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JRLOの東海林一専務理事
1月31日、一般社団法人ジャパンラグビー リーグワン(以下、JRLO)は『ジャパンラグビー リーグワン2024-25シーズン』から、『セコムラガッツ』『ヤクルトレビンズ』『LeRIRO福岡』(ルリーロ福岡)の3チームがディビジョン3に新規参入することを決定。JRLOの東海林一専務理事がオンラインで会見を開いた。
2022年から始まったリーグワンは4シーズン目、そしてフェーズ2となる、2024-25シーズンから新規参入のチームを受け入れる方針を取っており、昨年3月に申請手続きを発表し、6月までに5チームの申請があった。
そして昨年9月、新規参入審査で『日立SunNexus茨城』は不足項目があり、4チームが候補となった。対戦カードの関係から1チーム、もしくは3チームが新たに参入することも決まっていた。
そして今回、今季や昨季までの成績や財務、ホストスタジアムが確保されているかなどの条件が加味されて、秋田ノーザンブレッツを除く、下記の3チームが来季からディビジョン3への参入が決まった。3チームは今後、地域名を冠するチーム名となる予定だ。
3地域社会人リーグの順位決定戦で、セコムラガッツが優勝。ヤクルトレビンズが準優勝、ルリーロ福岡は4位で、秋田ノーザンブレッツはトップイーストAグループ5位だったことも響いた。もし、3地域社会人リーグ順位決定戦で優勝していたら、秋田ノーザンブレッツにも来季からの参入の可能性はあったという。
【ジャパンラグビーリーグワン新規参入チーム】
(ホストエリア/クラブ活動拠点/現所属地域リーグ)
・セコムラガッツ
(埼玉県狭山市/埼玉県狭山市/トップイースト Aグループ)
・ヤクルトレビンズ
(埼玉県戸田市、セカンダリーホストエリア:群馬県前橋市を予定/埼玉県戸田市/トップイースト Aグループ)
・LeRIRO福岡
(福岡県うきは市および周辺地域の筑後エリア)/福岡県うきは市/トップキュウシュウ Aリーグ)
◆新規参入申請評点付与項目(財務・戦績)の最終評点
・セコムラガッツ:9点
※財務:4点 戦績(今季):5点 戦績(過去):0点
・ヤクルトレビンズ:8点
※財務:3点 戦績(今季):4点 戦績(過去):1点
・LeRIRO(ルリーロ)福岡:6点
※財務:3点 戦績(今季):2点 戦績(過去):1点
・秋田ノーザンブレッツRFC:2点
※財務:2点 戦績(今季):0点 戦績(過去):0点
ディビジョン3のホストスタジアムの要件は、収容規模3000人以上で、ホストエリアないし、セカンダリーエリアに存在(複数可)し、ホストゲームの5割を行うなどが定められていた。
ルリーロ福岡は『久留米スポーツセンター陸上競技場』(福岡県久留米市)を確保。セコムラガッツは狭山市に「セコムラグビーフィールド」を新設して、2025-26シーズンから使用する計画で、ヤクルトレビンズは、2025-26シーズンから、セカンダリーホストにある群馬県前橋市の『アースケア敷島サッカー・ラグビー場』を使用する予定を提出しクリアした。
東海林専務理事は「リーグの発展にとって、ファンのみなさまにより多くの試合を多様な場所で楽しんでいただく上で、すばらしい結果になった。3チームを迎えて来季以降、大きな発展を遂げていきたい」。
「埼玉が3チームとなるので、各チームが切磋琢磨して埼玉のラグビーを盛り上げていくことにつながる。ルリーロ福岡は九州ということと、母体企業がない新しい形になるので、地域、チームのモデルとして新しい風を吹き込んでいただけると期待しています」と語気を強めた。
さらにディビジョン3に3チームが増えることが決まり、2024-25シーズンのリーグワンは26チームが所属することになった。ディビジョン1が12チーム、ディビジョン2が8チーム(2チーム増)、ディビジョン3が6チーム(1チーム増)となる。
そのため、今季ディビジョン3の1位・2位の2チームは、ディビジョン2への自動昇格が決まり、ディビジョン2の6位とディビジョン3の3位の間で入替戦が行われることになった。
来季のディビジョン1は交流戦が2試合増やされ、各チームが18試合を行うという。ディビジョン1は現在のところチーム数を減らす考えはなく、12チームのままで、2029年からのフェーズ3では総当たり戦を目指すという。
なお、今後も新規参入をオープンに呼びかけていく方針だが、2025-26シーズンに向けて、新規チームを呼びかけるかどうかは、現在検討中だという。また、フェーズ2、フェーズ3での、ディビジョン1・2のスタジアム要件などの条件は今シーズン終わり次第、速やかに発表予定だ。
こうしてフェーズ2が始まる2024-25シーズンから、セコムラガッツ、ヤクルトレビンズ、ルリーロ福岡の3チームがリーグワンに参入することが決まり、新しい力が日本ラグビー界を盛り上げていく。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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