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ラグビー コラム 2023年11月21日

ディビジョン1に昇格した三重ホンダヒート、世界的名将を迎え「4年後には日本一に!」。ジャパンラグビー リーグワン

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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三重ホンダヒートの所信表明イベント

12月9日(土)に開幕する、3シーズン目を迎える「NTTジャパンラグビー リーグワン」。今季、初めてディビジョン1に昇格したチームが三重ホンダヒートだ。そのヒートが、11月20日(月)、東京の『Hondaウエルカムプラザ青山』で所信表明イベントを行った。

ジャパンラグビー リーグワン23/24

まず、本田技研工業株式会社の小澤学執行役常務が登壇し、「ラグビーという競技が持つ魅力、献身性や関わる人へのリスペクト、そのベースにある圧倒的な努力に裏打ちされた自分とチームを信じる力~それらは人々の心を揺さぶり、Hondaのグローバルブランドスローガンである『The Power of Dreams - How we move you.』そのものだと思っています」。

「今季は世界を舞台に活躍する名将キアラン・クローリー氏をHC(ヘッドコーチ)に迎え、チーム強化に向けたギアを上げていきます」と語った。

意気込みを語るクローリーHC

今季からヒートの指揮官に就任した、ラグビーワールドカップ2023でイタリア代表を指揮していたニュージーランド出身のキアラン・クローリーHCは、「妻と一緒に日本に来られてうれしい。私は人口200人ほどの小さな地域の農場で生まれ育ちました。そこでオールブラックスになりたいと言う夢を持ち、2度のワールドカップに出場することができました」。

「今、3人の子供たちも、ニュージーランド、カナダでそれぞれの夢を叶えようとがんばっています。そして、私自身も、いろんな夢を叶えるためにニュージーランド、カナダ、イタリアでコーチとしてコミットしてきました。そして今、日本にいます。4年で日本一になるという目標を掲げて努力していこうと思います。この夢は選手、スタッフ全員の目標です」と挨拶した。

今季のスローガンについてヘッドコーチは「全員で『Heat Way~Powered by Effort~』というスローガンを定めましたが、高い目標の達成に向けて、想いをひとつにして、全力でチャレンジするという新たな意思を込めています」。

「この夢が実現した時、本当の意味で、チームのビジョンである『最も強く、最も愛され、最も尊敬されるチームになる』と信じています。さあ、始めましょう!」と語気を強めた。

ヒートポーズを取る4人

引き続き、前田芳人GM(ゼネラルマネージャー)や、キャプテンのFL(フランカー)古田凌、ワールドカップで南アフリカ代表の連覇に貢献したLO(ロック)フランコ・モスタート、NO8(ナンバーエイト)ヴィリアミ・アフ・カイポウリ選手らも登壇した。

今季のチームの強みについて尋ねると、クローリーHCは「スクラムを組んで相手とぶつかり、ドライブして相手とぶつかる。試合はまずFW(フォワード)が大事なので、少なくとも同等か、優位に立たなければならない。それが第一で、その上で、全員がゲームに参加できるようなゲームを作りたいと考えている」。

「対戦相手に応じて、自分たちは様々な方法でプレッシャーをかけることができる。まだ自分は合流して3週間なので、チームの全てをわかっているわけではない。でも、昨季の試合を見ると、スクラムもラインアウトもとても良かったし、BK(バックス)の選手も良いトライを何本か取っている」。

「だからヒートはオールラウンドなチームだと思う。全ての強みを出し得るチームであり、うまくいけば様々なタイプのプレーができる」と自信をのぞかせた。

スキッパーとなり3年目の古田主将は、「昨季に比べると、スクラムでもラインアウトボールでもすごく質の高いものができ上がっているし、僕たちはそれを強みにして、戦っていこうと思っている」。

「あとは試合で、自分たちのやってきたことを、どれだけ出せるかにフォーカスを置いてできるかだと思う。シーズンを通して成長し続けられるチームでありたいすし、FWでは全てを強みとして、僕たちはやっている」と語気を強めた。

スプリングボクスの主軸としてワールドカップ優勝に寄与したLOモスタートは「2週間休んだので、仕事に戻ります!」と笑顔を見せた。そして、「ディビジョン2でも簡単な試合はなかったが、今度はトップチームを相手にするので、さらに厳しい戦いになる」。

「スクラムとラインアウトで、しっかりとプレッシャーをかけていきたい。スプリングボクスのチームメイトとの対戦も多く控えているが、相手を気にせず、自分たちにフォーカスして、全員でハードワークしてきたものを試合で出したい」と気を引き締めた。

日本代表を目指すNO8カイポウリも「FWはチームの強みで、去年もFWでプレッシャーをかけてきた。ディビジョン1で戦うことになるが、最近のプレシーズンマッチでも、強い相手にセットプレーでプレッシャーをかけることができていると思うので、それができれば戦える」と手応えを口にした。

「4年で日本一」という目標について聞かれて、あらためてクローリーHCは「これは私自身の考えと、クラブの考えを合わせたものです。1シーズン目はトップ8。2シーズン目はトップ8の力を確立させてトップ4を狙う。3年目はセミファイナルに進出。そして4年目はファイナリストに、願わくば、ナンバーワンになりたい」。

4年後には日本一になることを目標に掲げた

「4年と言うのは正直に言うと、相当なチャレンジ。8年、9年の方が実現しやすい。しかし、Hondaの『Power of Dreams』と言う理念を考えるなら、4年と言う期間が本当に革新的に、勇気を持って目標達成に努力できると考えた」と説明した。

そして、クローリーHCはファンや三重の人たちへ向けて「ラグビーはゲーム以上のものであり、私たちにとって人生の一部。だから応援してくださる皆さんにとっても、ラグビーが人生の一部となるように、サポーターや地域の人に、グラウンドの内外で自分たちが誇りに思ってもらえるように努力します」とメッセージを送った。

初のディビジョン1参戦を控えて、世界的名将を招いた昇格組の三重ホンダヒート。リーグワンの開幕戦は12月9日(土)、兵庫県のノエビアスタジアム神戸に乗り込み、コベルコ神戸スティーラーズ戦から始まる。「トップ8」を目指し、開幕からヒート旋風を巻き起こしたい!

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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