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全23チームの選手たち
12月9日(土)に開幕する「NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2023-24」(ジャパンラグビーリーグワン)のメディアカンファレンスが、11月24日(金)に東京都内のホテルで行われた。メディアはもちろんのこと、リーグワンのディビジョン1~3の23チームから23選手も参加し、今回は会場に初めて抽選で招待されたファンも観覧した。
冒頭、一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンの玉塚元一理事長が登壇し、こう挨拶した。「3シーズン目のリーグワンも、いよいよ開幕まで2週間となりました。今季は3つのキーワードを挙げたいと思います」。
玉塚理事長
「まず、1つ目は『世界の中のリーグワン』です。今、世界中でリーグワンに対する期待が高まっています。先日行われたワールドカップ2023決勝でも、両チーム合わせて14名がリーグワン所属の選手でしたし、ワールドカップに出場していたトップレベルの選手も参加しています」。
「来年2月には『クロスボーダーマッチ☆』として、スーパーラグビーのチーフスとブルーズが来日し、昨季のリーグワンのトップ4チームと対戦します。今後も世界のラグビーで、リーグワンをなくてはならないリーグにしていきたい」。
「次に、さらなるファン層の拡大です。今年、ジャパンラグビーマーケティングという会社を日本ラグビー協会、リーグワン、ソニー、NTTドコモと立ち上げました。デジタル技術を駆使して、チケットを取りやすくするなど、さらにファンを増やす工夫をします」。
「各チームもノウハウができてきて、地域とも一緒に頑張っています。昨年は75万人の観客動員でしたが、今季か、遅くとも4シーズン目までには100万人を達成したい」。
「最後に、ラグビーの価値を上げ、良さを広めることです。母体企業も、人材育成、教育的側面でのラグビーの価値観を応援してくださっています。今後リーグワンを通じて、さらにその価値を上げていきたい。ディビジョン1だけでなく、ディビジョン2・3のレベルも上がっています。ぜひ、注目してください」
その後、ディビジョンごとに選手が登場。ディビジョン3の5クラブから紹介され、登壇した各チームの選手が意気込みを語った。
ディビジョン3の選手たち
【12月9日(土)13:00 江東区夢の島競技場(東京都)】
清水建設江東ブルーシャークスvs.日野レッドドルフィンズ
◆清水建設江東ブルーシャークス
・キャプテンNO8(ナンバーエイト)白子雄太郎
「昨季は悔しい思いをしたので、7月から練習を始めて、最後まで戦い抜く覚悟でやっている。アグレッシブがチームのスローガンなので、攻守ともにアグレッシブなプレーをして必ず昇格します」
◆日野レッドドルフィンズ
・キャプテンLO(ロック)笠原雄太
「プレシーズンマッチはホームでブルーシャークスに負けてしまった。開幕戦では課題を修正して臨みたい」
【12月16日(土)13:00 Balcom BMW Stadium(広島県)】
クリタウォーターガッシュ昭島vs.マツダスカイアクティブズ広島
◆クリタウォーターガッシュ昭島
・キャプテンFL(フランカー)石井洋介
「昨季は悔しい思いをしたので、今シーズンは1位で上がれるように準備してきた」
◆マツダスカイアクティブズ広島
・キャプテンFB(フルバック)崎口銀二朗
「今季は優勝して昇格が目標。全員で主体性を持ってチーム作りをしてきた。開幕戦は勝っていい結果に繋げたい」
【12月23日(土)13:00 Balcom BMW Stadium(広島県)】
中国電力レッドレグリオンズvs.清水建設江東ブルーシャークス
◆中国電力レッドレグリオンズ
・FLエドワード・カーク
「スローガンの『GROW UP』のように、成長していきたい。若い選手、新しい選手も入って来たし、もっとプロフェッショナルなチームになっていければ。今シーズンもチャレンジ楽しみにしている」
続いて、ディビジョン2の6クラブの選手が登壇し、コメントした。
ディビジョン2の選手たち
【12月9日(土)14:30 柏の葉公園総合運動競技場(千葉県)】
NECグリーンロケッツ東葛vs.浦安D-Rocks
◆NECグリーンロケッツ東葛
・LOジェイク・ボール
「いいプレシーズンが送れた。ハードワークして、1戦1戦勝って再昇格したい」
◆浦安D-Rocks
・キャプテンSH(スクラムハーフ)飯沼蓮
「まずは最初の試合で勢いに乗れるかが大切。開幕戦では自分たちのスタイルを全面に出して勝利したい」
【12月9日(土)14:30 東平尾公園博多の森陸上競技場(福岡県)】
九州電力キューデンヴォルテクスvs.レッドハリケーンズ大阪
◆九州電力キューデンヴォルテクス
・共同キャプテンFL高井迪郎
「伝統のディフェンスを全面に出して、1戦1戦プロセスを大事にやっていきたい。」
◆レッドハリケーンズ大阪
・キャプテンLO杉下暢
「昨季の開幕はホストゲームだったが、今季は相手のホストで開幕なので、警戒している。キューデンヴォルテクスの勢いに飲まれないようにチームのスタイル出して戦う」
【12月10日(日)13:00 釜石鵜住居復興スタジアム(岩手県)】
日本製鉄釜石シーウェイブズvs.豊田自動織機シャトルズ愛知
◆日本製鉄釜石シーウェイブズ
・FL武者大輔
「ホストで開幕戦できることはうれしい。最初からいい波に乗れるように頑張りたい」
◆豊田自動織機シャトルズ愛知
・FL松岡大和
「復興のスタジアムで試合ができることに感謝。スタートダッシュが大事なので、勝っていい流れに乗っていきたい」
最後にディビジョン1の12選手がカンファレンスごとに登場した。まずはカンファレンスAから。
カンファレンスAの6チーム
【12月9日(土)12:00 ノエビアスタジアム神戸(兵庫県)】
コベルコ神戸スティーラーズvs.三重ホンダヒート
◆コベルコ神戸スティーラーズ
・PR(プロップ)中島イシレリ
「今年から新しいコーチになって、新しいスティーラーズを作っている。リーグワンでワクワク楽しいラグビーします。Yeaboi!」
◆三重ホンダヒート
・FBトム・バンクス
「ディビジョン1でプレーできる日を長いこと待っていたのでうれしい。今季はプレシーズンでいい準備ができているし、新しいコーチ、選手も加わったので、シーズンの開幕をとても楽しみにしている」
【12月9日(土)14:30 味の素スタジアム(東京都)】
東芝ブレイブルーパス東京vs.静岡ブルーレヴズ
◆東芝ブレイブルーパス東京
・キャプテンFLリーチマイケル
「キャプテン就任は自分もびっくり。10年ぶりのキャプテン。最初は速攻断ったが、プレッシャーに負けてなった。オールブラックスのリッチー・モウンガ、シャノン・フリゼルは、どの海外選手よりも早く合流した。ノウハウもあるし、プレーの質も高い。一緒にプレーできるのが楽しみ」
◆静岡ブルーレヴズ
・CTB(センター)鹿尾貫太
「新体制になってからプレシーズン5試合戦ってきたが、いいプロセスで来ている。開幕までいい準備をしたい」
【12月10日(日)14:30 秩父宮ラグビー場(東京都)】
クボタスピアーズ船橋・東京ベイvs.東京サントリーサンゴリアス
◆クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
・キャプテンCTB立川理道
「昨季は優勝し、いい経験をさせてもらったが、今季もトロフィー取りに行く気持ちは変わらない。いい準備ができているし、スピアーズの大きいFW(フォワード)と、得点力のあるBK(バックス)でゲームプラン、スキル活かしてやっていきたい」
◆東京サントリーサンゴリアス
・キャプテンHO(フッカー)堀越康介
「初戦が1番大事だということをチーム全体で理解している。昨季3回負けている相手なので、どうやってディフェンスするか考えていく。目標は優勝。チェスリン・コルビ(南アフリカ代表)は、今日来たが、あんなに小さいのに世界一のWTB(ウィング)と驚いた。1日でもいい刺激を受けたので、いい影響を与えてくれるはず」
続いてはカンファレンスBの6チーム。
カンファレンスBの6チーム
【12月9日(土)13:00 相模原ギオンスタジアム(神奈川県)】
三菱重重工相模原ダイナボアーズvs.花園近鉄ライナーズ
◆三菱重工相模原ダイナボアーズ
・PR知念雄
「昨季はシーズン通してダイナボアーズの大きい旋風を巻き起こした。今季もその波を起こせるよう、昨季以上に夏からハードワークしてきた。今季も爪痕を残せるようにがんばりたい」
◆花園近鉄ライナーズ
・LO村田毅
「開幕は大事。昨季は開幕戦で敗れて、ズルズル行ってしまった。最後に勝てたが、やはり最初が大切。プレシーズンからハードワークして、最初からやったろう!という気持ち」
【12月9日(土)14:30 パロマ瑞穂ラグビー場(愛知県)】
トヨタヴェルブリッツvs.リコーブラックラムズ東京
◆トヨタヴェルブリッツ
・PR木津悠輔
「日本代表選手は合流したが、ボーデン・バレット、アーロン・スミスはまだなので楽しみ。学ぶこともたくさんあると思う。昨季はうまくいかない期間があったが、その反省を生かして、スキルの繰り返しをし、フィットネスにも時間かけて鍛錬してきた。何よりもチームのつながりを強化してきた」
◆リコーブラックラムズ東京
・キャプテンHO武井日向
「アマト・ファカタヴァのワールドカップでの活躍は、励みになったし、みんなで応援していた。今季は1戦1戦積み上げて、シーズンスローガンのように、ブレイクスルー、突破して次のステップに行きたい。開幕戦からいい流れを掴んで、自分たちのラグビーを追い求めていく」
【12月10日(日)14:30 熊谷ラグビー場(埼玉県)】
埼玉パナソニックワイルドナイツvs.横浜キヤノンイーグルス
◆埼玉パナソニックワイルドナイツ
・HO堀江翔太
「自分のトレーニングを維持しながら、気持ちをリフレッシュしてオフを過ごした。チームに合流してまだ1週間だが、残っていたメンバーがいい仕上がりなので、いろいろ教えてもらっている」
◆横浜キヤノンイーグルス
・キャプテンCTB梶村祐介
「昨季はチームとして初のプレーオフに進出し、3位になった。今季はチャンピオンを目指してプレシーズンも準備してきた。開幕戦で勢いをつけられるようなパフォーマンスを見せたい」
また、カンファレンスが行われた同日、一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンは2024年2月に日本で、リーグワンの昨季のトップ4と、南半球ラグビー最高峰のリーグである「スーパーラグビー・パシフィック」に参加するニュージーランの2チーム(ギャラガー・チーフスとブルーズ)が対戦する「THE CROSS-BORDER RUGBY 2024」の開催が決定したことを発表した。
今回は、ニュージーランドの2チームと日本の4チームによる全4試合の交流戦だが、将来的にはチャンピオンシップを決める大会としての開催を目指しているという
◆クロスボーダーマッチ開催日程
・2月3日(土)秩父宮ラグビー場
東京サントリーサンゴリアスvs.ブルーズ
・2月4日(日)熊谷ラグビー場
埼玉パナソニックワイルドナイツvs.ギャラガー・チーフス
・2月10日(土)秩父宮ラグビー場
クボタスピアーズ船橋・東京ベイvs.ギャラガー・チーフス
・2月10日(土)ニッパツ三ツ沢球技場
横浜キヤノンイーグルスvs.ブルーズ
※2月3日(土)の第1戦は第10回全国女子ラグビーフットボール選手権大会決勝と併催予定
※開催期間中はリーグワンのディビジョン1の試合は行われない
※クロスボーダーマッチの対戦成績や記録はリーグワンの成績等にはカウントされない。
いよいよ3シーズン目のリーグワンも、開幕まで2週間あまりとなった。どのチームも練習試合などで総仕上げをしてオープニングマッチに挑む!
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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