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アタックをするFL森山
ついに明日、12月3日(日)に国立競技場で、関東大学対抗戦の最終節、早稲田大学戦が行われる。毎年12月1週目に行われる明早戦。今年度は両校5勝1敗の対決となり、この試合が2位決定戦となる。
昨年度の全国大学選手権の準々決勝で、明治大学は早大に敗北し苦杯をなめた。今年5月、熊本県で行われた関東大学春季交流大会では、45-24と快勝を収めたが、シーズンが深まるごとに力をつけてくる宿敵に油断は禁物だ。
前節に行われた帝京大学戦では、大学王者との力の差を見せつけられる試合となった。スクラムやモールに関しては競る場面があったものの、チャンスとなる場面やラインアウトなどでミスが目立ち優位に立つことができず、最終スコア11-43と敗戦した。
「帝京大にフォーカスしすぎて、今まで明治でやってきたスタンダードの部分がおろそかになり、パニックになってしまった。もう一度、自分たちが本来やるべきことにフォーカスした」(右FL/フランカー森山雄太・政経4=東福岡)。帝京大戦後の練習では、シーズンを通じてこだわってきた『モメンタム』を見直し、ボールへの反応スピードの強化など原点に戻る練習を重ねてきた。
カギを握るセットプレー
早大戦でまず勝負のカギを握るのはセットプレー。「セットプレーとフィジカルで相手を圧倒できれば、必然的にBK(バックス)が縦横無尽に走るスペースができて、トライのチャンスが生まれると思う」(神鳥裕之監督)。
今まで『ハイブリッド重戦車』として鍛え上げてきた部分で、いかに圧倒できるかに注目だ。「セットプレーに関してはクオリティが高いと思う。そこは全然負けていない」(右PR/プロップ為房慶次朗・文4=常翔学園)と選手たちも自信を持ちライバルに挑む。
次に大事になってくるのは、早大が得意とするワイドに展開するラグビーにどれだけ対応できるかだ。
「今年、早稲田のBKはすごくスピードのある選手が多くて、外にスペースがあってボールを回されると厳しいチーム。しっかり相手にプレッシャーをかけて、相手にいいアタックをさせないことを意識したい」(右CTB/センター秋濱悠太・商3=桐蔭学園)。FB(フルバック)伊藤大祐をはじめとする能力の高い早大BK陣へのディフェンスにも注目だ。
また、早大のFW(フォワード)にはHO(フッカー)佐藤健次や、LO(ロック)栗田文介などアタック力、機動力がある選手が揃っている。モールでは帝京大相手に得点を奪うなど、安定したセットプレーを見せているが、「早大もラインアウトを武器にしているチームの1つ。そこはしっかりと砕いて明治の流れに持っていきたい」(左LO山本嶺二郎・法4=京都成章)と、勢いを食い止める。
毎年、両校のプライドをかけて行われる伝統の明早戦。今試合では、前節に続いて廣瀬雄也主将(商4=東福岡)が欠場となるが、「試合のぎりぎりまでノンメンバーからしっかりサポートをして、最高のバトンをメンバーに渡したいと思う。あとは、メンバーに任せてみんなで勝ちに行きたい」(廣瀬)。
今年のスローガン『ONE MEIJI』の言葉通りチーム一丸となり、国立競技場で伝統の一戦に挑み勝利を目指す。
文/写真:安室帆海(明大スポーツ新聞部)
明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
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