人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2023年12月8日

同志社大学vs.大阪体育大学の入替戦。「同志社ラグビーの歴史上1番タフな試合」に挑む。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 同志社スポーツアトム編集局
  • Line

4年生にとって最後の試合となる入替戦

関西大学ラグビーAリーグは全日程を終え、残すのは入れ替え戦のみとなった。すでに最下位での入れ替え戦が確定していた同志社大学は、最終節も7-48で関西学院大学に大敗。前半は最少失点で切り抜けたが、後半に6トライを許し、攻守で不安を残す結果に終わった。

明暗を分ける入れ替え戦は12月9日(土)に天理親里競技場で、大阪体育大学と対戦する。「ヘラクレス軍団」の愛称で知られ、一昔前まで同志社ともに関西の大学ラグビーをけん引した。2014年に初のBリーグ降格となって以降、近年は低迷しているが、決して侮れる相手ではない。

今季はB2リーグを全勝で勝ち抜き、2次順位決定トーナメントの決勝戦では龍谷大学を38-28で撃破。Aリーグ全敗の同志社とは対照的に勝ち癖が染み付いている。今春から指揮を執る元日本代表SH(スクラムハーフ)で和田哲元HC(ヘッドコーチ)の存在も大きい。

中でも注意すべきはHO(フッカー)シオネ・マウだ。昨年6月には、日本代表候補選手とエキシビジョンマッチを行った「トンガ・サムライフィフティーン」に大学生で唯一選出。インターナショナルレベルを肌で体感し、チームに還元している。

猛烈なヒットと推進力はお墨付きで、スクラムでも圧倒的な強さを顕示。Bリーグ決勝戦はNO8(ナンバーエイト)登録ながら、スクラムでは本職のHOに入り敵を寄せ付けなかった。「絶対に勢いに乗せたらいけない相手」(宮本啓希監督)と警戒心を高めている。

SO大島投入のタイミングが1つのポイント

一方で同志社は「試合の入り」にこだわりたい。「大体大は最初からアグレッシブに来る。それに受け身にならないように強気にいく」(CTB/センター ファイアラガ義信ダビデ)。Aリーグでは関西大学戦を除く、7戦中6戦で前半10分までに先制点を献上。追いかける展開を強いられた。

A・Bリーグ入替戦は一発勝負だけに、先手がより重要度が増す。ただ、逆に開始早々からフィジカル勝負で上回り主導権を握れば、試合を優位に進めることができるだろう。NO8林慶音は、「この1年間、同志社がやってきたディフェンスは僕たちもこだわっている部分がある。圧力をかけてターンオーバーして、スピードのあるアタックで勝ち切りたい」と意気込む。

また、同じ高校出身の主将対決にも注目したい。同志社の主将PR(プロップ)山本敦輝と大体大の共同主将、SO(スタンドオフ)生駒創大郎と原透和は、常翔学園でともに戦ったかつてのチームメート。公式戦では4年間1度も対戦しておらず、大学初対戦が両校の未来を占う入れ替え戦となった。

1964年以降、過去最低成績となり「残留が厳しい」という声も上がる中、4年生は1部残留へ強い覚悟を口にした。「同志社の歴史をしっかりと止めないように戦う」(CTB市川亮太)、「来年、後輩たちにAリーグで日本一を目指してもらうために、残留は絶対条件だと思っている」(SH福岡壮太郎)。大学最後の試合で後輩たちにバトンをつなぐ責務を果たす。

「歴史上1番タフな試合になる」と語る宮本監督

前回の入れ替え戦(2010年)は45-10で関西大学に大勝。3勝4敗で7位だったシーズン成績を見ても、残留は濃厚だったはずだ。しかし、今季は全く状況が違う。「同志社ラグビーの歴史上1番タフな試合になる」(宮本監督)と背水の陣で挑む。

負ければ創部113年目で初のBリーグ降格。初めて関西Aリーグから同志社の名が消え、繋がれてきた歴史が1つ途絶える。「1年間、自分たちがやってきたことを最後に表現することが大事」(宮本監督)。勝利のホイッスルが鳴る瞬間まで、1秒たりとも無駄にはできない。古豪のプライドを示し、命懸けで1部残留を決めろ。

文/写真:勝部健人(同志社スポーツアトム編集局)

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
公式サイト Twitter→@atom_doshisha

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ