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フィジカルバトルでは絶対に引かない。両チームに脈々と受け継がれた遺伝子が試合を引き締めた。1月27日(土)、豊田スタジアムには1万8519人の観衆が集った。午後2時35分、東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)SOリッチー・モウンガのキックオフで激闘の幕が上がった。
立ち上がりは開幕5連勝のBL東京が攻め込むが、LOワーナー・ディアンズからFL佐々木剛へのパスがつながらずチャンスを逸する。直後にトヨタヴェルブリッツ(トヨタV)が攻め込み、ゴールライン前でモールを押し込むが、ここはボールを持ちだしたHO彦坂圭克にBL東京のSH小川高廣がタックル。ピンチを防ぐ。小川はリーグ戦100試合のメモリアルでアグレッシブにプレーした。
先にトライをとったのはトヨタVだった、前半8分、BL東京に攻め込まれたトヨタVがディフェンスで粘り、PKを得たところでSH福田健太が速攻を仕掛ける。一気に抜け出し相手陣に走り込む。これに素早く反応したのは明治大学時代のチームメイトWTB高橋汰地だった。「蹴れ!」という声を聞いて、福田は右足のアウトサイドにかけてボールを転がす。転々とするボールに合わせて走り込んだ高橋がボールを確保してインゴールまで駆け抜ける。SOボーデン・バレットのゴールも決まって、7-0。
バレットとモウンガのオールブラックス対決はこの試合最大の注目点だったが、バレットは前半16分に膝を痛めて退場。残念ながら2人の駆け引きは15分ほどしか見られなかった。モウンガはその後も抜群の存在感を見せる。前半19分にモウンガがPGを決めて3-7とし、30分にはFLシャノン・フリゼルが右タッチライン際を駆け抜け、CTBニコラス・マクカラン、小川とつないでトライ。モウンガがゴールを決めて、10-7と逆転に成功する。
その後もボール争奪戦のフィジカルバトルは凄まじかった。前半は互角の好勝負だったが、後半に入るとBL東京が徐々に流れをつかむ。後半10分、12分とモウンガがPGを決めて16-7。17分にトヨタVの高橋に2つ目のトライを奪われたが、その後はスクラムを押し込み、ボール争奪戦でも優位に立ち反則を誘った。トヨタVの反則(PK)は後半だけでも11個あり、規律の乱れが敗因の一つとなった。
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