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ラグビー コラム 2024年1月12日

明治大学、100周年のメモリアルイヤー最後の戦い。大学王者を目指し帝京大学に挑む。ラグビー全国大学選手権 決勝

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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準決勝でのLO山本嶺の突破

ラグビー全国大学選手権、準々決勝で筑波大学、準決勝で京都産業大学に勝利し、順調に決勝まで駒を進めてきた明治大学。決勝では、大会前から予想されていた通りに勝ち上がってきた帝京大学と対戦する。明大は2年前の選手権でも決勝で帝京大と対戦しており、14-27で敗北。惜しくも準優勝に終わった。

◆ラグビー全国大学選手権 決勝
・1月13日(土)午後3:05 帝京大学 vs. 明治大学 国立競技場

今年度、帝京大Aチームとの対戦成績は、菅平合宿の練習試合で21-38、関東大学対抗戦で11-43といずれも負けており、まさに因縁の相手だ。「対抗戦の時は相手にフォーカスしすぎて、自分たちのやるべきことを見失ってしまっていたが、そこは一旦クリアにして、(決勝までは)自分たちにフォーカスしてやってきた」(左FL/フランカー森山雄太・政経4=東福岡)。

準決勝の京産大戦では、サイズの大きい選手を擁する相手に対して、最後まで集中力を切らすことなくディフェンスできたこと、アタックではセットプレーを起点にパスを回してBK(バックス)陣に展開し、得点を量産できたことが勝因と考えられる。決勝でも同様に、FW(フォワード)BKの両方が役割を遂行することが求められる。

一方、京産大戦で課題に上がったのはモールディフェンスとペナルティの多さだ。相手に取られた4本のトライのうち3本は自陣深くでのラインアウトモールが起点になったもの。決勝では帝京大もHO(フッカー)江良颯を中心として、積極的にラインアウトモールからの攻撃を狙ってくるだろう。食い止めるためには修正が必須だ。

また、ペナルティは準々決勝・筑波大学戦では3回とかなり少なかったのに対し、京産大戦では倍以上に増えている。「後半は0点で抑えられるはずだったのに、相手のモールやペナルティを取られたところはすごく課題で、次に対する反省点」(左CTB/センター廣瀬雄也主将・商4=東福岡)と、決勝で勝つための課題が明らかになった試合でもあった。

帝京大学 vs. 明治大学

決勝で勝利のカギとなるのはセットプレーの安定だ。FW平均体重108キロの帝京大型FWは、重さだけでなくスキルフルな選手も多い。対抗するためにはスクラムはもちろんだが、今年度強化しているモールでのトライを狙うためにもラインアウトでのミスは絶対に許されない。

「対抗戦の帝京大戦ではセットプレーが良くなかった。やれることは全てやってきたので今までやったことを全部出せるようにやっていきたい」(NO8/ナンバーエイト木戸大士郎・文3=常翔学園)。

また、ボールを持っていないオフザボールの部分での動きにも注目したい。対抗戦で課題に挙がり、選手権以降は修正して圧倒的な得点力につながっている。

対抗戦・帝京大戦でのFB池戸

「オフザボールの意識を変えたことによって、1人1人のボールへの執着が変わった」(FB/フルバック池戸将太郎・政経4=東海大相模)。準々決勝、準決勝で見せた決定力のある攻撃が、大学王者にどこまで通用するのか注目だ。

「今シーズン始まって日本一を取るためにずっと頑張ってきたので、最後しっかり『ONE MEIJI』になって、明治のラグビーを体現して優勝したい」(左LO/ロック山本嶺次郎・法4=京都成章)。

明日勝利すれば、明大は5年ぶりの日本一をつかむこととなる。100周年というメモリアルイヤーの最後に、紫紺の戦士たちの笑顔を見せてほしい。

文:豊澤風香/写真:廣末直希、安室帆海(明大スポーツ新聞部)

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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