿は個人事情で辞退)、WTB高橋汰地の6選手。

コンディション不良で合宿不参加の23年W杯日本代表、SH福田健太はリザーブスタートだ。

先発9番はアーロン・スミス。10番はロングキッカーのSOティアーン・ファルコンが担う。19年W杯日本代表のPR木津悠輔、LO秋山大地は今季初出場となる。

一方で今季D1参戦のホンダヒートは開幕6連敗。

D1の洗礼を受けている格好だが、第5節ブレイブルーパス戦ではフィジカル真っ向勝負でトライも奪った。指揮官も試合後に手応えを明かしていた。

「ハッピーな部分が増えてきました。チームとしてこの数週間で向上している部分があります。終盤に直線的なプレーで得点できたことはポジティブ」(ホンダヒート、キアラン・クローリーHC)

アタックのゲイン率も「3.63」と悪くなく(ヴェルブリッツは「3.91」)、あとは心理的・身体的圧力が増すフィニッシュ場面でのプレー精度、連携力が必要か。

 

先発メンバーでは、ホンダヒートからは福岡合宿に唯一招集されたFL古田凌主将がスタメンに。

FL古田主将は帝京大学時代、同期主将のHO堀越康介東京サンゴリアス)らと共に大学選手権決勝に先発。V9という偉業を経験した。

FL古田主将の今季タックル成功はD1個人4位の82回。ジャッカルの名手でもあり、FL古田主将の姿を追いかけるだけでも見応えがある。

セットプレーの鍵を握る先発2番は、スローイングが巧みなHO李承ヒョ(火に赤赤)。LO小林亮太はエナジー高く攻守に貢献する32歳。

カテゴリCは南アフリカ代表LOフランコ・モスタート。元豪州代表のFBトム・バンクス。必ず役目を果たす頼もしい存在だ。23歳筑波大学出身のWTB植村陽彦は注目のトライゲッター。今季3トライ目は生まれるか。

愛知拠点のヴェルブリッツ×三重拠点のホンダヒート。地理的に近しい間柄の「東海ダービー」の行方はいかに。注目のキックオフは土曜日の14時だ。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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