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ラグビー コラム 2023年12月8日

開幕節から大バトル!昨季準優勝「埼玉ワイルドナイツ」か。昨季3位「横浜キヤノンイーグルス」か。ジャパンラグビーリーグワン2023-24

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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埼玉ワイルドナイツ vs. 横浜キヤノンイーグ

いきなりリーグ最大級のバトルだ。

12月9日(土)に開幕する3季目のジャパンラグビーリーグワン。最高峰ディビジョン1(D1)カンファレンスB。

王座奪還を期する昨季準優勝の埼玉パナソニックワイルドナイツと、昨季チーム史上最高の3位フィニッシュで隆盛一途の横浜キヤノンイーグルス

リーグ屈指の強豪2チームが、12月10日(日)、熊谷スポーツ文化公園ラグビー場で激突する。

「ワイルドナイツ」「イーグルス」「熊谷」と聞くと、昨季第6節の大熱戦を思い出すファンも多いだろう。

イーグルスが後半7分にダウンボールを使った奇抜プレーでトライ。さらに途中出場したシオネ・ハラシリの爆走トライで逆転。

しかし最後はワイルドナイツがSO松田力也の「サヨナラ勝ち越しコンバージョン」で2点差勝利――。

両者はその後プレーオフ準決勝で再戦し、ワイルドナイツが50-21で快勝。イーグルスは追い上げたい後半27分でのレッドカード(CTBジェシー・クリエルがラックで危険なプレー)も響いた。

そして今季、イーグルスのCTB梶村祐介主将は「チャンピオンがチームのターゲット」と明言。昨季の雪辱はもちろん、優勝候補のワイルドナイツは乗り越えなければならない相手だ。

沢木敬介監督率いるイーグルスは、いまやリーグ屈指のアタッキングチーム。

オプタによると昨季の1試合平均5トライはD1最多。レギュラーシーズンの84トライ数はD1最多タイだった。

スタイルは「昨シーズンと同様にボールが動くアタッキングラグビー」(CTB梶村主将)だが、今季はディフェンスにも注力し、ボール奪取から得点する展開を見せたいと意気込む。

イーグルスとなるとトリックプレーにも期待してしまうが、CTB梶村主将は「用意すると思う。楽しみにしていてくれたら」と笑顔で回答。アッと驚く瞬間を楽しみにしたい。

試合2日前には、アタック・マインド溢れるイーグルスの出場メンバーが発表された。

 

まずは期待通りにW杯2023で連覇達成の南アフリカ代表からSHファフ・デクラーク、CTBジェシー・クリエルが登場。激しいリアル・ロックであるオーストラリア代表、新加入のLOマシュー・フィリップも要注目だ。

23年W杯日本代表の2名も先発。昨季同カードで爆発したNO8シオネ・ハラシリ、スタンドオフとしてもリーグ指折りのFB小倉順平だ。

フロントローではサンゴリアスから新加入した2人、HO中村駿太、PR祝原涼介が揃ってスタメン。司令塔はSO田村優が務め、両翼は昨季13トライのイノケ・ブルア松井千士と華々しい。

そして本拠地・熊谷で迎撃するワイルドナイツ。

オプタによる昨季1試合あたりの被トライ数はD1最小の「2」。270失点もD1最小。まさにリーグ最強の盾として君臨する常勝軍団だ。

そして今季はチームレジェンド、「ラスボス」の異名を取るHO堀江翔太のラストシーズンだ。

先日、リーグ開幕前に現役引退を発表した理由について、堀江は応援してくれるファンを念頭に「僕の試合を見てほしい」と語った。

日の丸を背負ってW杯4大会で骨身を削り、2016年にはスーパーラグビーの日本チーム「サンウルブズ」にいち早く参加表明。

 

日本ラグビーに献身してきた堀江のラストシーズンを優勝で飾るべく、2014年から指揮するロビー・ディーンズ監督は、開幕節から日本代表10名をメンバーに加えた。

先発2番で日本代表のHO坂手淳史を筆頭に、PR稲垣啓太、NO8ジャック・コーネルセン、そして23年W杯出場ゼロの悔しさを乗り越えたい日本代表FLベン・ガンター

バックスでは、W杯でキック成功率95%を叩き出したSO松田。切り札のCTBディラン・ライリー。メンバー外の日本代表は福井翔大のみという豪華布陣だ。

海外代表では南アフリカ代表のCTBダミアン・デアレンデが先発。オーストラリア代表のWTBマリカ・コロインベテはリザーブスタート。

ファンタジスタの山沢拓也は背番号15で起用。野口竜司は、竹山晃暉と両ウイングでスタメンを飾る。

昨季準決勝の対戦では両軍3枚のカード(ワイルドナイツ1枚、イーグルス2枚)があった。

今季より退場選手に代わり20分後に別選手を投入できる「20分レッドカード」(ラフプレーは対象外)等が導入されるが、まずはカードが話題にならない試合を期待したい。

展開は「攻めるイーグルス」「守るワイルドナイツ」が予想されるが、イーグルスも堅守速攻のパターン強化に着手しているという。

日本代表が多いチームは代表活動後、習熟が必要なスクラム等でセットプレーで劣勢になる場合もあるが、堀江や稲垣らは経験値がある。逆に代表メンバーが比較的少ないイーグルスは、練習で高めてきた連携面でも勝負したい。

果たしてリーグ最高峰のバトルの行方は――。大注目のキックオフは、日曜日の15時5分だ。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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