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ラグビー コラム 2023年12月1日

京都産業大学、天理大学と優勝をかけた最終戦。カギは「中盤の戦い方」と「セットプレー」。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 京産大アスレチック
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キャプテンとしてチームを率いてきた三木

9月17日に開幕した関西大学リーグ。気づけば最終節を残すのみとなった。いよいよ明日、関西チャンピオンが決まる。創部初の3連覇を狙う京都産業大学。これまで6戦全勝。そして相対するのは同じく6戦全勝、3年ぶり13度目の優勝を狙う天理大学だ。

勝った方が優勝となる試合。絶対に負けられない戦いを前に廣瀬佳司監督は「大学選手権の組合せよりも、この関西リーグで天理に勝ちたい。今年は今年のチームなので、三木の代で関西リーグを取りたい」とこの一戦にかける強い想いを語った。

優勝争いにたどり着くまでの道のりは、6戦全勝と結果を見れば順調。しかし、選手らは京産大らしいラグビーを求めて一戦一戦にフォーカスし、苦悩しながらも修正を繰り返し成長してきた。

「ここまでで完璧な試合はなくて、一戦一戦挑んでなんとか勝てて、課題も残りながら少しずつチームの状態が上がってきている」(FB/フルバック辻野隼大・済3=京都成章)。

モールで前進する京産大

リーグの前半戦は、京産大らしい前へ出るディフェンスができず、「抜かれない」「ゲインされない」ようなディフェンスだった。だが、後半につれて上位チームと対戦していくことで、前へ出るディフェンスの重要性に気づく。「近畿大学戦から相手の脅威になるディフェンスができました」(廣瀬監督)と言うように、近大戦では失点を前半の1トライのみに抑えることができた。

しかし、気をつけたいのは、前を意識するあまりのオフサイドだ。前節の同志社大学戦では、オフサイドをはじめとする後半のペナルティの多さが失点と、思うようなラグビーができなかったことに繋った。天理大戦までの2週間では、意識で改善できるペナルティをしないよう意識づけを徹底。また、辻野はグラウンド外の私生活でも規律を心がけたという。

修正を重ねて、また一段とレベルアップした京産大。対する天理大とは今季の初戦である練習試合で戦い、28-40で敗戦を喫している。夏の菅平合宿でも天理大は帝京大学や明治大学といった関東の強豪校に健闘しており、非常に仕上がっているチームだ。その天理大に勝利するため、廣瀬監督は「中盤地域での戦い方」と「セットプレー」の2点がキーになると言及した。

「(天理大は)スクラムも強いですし、ゴール前に来たら必ず得点するという強さを持っています。中盤地域で反則をして、ゴール前でディフェンスしなければいけないというシチュエーションを少なくしたい」。トライを取り切る力。それが天理大の高い得点力の一因だ。ディフェンスでプレッシャーをかけ、相手に出来るだけアタックさせないことが大切になってくる。

1年生ながら主力として活躍する石橋チューカ

スクラムでは3番を中心としたFW(フォワード)第1列、ラインアウトではジャンプとキャッチングスキルが光るLO(ロック)石橋チューカ(営1=報徳学園)の活躍に注目だ。「(リーグ戦を通して)個人的にはラインアウトの判断などの細かい部分が成長したと思います」と石橋。強みである高さも活かしながらラインアウトで圧倒したい。

さらにFL(フランカー)で主将の三木皓正(済4=京都成章)は「絶対に天理に勝つんだという思いを浸透させて、23人だけではなくて、部員全員でこの一戦をものにする」と、気持ちが不可欠だとする。SH(スクラムハーフ)土永旭(営3=光泉カトリック)も「1点差でもいいので全力で勝ちに行きたい」と気合十分だ。

まずは気持ちで勝つ。勝利への執念が京産大らしいラグビーを展開させる。その先に待っているものはいかに。史上初の栄光へ向けて、準備は万全だ。

文:大谷賢之介/写真:藤田芽生(京産大アスレチック)

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京産大アスレチック

京都産業大学体育会本部編集局は年4回、「京産大アスレチック」という体育会の広報新聞を作成しています。また、SNSなどを活用し、試合速報やブログ記事の更新、号外・試合告知ポスターの発行を行っています。 »HP »Twitter »Facebook

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