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男子セブンズ日本代表
女子セブンズ日本代表
11月18日(土)19日(日)、大阪『ヨドコウ桜スタジアム』で、来年のパリオリンピック出場権を賭けた「男女7人制ラグビーアジア予選」が開催される。
男女とも初日に予選プール戦、2日目にプレーオフトーナメントが行われ、男女ともに優勝した1チームが、アジア代表として「第39回夏季オリンピック競技大会パリ2024」の7人制ラグビー競技への出場権を獲得する。
また、男女ともに2位と3位の2チームが、来年6月に開催が予定されている、パリオリンピック最後の1枠を争う世界最終予選に出場する。
いずれにせよ世界最終予選からは1チームしか出られないため、男女とも日本は何としても大阪で優勝し、出場権を得たい。大会のプール分けは下記の通りだ。
◆男子
・プールA:日本、中国、韓国、インド
・プールB:香港、アラブ首長国連邦、シンガポール、タイ
◆女子
・プールC:日本、タイ、カザフスタン
・プールD:中国、香港、インド、グアム
男子7人制日本代表
◆男子7人制ラグビー日本代表 ※大会登録は14名中12名
1 石田吉平(横浜キヤノンイーグルス/15キャップ)
2 奥平 湧(日本ラグビー協会/三菱重工相模原ダイナボアーズ/13)
3 吉澤太一(日本ラグビー協会/レッドハリケーンズ大阪/19)
4 松本純弥(浦安D-Rocks/12)
5 ケレビ ジョシュア(日本ラグビー協会/豊田自動織機シャトルズ愛知/6)
6 福士萌起(日本ラグビー協会/日野レッドドルフィンズ/23)
7 谷中樹平(トヨタヴェルブリッツ/8)
8 野口宜裕(セコムラガッツ/32)
9 林 大成(日本ラグビー協会/44)◎主将
10 丸尾崇真(日本ラグビー協会/神奈川タマリバクラブ/15)
11 津岡翔太郎(日本ラグビー協会/コカ・コーラボトラーズジャパン/19)
12 石田大河(浦安D-Rocks/20)
※以下の選手はメンバー外
加納遼大(日本ラグビー協会/明治安田生命ホーリーズ)
副島亀里ララボウラティアナラ(日本ラグビー協会)</p>
男子日本代表は初日の18日(土)にプール戦を3試合行い、インド(12:05~)、韓国(15:25~)、中国(18:45~)の順番で戦う。プール戦は勝ち点制で勝利が3点、引き分けが2点、敗戦が1点だ。
プールAの上位2チームに入らなければ、オリンピックの道が断たれてしまうため、最低でも2勝1敗で2日目に進みたい。格下のインドにはしっかり勝って、強豪の韓国、中国戦につなげて上位2チームに入りたい。
また、2日目のトーナメントは順当に行くと準決勝はアラブ首長国連邦、決勝は一番のライバルと目されている香港と予想されている。
リオ五輪では4位になったものの、東京五輪では11位と結果を残せず、セブンズワールドカップへの出場も逃してしまった男子代表。2022年9月、イングランド女子代表で結果を残してきたサイモン・エーモーHC(ヘッドコーチ)が就任した。ワールドシリーズからは降格してしまったが、「FAST&BRAVE」(速く、勇敢に)を掲げて、攻守ともに強化してきた。
セブンズに賭けてきた林大成キャプテンを筆頭に、キックオフは早稲田大学時代にキャプテンを務めた丸尾崇真、アタックは経験豊富な野口宜裕と、ステップが武器の松本純弥、ディフェンスは福士萌起、ケレビ ジョシュア、ラインアウトが奥平湧、津岡翔太郎、スクラムは東京五輪に出場した石田吉平が担当のリーダーとして、精度を上げてきたという。
香港とは直近では2勝2敗、9月のアジア大会で延長の末に7-12で敗れているだけに、決勝に進んで日本のファンの声援を受けて、オリンピック出場権を得たい。
司令塔である林キャプテンは「サイモン体制になって1年ほど。チーム戦術、アタック、ディフェンス、個々のスキル、マインドは向上していて、チームはすごく良い状態」と自信をのぞかせている。
一方、女子も男子と同じフォーマットだが、参加チームが7チームで、日本代表は初日の18日(土)に2試合行う。近年、力を入れているタイ(13:20~)、15人制では長い間ライバルだったカザフスタン(16:40~)と対戦する。
女子7人制日本代表
◆女子7人制ラグビー日本代表
1 中村知春(ナナイロプリズム福岡/電通東日本/61キャップ)
2 梶木真凜(自衛隊体育学校/15)
3 バティヴァカロロライチェル海遥(ながとブルーエンジェルス/セコム/25)
4 水谷咲良(東京山九フェニックス/Tokyo Athletic United/14)
5 三枝千晃(北海道バーバリアンズディアナ/メディカルシステムネットワーク/15)
6 大谷芽生(ながとブルーエンジェルス/ヤマネ鉄工建設/15)
7 平野優芽(ながとブルーエンジェルス/ヤマネ鉄工建設/37)◎主将
8 田中笑伊(ながとブルーエンジェルス/ヤマネ鉄工建設/18)
9 堤ほの花(日本体育大学ラグビー部女子/ディックソリューションエンジニアリング/20)
10 吉野舞祐(日本体育大学ラグビー部女子/日本体育大学4年/8)
11 原わか花(東京山九フェニックス/山九/22)
12 須田倫代(追手門学院VENUS/追手門学院大学3年/15)</p>
ただ、昨季のワールドシリーズで、過去最高の5位となった女子日本代表が実力を発揮すれば勝てる相手だろう。決勝トーナメントでは、香港、中国がライバルとなる。
女子日本代表は、12位と最下位だった東京五輪以後、鈴木貴士HC(ヘッドコーチ)が就任し、「立(常に7人が立ち)・動(常に動き続け)・戦(一瞬の勝負に勝ち続ける)」をテーマに掲げて強化。2022年のセブンズワールドカップに出場するなど、成長曲線を描いてきた。
ゲームコントローラーで東京五輪に出場した平野優芽キャプテンを筆頭に、ベテランの中村知春、タックラーの梶木真凜、スピードが武器の堤ほの花、原わか花、ステップとキックが武器で地元大阪の開催に燃えている須田倫代と、メンバーは多士済々だ。
中村は「やっとオリンピックでメダルが目標と、胸を張って言えるようになってきた」とチームの成長に手応えを感じている。チームの強みは「個々の強みを活かしたアタックと、粘り強いディフェンス」と、平野主将が言うように、個々のスキル、フィジカルが上がる中で、チームとしてディフェンスの強化が進み、強豪相手にも勝ちきれるようになってきた。
優勝候補筆頭の女子日本代表だが、中国には9月のアジア大会決勝で21-22で敗れている。しっかり大阪でリベンジして、五輪出場権を得たい。
日本代表は男女とも、リオ五輪はアジア1位と実力で出場し、東京五輪は開催国枠で出場した。地元のファンの声援を受けて、男女アベック優勝を果たして、ともに3大会連続となるオリンピック出場を決めたい。
文:斉藤健仁
◆世界最終予選 ※2024年6月開催予定
以下の出場国にアジアの2チームずつを加えた12チームが出場権の1枠を争う。
・男子:チリ、ブラジル、イギリス、スペイン、カナダ、メキシコ、南アフリカ、ウガンダ、パプアニューギニア、トンガ
・女子:アルゼンチン、パラグアイ、ポーランド、チェコ、メキシコ、ジャマイカ、ケニア、ウガンダ、パプアニューギニア、サモア
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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