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ラグビー コラム 2023年12月27日

【ハイライト動画あり】熱戦、激戦が繰り広げられた大会初日。全国高校ラグビー大会 1回戦の結果

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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勝利を喜ぶ長崎南山フィフティーン

12月27日から1月7日にかけて、大阪・東大阪市花園ラグビー場を中心に3つのグラウンドで、各都道府県の代表51校が出場する「花園」こと、第103回全国高校ラグビー大会が行われ、優勝旗「飛球の旗」が競われる。

12月27日(水)にはノーシード校の対決となる1回戦が、1~3のグラウンドで3試合ずつ、計9試合行われた。その前には4年ぶりに開会式が行われ、秋田工業(秋田)のキャプテンFL(フランカー)大沢空(3年)が、青空に向かって次のように選手宣誓をした。

選手宣誓は 秋田工業の大沢主将

「開会式ができることに喜びを感じています。秋にはラグビー日本代表がワールドカップで日本中に勇気や感動を与えてくれました。その選手たちが活躍したこの聖地・花園で、見ている方々の胸が熱くなるようなプレーをします」。

「全国から集まった仲間と、日ごろから応援してくださる方々に感謝の気持ちを込めて、私たちにしかできない最高の103回大会にし、高校ラグビーの歴史をつなぐことをここに誓います」。

「U18花園女子15人制」の東西対抗

また、午前11:00からは「U18花園女子15人制」の東西対抗が20分ハーフで開催された。前半は東軍が3-0でリードして折り返した。後半8分には、東軍CTB(センター)加藤璃子(正智深谷3年/アルカスアカデミー)がトライを挙げ、10-0とリードを広げた。西軍も試合終了間際に、PR(プロップ)八尋瑛(岩見智翠館3年)がトライを返したが、西軍が10-5で勝利した。

◆第1グラウンド結果
●青森山田(青森)14-33 高鍋(宮崎)◯
◯天理(奈良)14-7 早稲田実業(東京第1)●
●山梨学院(山梨)26-28 長崎南山(長崎)◯

その後、第1グラウンドでは3試合が行われた。第1試合は青森山田(青森)と高鍋(宮崎)が対戦し、前半は7-7で折り返したが、後半は高鍋のFL(フランカー)安元惠士(3年)らが、4トライを挙げ、33-14で勝利した。

早実は後半、試合をコントロールしたが惜敗

第2試合は昨季4強の天理(奈良)と、春の東京王者の早稲田実業(東京第1)が激突した。天理は前半、モールなどを起点にFL清水将太郎(2年)が2トライを挙げて14-0とリードする。後半は早稲田実業のペースとなるが、天理が粘りのディフェンスを見せ、1トライに抑えて14-7で逃げ切った。

第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会

【ハイライト動画】1回戦 山梨学院 vs. 長崎南山|白熱のシーソーゲーム

ロングキック、トライと活躍した山梨学院FB篠原

第3試合は初出場の山梨学院(山梨)と、予選決勝は引き分けながら抽選で出場権を得た長崎南山(長崎)が対戦した。互いに点を取り合う拮抗した展開となったが、最後は長崎南山の主将のSH(スクラムハーフ)山下蓮(3年)が、PG(ペナルティゴール)を決め、26-28で逆転勝利を収めた。

◆第2グラウンド結果
◯静岡聖光学院(静岡)36-15 秋田工業(秋田)●
●高知中央(高知)6-67 流通経大柏(千葉)◯
◯日本航空石川(石川)33-21 関商工(岐阜)●

4トライの静岡聖光学院のFB小野澤

第2グラウンドも3試合が行われた。第1試合は静岡聖光学院(静岡)と71回目の出場となった秋田工業(秋田)が対戦した。アタッキングラグビーを標榜していた静岡聖光学院はFB(フルバック)小野澤謙真(3年)の先制トライを含む、4トライで36-15と快勝した。

トライを挙げる流経大柏のWTB中山

第2試合は高知中央(高知)と流通経済大柏(千葉)が対戦した。地力に勝る流通経済大柏はFL佐藤椋介(3年)とLO(ロック)松島蒼生(2年)の2トライなど、計11トライを挙げて67-6で快勝した。

第3試合は北信越王者の日本航空石川(石川)と関商工(岐阜)が対戦した。互いにトライを取り合う展開となり、後半17分には21-21と同点となったが、日本航空石川がHO(フッカー)川上聖翔(2年)らが、2トライを重ねて33-21で勝利した。

◆第3グラウンド結果
●若狭東・敦賀工業(福井)7-62 目黒学院(東京第2)◯
◯高松北(香川)48-3 倉吉東(鳥取)●
◯仙台育英(宮城)46-10 黒沢尻工業(岩手)●

開会式に参加した福井の合同チーム

第3グラウンドの初戦は若狭東・敦賀工業(福井)の合同チームは1トライを得たが、FW(フォワード)の総合力で勝る目黒学院が、NO8(ナンバーエイト)ロケティ・ブルースネオル(1年)の2トライなどで、11トライを重ね、62-7で大勝した。

第2試合は高松北(香川)と倉吉東(鳥取)の対戦となった。前半序盤に負傷で14人となった高松北だが、キャプテンFB(フルバック)普門晃輔(3年)らがハットトリックを達成し、計6トライを挙げて48-3で快勝。

うれしい花園初勝利となったが、登録選手が15人に満たなくなり、次戦(対中部大春日丘戦)の出場が不可能となり、高松北は棄権となり、12月30日の第2グラウンドの第2試合は実施されない。

第3試合は仙台育英(宮城)と黒沢尻工業(岩手)と東北県勢同士の激突となった。仙台育英CTBカプセンテイオ(3年)がハットトリックを達成する活躍を見せて56-10で大勝した。

勝利した高松北が棄権となったため、計8校がベスト32へ進んだ。明日28日も1回戦の10試合が開催される。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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