人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2023年11月24日

白熱の選手権出場争い!関東大学リーグ戦は大混戦。注目の「東洋大学×日本大学」

ラグビーレポート by 多羅 正崇
  • Line

 

2023年度の関東大学リーグ戦1部はクライマックスだ。

リーグ戦1部は最終第10週を迎え、11月25日(土)、26日(日)に行われる全4試合をもって全順位が決定する。

26日には東京・秩父宮ラグビー場で2試合が行われ、11時30分キックオフの第1試合が、3勝3敗で3位(勝点16)の東洋大学と、1勝5敗で7位(勝点7)の日本大学の一戦だ。

昨季は創部64年目で初の大学選手権出場を果たした東洋大。

今季リーグ戦の選手権出場枠は「3」であり、3位につける東洋大は2季連続の選手権出場まで、あと一歩だ。

しかし、この3位スポット争いが大混戦。

東洋大を勝点1差(15)で4位法政大学、勝点2差(14)で5位大東文化大学がぴたりと追走する。全ては今週末の結果次第だ。

今週末、法政大は6位立正大学と、大東大は最下位(8位)が決まっている拓殖大学と、それぞれ25日にリーグ最終戦を行う。どちらが勝利する等して勝点16の東洋大を上回った場合、日本大戦が、選手権出場をかけた運命の一戦となる。

昨季「東洋旋風」の中心だった4年生は卒業した。一般的に「躍進後の翌シーズン」は厳しい戦いを強いられるが、高い組織力で今季も上位争いに食い込む。

春季大会は最高峰「Aグループ」で5敗だったが、高いレベルでの切磋琢磨が収穫。2018年から指揮する福永昇三監督は、なにより他薦で決まる春季大会の「ベストマナー賞」受賞を評価していた。

FL/NO8ヴェア タニエラ主将、身長211cmのLOジュアン・ウーストハイゼンらタレントは多いが、真骨頂は個に頼らない組織力。粘り強いディフェンス、精神力が試される終盤に強さを発揮する。

 

そんな東洋大の先発メンバーを見てみると、前戦から先発2名変更。ルーキーFL金井悠隼(東海大相模)とCTB田邊淳之介が新たに入った。前戦からヴェア タニエラ主将はフランカーからナンバーエイトに下がった。

一方、7位の日本大は今季、2季連続で選手権出場を逃した。

昨季は自由度のある展開ラグビーだったが、春は“ヘラクレス軍団”日本大の原点であるフィジカル重視に回帰。

しかし秋シーズンは、立正大との開幕戦(34-35)などシーズン序盤の敗戦が痛かった。その後の上位陣との対決においては、終盤猛攻で1位東海大学に50-34と追いすがった。

日本大の窪田幸一郎監督は、東海大戦後「ミスをして負けたわけではなく、強い東海大さんの自力に勝てなかった」と敗戦を振り返っていた。

そして2週間前の前戦、2位の流通経済大学戦でも高い攻撃力で33得点。しかし失点の多さは、春からの課題。55失点で今季5敗目を喫し、勝利は拓殖大戦の1勝のみとなった。

東洋大と同じく、日本大にとっても前日土曜日の試合結果は重要だ。

12月16日に埼玉・熊谷ラグビー場でおこなわれるリーグ戦2部との入替戦。今季も下位2校が降格の危機にさらされるが、7位の日本大は入替戦圏内にいる。

入替戦圏内にいるもう1校は、勝点3差(10)で6位の立正大。

この立正大が、東洋大戦の前日に法政大と戦う。この結果次第で、日本大はリーグ最終戦を前に入替戦出場が決まる可能性があるのだ。しかし「勝てば入替戦回避」の状況になる可能性もあり、前日土曜日の結果も要注目だ。

 

最終戦に出場する日本大の先発メンバーでは、前戦からLO飯山尚暉、 WTB石黒康生がスタメンへ。

前戦スタンドオフだった好キャリアーの徳永優太はフルバックでの起用。入れ替わるように柏原慶太が背番号10を託されている。

運命が決する最終局面。今季も関東大学リーグ戦が面白い。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ