人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2024年1月11日

横浜イーグルス×ブラックラムズ東京、白熱の「複写機ダービー」を制するのはどちらか。ジャパンラグビー リーグワン第5節展望

ラグビーレポート by 直江 光信
  • Line

 

ダービーマッチ。元々はフットボールで同じ地域に本拠を置くチーム同士の戦いを意味する言葉だ。転じて、歴史的背景や社会的立場でライバル関係にあるチームの対戦にも用いられるようになった。

日本のラグビー界でも複数のダービーマッチが定着しているが、近年おなじみとなっているのが横浜キヤノンイーグルスリコーブラックラムズ東京の「複写機ダービー」だ。同じ光学機器メーカーのチームとしてトップリーグ時代から強いライバル意識を有し、数々の熱戦が繰り広げられてきた。赤と黒、ジャージーの色まで対照的な両者の今季最初の激突は、1月16日にイーグルスのホストスタジアム、ニッパツ三ツ沢球技場で14時10分にキックオフを迎える。

 

第4節終了時のポイントテーブルをチェックすると、開幕戦黒星スタートからの3連勝で勝ち点13の4位につけるイーグルスに対し、ブラックラムズは開幕3連敗から前節の花園近鉄ライナーズ戦でようやく初白星(41-14)を挙げ、勝ち点6で現在10位。昨季クラブ初のトップ4入りを果たしたイーグルスとしては、2年連続のプレーオフ進出に向け負けられない一戦であり、前年7位のブラックラムズにとっても、上位へ浮上するために何としても白星がほしい状況だ。今回もお互いの意地が激しくぶつかり合うタイトな80分になるだろう。

 

キックオフ48時間前に発表された登録メンバーを見ていこう。ホストのイーグルスは、前節の三菱重工相模原ダイナボアーズ戦(40-35)から先発8人を変更と、大幅にメンバーを入れ替えた。FWで残ったのはLOマシュー・フィリップとFL嶋田直人だけで、フロントローはPR安昌豪、HO庭井祐輔、PR杉本達郎という顔ぶれ。左FLにはコーバス・ファンダイクが2試合ぶりに戻った。LOマックス・ダグラスとNO8アマナキ・レレイ・マフィは今季初のスターターとなる。

BKではSHファフ・デクラークとキャプテンのCTB梶村祐介が外れ、代わってSHに山菅一史、CTBに田畑凌がイン。不動の司令塔SO田村優に、前節2トライずつを挙げるなど好調のヴィリアメ・タカヤワとイノケ・ブルアの両WTB、CTBジェシー・クリエルとFB小倉順平はこれで3試合連続のスタメン出場だ。なおゲームキャプテンはHO庭井が務める。

 

一方のブラックラムズは、前節快勝の流れを意識してか、15人すべて同じスタメンをそろえてきた。FW第1列はPR谷口祐一郎、HO佐藤康、PRパディー・ライアンの3人で、両LOはマイケル・ストーバーグとロトアヘアポヒヴァ大和のペア。バックローは左FLにアマト・ファカタヴァ、右FLにゲーム主将の松橋周平が入り、ネイサン・ヒューズが背番号8を背負う。

HBはベテランのSH高橋敏也に、前節リーグワンデビューを果たした1年目のSO中楠一期という國學院久我山出身のコンビ。TB陣は左からWTBネタニ・ヴァカヤリア、CTB栗原由太、CTBロトアヘアアマナキ大洋、FB西川大輔という並びで、FBアイザック・ルーカスはこれで5試合連続の先発となる。

両チームのFW先発8人の平均身長と体重を比較すると、186.9センチ、107.9キロのイーグルスに対し、ブラックラムズは188.0センチ、111.9キロ。身長はさほど大きな違いはないものの、体重ではひとりあたり4キロもブラックラムズが重いことになる。むろん重いほうが優位という単純なものではないが、ブラックラムズとしては看板のFWを押し出して主導権を握りたいという狙いはあるだろう。タフなハードワーカーがそろうイーグルスのFWとのバトルは、このゲームのひとつの見どころとなりそうだ。

過去のリーグ戦での通算対戦成績を振り返ると、ブラックラムズが5勝4敗で勝ち越しているが、ここ3シーズンはイーグルスが3連勝と優勢。全9試合でもっともスコアが開いたのは昨季の21点差(34-13)で、残る8試合はいずれも20点差以内、さらにうち4試合が5点差点差以内の僅差での決着となっている。好ゲーム必至のライバル対決の第1ラウンド、注目だ。

文:直江 光信

直江 光信

スポーツライター。1975年熊本市生まれ。熊本高校→早稲田大学卒。熊本高校でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。著書に「早稲田ラグビー 進化への闘争」(講談社)。現在、ラグビーマガジンを中心にフリーランスの記者として活動している。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ