人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2024年1月2日

ベスト8激突、Aシード3校はBシードの挑戦を受ける。全国高校ラグビー大会 準々決勝

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
  • Line

Aシードの桐蔭学園

大阪・東大阪市花園ラグビー場を中心に開催されている「花園」こと、第103回全国高校ラグビー大会。1月3日(水)は準々決勝の4試合が行われる。

元日には3回戦の8試合行われ、ベスト8が決まった。昨季の王者で7度の優勝を誇る東福岡(福岡)、春の選抜大会の王者で3度優勝の桐蔭学園(神奈川)、花園で初優勝を狙う夏の7人制大会王者・佐賀工業(佐賀)のAシード3校は順調に勝ち上がった。

他には優勝6回の東海大大阪仰星(大阪第3)、3回戦が初戦となった中部大春日丘(愛知)、優勝1回の茗渓学園(茨城)と大阪桐蔭(大阪第2)のBシード4校、そしてノーシードから流経大柏(千葉)が準々決勝に進出した。前回大会はゼロだったが、今大会は東日本勢の4校が8強に残った。

各チームのキャプテンによって抽選が行われて、下記のように1月3日の準々決勝の組み合わせが決まった。3試合で、Bシード校がAシード校にチャレンジする形となった。

◆準々決勝組み合わせ(★:Aシード/☆:Bシード)

午前10:30 桐蔭学園(神奈川★)vs. 東海大大阪仰星(大阪第3☆)
午前11:55 中部大春日丘(愛知☆)vs. 佐賀工業(佐賀★)
午後 1:20 東福岡(福岡★)vs. 茗溪学園(茨城☆)
午後 2:45 流経大柏(千葉)vs. 大阪桐蔭(大阪第2☆)

午前10:30キックオフの第1試合はAシードの桐蔭学園に、Bシードの東海大大阪仰星が挑む。春の王者・桐蔭学園はFW(フォワード)陣にボールを持って前に出る選手が揃っておりセットプレーも強い。

さらにSO(スタンドオフ)SO萩井耀司、FB(フルバック)吉田晃己(ともに3年)のゲームコントローラーを軸に、CTB(センター)、バックスリーにも決定力あるランナーが揃う。そのため2回戦、3回戦合わせて25トライを挙げて無失点だ。

一方の東海大大阪仰星は近畿大会、春の選抜大会に出場できなかったものの、今大会に向けてチームの完成度は高くなってきた。FWの強い相手に対して、FL(フランカー)駒井良(2年)を中心にどこまで対抗できるかが鍵となろう。

佐賀工業SO服部

午前11:55に始まる第2試合、2度目の8強となったBシードの中部大春日丘が初の花園優勝を目指すAシードの佐賀工業に相対する。中部大春日丘としてはキャプテンFL福田大和、NO8(ナンバーエイト)浜浦幸太郎(ともに3年)らを中心としたFW陣がどこまで相手と伍することができるかが焦点となろう。ディフェンスでプレッシャーをかけて接戦に持ち込みたい。

一方の佐賀工業はPR(プロップ)本山淳祥、NO8中川内優太(ともに3年)ら、伝統的に強いFWでモールを武器としており、今大会も好調だ。また、SH(スクラムハーフ)井上達木、SO服部亮太(ともに3年)のゲームコントロールも冴えている。総合力で上回りたい。

東福岡 NO8高比良主将

午後1:20スタートの第3試合は連覇を目指すAシードの東福岡と、Bシードの茗渓学園が対戦する。両者は第92回大会でも準々決勝で対戦しており、その時は茗渓学園が19点差から逆転勝利している。

東福岡はキャプテンNO8高比良恭介(3年)を中心としたFWでプレッシャーをかけ、先手を取っていきたい。そして隙があればボールを広く嘘化し、CTB村上有志、WTB(ウィング)西浦岳優(ともに3年)ら、能力の高いBK(バックス)でトライを取りたい。

FWの平均体重でやや上回る茗渓学園としてはHO(フッカー)川村航平(3年)らが引っ張るFW戦、接点で互角に戦うことができるはずだ。そして、キャプテンWTB森尾大悟(3年)ら能力の高いランナーが揃うBKで互角の勝負に持ち込みたい。

ノーシードから勝ち上がった流経大柏

午後2:45に始まる第4試合はノーシードながら8強に上がってきた流経大柏が、Bシードの地元・大阪桐蔭と対戦する。春の選抜1回戦、雨中の中で両者は対戦しており、大阪桐蔭がFWの優位性を活かして20-0で勝利している。

流経大柏は、HO土方倖矢(3年)らが引っ張るFWのセットプレーが武器で、キャプテンCTB阿部煌生(3年)のランやキッキングゲームも冴えている。春からどこまで成長したか見せるには一番の試合となった。2度目のベスト4に挑む。

大阪桐蔭はPR野村俊介、NO8上野凌大(ともに3年)を筆頭に平均体重100kgを越えるFW陣で主導権を握りつつ、SH川端隆馬、SO上田倭楓の2年生ハーフ団がしっかりとゲームメイクをして勝利を呼び込みたい。

ベスト8まで残ったどのチームもレベルが高く、4試合とも熱戦が期待される。準々決勝が終わった後、ベスト4に勝ち上がったキャプテンにより最後の抽選が行われて、1月5日(金)の準決勝の対戦カードが決まる。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ