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最終戦のドラマで、明暗が分かれた。
2023年の関東大学リーグ戦1部は最終第10週。
東洋大は「勝てば2季連続の大学選手権出場」。
日本大は「勝てば入替戦回避」。
お互いに必勝を期した大一番で、序盤は東洋大のモメンタムが光った。
開始早々、敵陣でHO小泉柊人がジャッカル。ここでペナルティゴールを狙わない選択が吉と出た。
東洋大は敵陣ゴール目前でFWラッシュ。日本大はSO後藤翔大がハードタックルで刺さる。高速リロードで常に守備ラインにいたLO飯山尚暉は、東洋大の211cm、対面ロックのジュアン・ウーストハイゼンの突進を止めた。
それでも東洋大は7フェーズ目、SO天羽進亮がピンポイントのクロスキック。これをWTBモリース・マークスが捕球し、先制トライ。ゴール失敗で5点リードを奪った。
東洋大の優勢か――。そんなムードが漂った先制だったが、前半9分、雲行きが怪しくなる。日本大のスクラム・ターンオーバーだ。
フロントローはPR春野星翔、HO井上風雅、PR江藤大輝。後方5人と合わせた強力プッシュで相手をめくり、攻撃権を奪い返したのだ。
さらにこの日図抜けた突破力をみせたCTBジョアペ・ナコのゲインから、前半14分にWTB石黒康生がこの日チーム初トライ。同点(5-5)に追いついた。
日本大は雨中戦のエリアマネジメントで優勢。ルーキー司令塔のSO後藤の的確なキックが効果的だった。
しかし前半26分だ。
東洋大WTBマークスが相手のミスボールに反応。ボールをインゴールまで巧みに転がし、技アリの2トライ目。攻め続けていた日本大にとってはショッキングな失点となった。
日本大もHO井上風雅のジャッカルから反撃。
敵陣に入ると、前半33分、SO後藤の防御背後へのキックが相手に当たり、ルーズボールがCTB三良煕三郎の懐に。インゴールへ走り込んでチーム2本目。
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