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ラグビー コラム 2023年12月15日

早稲田大学、6シーズンぶりの出場の法政大学と対戦。ラグビー全国大学選手権3回戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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キャプテンとしてチームを率いるFB伊藤

昨季の全国大学選手権、2年ぶりに決勝の舞台まで上り詰めた早稲田大学であったが、王者・帝京大学に大敗を喫し、あと一歩のところで『日本一』の座を逃した。

悔し涙を飲んだ敗戦から1年。FB(フルバック)伊藤大祐主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)を筆頭に『WASEDA FIRST』を掲げ、激闘の秋シーズンを戦い抜いてきた早大は、今週末、大学選手権初戦の法政大学戦に挑む。ここからは1つも落とすことが許されないトーナメント戦。悲願の『荒ぶる』へ向け、チーム伊藤の最後の戦いが始まる。

互いに関東大学対抗戦の成績を5勝1敗として臨んだ前節の明治大学戦。「接点が起こるエリアのスペースの取り合いで後手を踏んでいた」と大田尾竜彦監督(平16人卒=佐賀工)が評するように、早大は前半、試合の主導権を明大に奪われる。

開始から4分、ゴール前でのラインアウトから押し込まれ先制トライを許すと、その後も自陣でのプレーを強いられる時間が続く。26分にPG(ペナルティゴール)で3点を返したものの、明大の強力な縦の突破を止めることができず、3-27で前半を折り返した。

PR山口湧太郎(スポ2/左)とHO佐藤健次(スポ3=ともに神奈川・桐蔭学園)

なんとか巻き返しを図りたい後半。21分に早大が息を吹き返す。ラインアウトからテンポ良く攻撃を重ね、相手のペナルティを誘うと、モールを起点に素早いパス回しで横に大きく展開。最後は大外にいたWTB(ウィング)矢崎由高(スポ1=神奈川・桐蔭学園)がインゴールに飛び込んだ。

明大の足が止まり始める中、このトライを皮切りに流れを引き寄せた早大は、その後も自陣からアタックを継続。立て続けにノーホイッスルトライを挙げるなど、8点差まで迫った。ところが、ロスタイムに2トライを返され、そのまま試合は終了。善戦むなしく38-58でノーサイドとなった。

一方、次戦の相手・法大は今波に乗っている。前節の相手であった立正大学は法大にとって、昨季のリーグ戦と今季の春シーズンに敗れている因縁の相手。高さのある外国人留学生を生かし、ハイボールを得意とする宿敵に、法大は持ち前のランニングラグビーで勝利し、見事リベンジを果たした。

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そして、関東リーグ戦1部3位となった法大は、6季ぶりに大学選手権の出場権を獲得。決して油断のできない相手だ。そんな法大との次戦、早大は、慶應義塾大学戦で赤黒デビューを果たし、明大戦でも素早いパスで早大の猛攻の起点となっていたSH(スクラムハーフ)清水翔大(文3=東京・早実)がスタメンに名を連ねる。

また、夏からケガにより戦線を離脱していたSH宮尾昌典(スポ3=京都成章)もリザーブ入り。途中出場ながらスピードあるアタックとパス捌きでチームに良い流れをもたらしてくれるだろう。

「一戦一戦チームとして1年間やってきたことをぶらさずに信じる」(伊藤)。昨季の敗戦のリベンジを誓い、これまでにない強度の高い練習をこなしてきた早大が今目指すのは、『日本一奪還』ただ一つ。大学王者の栄光をつかみ、国立の舞台で『荒ぶる』を響かせるその時まで、部員全員で戦い抜く。

文:安藤香穂/写真:大幡拓登、高田凛太郎(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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