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【ハイライト動画あり】明治大学、BK陣の攻撃が光り慶應義塾大学に勝利するも、ディフェンス面では課題を残す。ラグビー関東大学対抗戦
ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)を獲得したSO伊藤耕
関東大学対抗戦もいよいよ終盤へと差しかかり、明治大学の5戦目の相手は、3年前の対抗戦で敗戦を喫している慶應義塾大学。少しのスキが命取りとなる油断ならない相手だ。ここまでの連勝の勢いを止めないためにも、絶対に負けるわけにはいかない重要な一戦となった。
まず、先に試合を動かしたのは明治大学だった。開始早々、BK(バックス)陣が左サイドへ次々とパスをつないでいき、最後は大外に構えていた左WTB(ウイング)海老澤琥珀(情コミ1=報徳学園)が先制トライ。「ホイッスル直後からトライを取ることができ、明大のやりたいラグビーができた。すごくいい入りができたと思う」(左CTB/センター廣瀬雄也主将・商4=東福岡)。
その直後の前半4分にも、最初のトライと同様に、自陣22mラインからBK陣の巧みなパス回しと、スピードで相手をかわしていく。そして、最後にSH(スクラムハーフ)萩原周(商4=大阪桐蔭)が、中央に走り込んでいた右CTB平翔太(商2=東福岡)にパスをつなぎトライ。「最後パスをもらうだけのトライだったので、全員がスキルを出しながら、うまく展開できていたのが良かった」(平翔)。
続く22分には、SO(スタンドオフ)伊藤耕太郎(商4=国学院栃木)からCTB廣瀬へのロングパスがきれいに通り、そのままインゴールへグラウンディング。「(伊藤)耕太郎が良いところに放ってくれて、FW(フォワード)がいいモメンタムでやってくれて、みんなの動きのおかげで、自分のところにスペースが空いてくれた」(廣瀬)。チームを引っ張る頼れる主将が復帰戦で強さを見せつけ、その存在感を示してみせた。
ボールキャリーをするFL福田
その後も明大の攻撃の勢いは止まることなく得点を重ね、後半終了間際にも伊藤耕のトライで追加点を挙げ前半終了。「練習してきたことが、しっかりと出せていて、1人1人が力強いプレーができていた」(右FL/フランカー福田大晟・商3=中部大春日丘)。前半だけで計7トライを挙げ、47-14で試合を折り返した。
ラグビー 関東大学リーグ戦2023
1:18 / 3:45 【ハイライト】慶應義塾大学 vs. 明治大学|明大が10トライの猛攻も後半は慶應が反撃
前半の流れのまま点差を広げていきたい明大であったが、後半は暗雲が立ち込める展開となる。「規律のところでペナルティが多くなってしまい、ディフェンスをすることもできず、そのまま取られてしまった」(NO8/ナンバーエイト木戸大士郎・文3=常翔学園)。
後半18分と21分に、どちらも明大のパスミスやペナルティからカウンターを受け、連続2トライを献上。「後半のしんどくなってきた場面でペナルティが多くなってしまっていた。そこは80分間継続して意識していかなければならない」(右PR/プロップ為房慶次朗・文4=常翔学園)。
すかさず明大も26分にSH萩原、28分にCTB平翔が連続トライを挙げ返すも、その後さらに2トライを慶大に許してしまい、大きく点差を縮められてしまう。「40分間ずっと慶大の流れのままで、後半のスコアだけで見れば負けているので、そこはすごく反省点」(CTB廣瀬)。
結果は66-40で勝利を挙げ、対抗戦5連勝を飾ったものの、内容としては納得のいく試合とはならなかった。特にディフェンス面や規律面での課題が多く見つかった今試合。「キック後のディフェンスが、ボールやラックに寄ってしまったり、ラインスピードがあまり出せなかったりと、自分たちのやりたいことができていなかった」(SH萩原)。
次戦の相手は昨年度の王者・帝京大学。全勝対決ということもあり、慶大戦よりもさらにハイレベルな試合展開が予想される。「1年間、帝京大に勝つことを意識してきたので絶対に勝ちたい」(PR中山律希・政経4=天理)。
それぞれが今試合で得た反省点をしっかりと修正し最高の準備を整え、2週間後の11月19日、秩父宮ラグビー場にて帝京大との大一番に挑む。
文:久保田諒/写真:豊澤風香、久保田諒(明大スポーツ新聞部)
明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
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