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ラグビー コラム 2023年11月22日

100回目の早慶戦。早稲田大学が連勝を伸ばすか、慶應義塾大学が13年ぶりの勝利か。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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早慶戦のスタメン

11月23日(木・祝)、今年も関東大学ラグビー対抗戦の伝統の一戦、早稲田大学vs.慶應義塾大学の『早慶戦』が行われる。両校の対戦は1922年に始まり、節目の100回目を迎える今年は、東京・国立競技場で開催される。定期戦の対戦成績は早稲田大学が72勝20敗7分とリードしており、最近は1分けを挟んで早稲田が11連勝中だ。

ただ、2014年に25-25で引き分けてから昨年までの8年間は、2020年に11点差の試合があったが、それ以外の7試合は伝統の一戦らしく、すべて接戦となり7点差以内となっている。

◆2010年からの早慶戦対戦成績

・2022年:○早稲田 19-13 慶應●
・2021年:○早稲田 40-33 慶應●
・2020年:○早稲田 22-11 慶應●
・2019年:○早稲田 17-10 慶應●
・2018年:○早稲田 21-14 慶應●
・2017年:○早稲田 23-21 慶應●
・2016年:○早稲田 25-23 慶應●
・2015年:○早稲田 32-31 慶應●
・2014年:△早稲田 25-25 慶應△
・2013年:○早稲田 69-7 慶應●
・2012年:○早稲田 31-10 慶應●
・2011年:○早稲田 54-24 慶應●
・2010年:●早稲田 8-10 慶應○

早稲田大学のスタメン

11月5日(日)、21-36と帝京大学に敗れて、4勝1敗となった早稲田大学のメンバーから見ていこう。先発はLO(ロック)村田陣吾がメンバー外となり、控えから活躍を見せたU20日本代表のLO栗田文介(2年)が先発に上がった。

他の14人は前節と同じでFW(フォワード)第1列はPR(プロップ)山口湧太郎(2年)、川崎太雅(4年)、HO(フッカー)佐藤健次(2年)、栗田とLOのコンビを組むのは池本大喜(4年)、バックローはFL(フランカー)安恒直人(3年)、副将の永嶋仁(4年)、NO8(ナンバーエイト)にルーキーの松沼寛治(東海大大阪仰星)が入った。

BK(バックス)はSH(スクラムハーフ)島本陽太、SO(スタンドオフ)久富連太郎(ともに4年)のハーフ団、CTB(センター)はU20日本代表の野中健吾(2年)と副将・岡崎颯馬(4年)のコンビ。バックスリーは新人のU20日本代表のWTB(ウィング)矢崎由高(桐蔭学園出身)、守屋大誠(3年)そしてFB(フルバック)にキャプテンの伊藤大祐(4年)が入った。

控えには新人のHO清水健伸、PR杉本安伊朗(ともに國學院久我山出身)、PR亀山昇太郎(3年)、LO細川大斗(4年)、中島潤一郎(2年)、SH細矢聖樹、SO吉岡麟太朗(ともに3年)、福島秀法(2年)が入った。初の『アカクロ』となったPR杉本、FL中島に期待がかかる。

早稲田大学としては前節の帝京大学戦で、FW、BK一体となって、パスを駆使した自分たちの形でアタックする時間が長かったこと、モールからトライを挙げたことは、早慶戦に向けても大いにプラスになるはず。課題だったスクラムを修正して、さらなるプレッシャーをかけたいところだ。

帝京大学戦後で大田尾竜彦監督は「収穫あるゲームだったが、まだまだやれることは一杯ある」と話していた通り、ライバル相手により成長した姿を見せて、今季は僅差ではなく快勝できるか。

開幕戦の筑波大学戦、そして11月5日の明治大学戦に負けて、3勝2敗となった慶應義塾大学。新チームになってから『早慶戦』に勝利することを今季のテーマの1つに掲げて強化してきた。今季、新たに指揮官に就任したOBの青貫浩之監督は、前節から先発メンバーを変えることはなかった。

慶應義塾大学のスタメン

FW第1列はPR木村亮介、キャプテンの岡広将(ともに4年)、1年から活躍するHO中山大暉(3年)。LOはシュモック オライオン(4年)、中矢健太(3年)のコンビ、バックローはFL樋口豪、富田颯樹(ともに4年)、NO8には調子を上げている冨永万作(3年)が入った。

ハーフ団はSH橋本弾介(2年)、副将SO山田響(4年)のコンビ、CTBは三木海芽、永山淳の4年生、バックスリーはWTB佐々仁悟、大野嵩明(ともに4年)、FBにはU20日本代表の今野椋平(2年)が務める。

ベンチメンバーは前節と2人交替。HO酒井貴弘、PR井上皓介(4年)、吉村隆志、浅井勇暉、田沼英、小城大和(いずれも3年)、CTB山本大悟、WTB伊吹央(ともに2年)が入った。

前節は試合の入りで受けて、前半だけで47失点を許したことが40-66と大敗した大きな要因となってしまった。接点、タックルをもう一度見直しつつ、SO山田、FB今野の2人がしっかりとキックを使って、相手陣で戦う時間を増やすことが大前提となろう。

アタッキングチームの早稲田大学の接点、攻撃に対して、タックルでプレッシャーをかけ先手を取って主導権を握りたい。そして、今年こそライバルから2010年以来の白星を奪いたい。

展開力のあるアカクロジャージーの早稲田大学か、伝統的にタックルを武器とする黄黒のタイガージャージーの慶應義塾大学か――。100回目の『早慶戦』に勝利するのはどちらのチームか。両校のプライドをかけた節目の伝統の一戦は11月23日(木・祝)午後2:00に東京・国立競技場でキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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