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ラグビー コラム 2023年11月6日

【ハイライト動画あり】早稲田大学、後半3点差に追い上げるも帝京大学に敗戦。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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自陣からキックを仕掛けるFB伊藤

多くのラグビーファンが足を運んだ秩父宮ラグビー場。早稲田大学は昨シーズンの王者・帝京大学との一戦に臨んだ。

帝京大の先制トライから始まった前半。スクラムで圧倒され得点できず、停滞した展開に。しかし、前半終了間際、FB(フルバック)伊藤大祐主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)が自陣から仕掛け、最後はNO8(ナンバーエイト)松沼寛治(スポ1=東海大大阪仰星)がトライを挙げ反撃を予感させた。

前半と異なり点の取り合いとなった後半。早大はモールやサインプレーで点を重ね、一時は3点差まで迫るが、残り10分で2本のトライを献上。善戦むなしく、21-36で惜敗した。

前半4分に試合は動いた。中盤で早大がペナルティを取られ、自陣に侵入を許す。ディフェンスで相手を裏返すタックルを見せるが、帝京大の激しい縦の攻撃に人数を取られ、最後は大外に展開されトライを許した。

その後、早大はディフェンスを修正し、強いフィジカルの攻撃も封じ込める。ハイパントで突破されたピンチの場面でSH(スクラムハーフ)島本陽太(スポ4=神奈川・桐蔭学園)が追いつき、ノックオンを誘い、アタックではFW(フォワード)とBK(バックス)の連携で守備の規律を乱し、ゴール前まで迫るなど、早大は粘り強く奮闘する。

しかし、スクラムで圧倒され、チャンスを生かせないまま30分間の停滞が続いた。37分に再度トライを奪われ、そのまま前半が終わると思われた。しかし、43分にFB伊藤が自陣からショートパントで果敢に攻め、再び小さく蹴ったボールをNO8松沼が獲得しトライを決める。会場の歓声も最高潮となり、逆転の兆しを見せ7-14で前半を終えた。

迎えた後半、早大は先に点を献上したものの、9分に敵陣ゴール前ラインアウトを獲得し、モールから速いテンポでFWを当て前進し、ペナルティを誘う。もう一度、ラインアウトを選択し、次はモールで確実にトライを取り切った。

左隅へトライを決めたLO村田

続く15分、相手にPG(ペナルティゴール)を決められ、両校の差は10点に。そして27分、早大は敵陣ラインアウトを獲得すると、FWをひとつ当て逆サイドに展開。パスを受けたHO(フッカー)佐藤健次(スポ3=神奈川・桐蔭学園)がディフェンスを突破し、最後はLO(ロック)村田陣悟(スポ4=京都成章)がタックルされながらボールを左隅のインゴールに叩きつけた。

ラグビー 関東大学リーグ戦2023

【ハイライト動画】早稲田大学 vs. 帝京大学|後半、早稲田が3点差に迫るも帝京が突き放す

3点差となり会場を沸かせた早大であったが、33分、40分と立て続けにトライを奪われ最終スコアは、21-36。追い上げを見せたが、終盤で離され悔しい敗戦となった。

アタックでは精密な連携で帝京大のディフェンスを崩した早大。「策に溺れないということを意識した」と大田尾竜彦監督(平16人卒=佐賀工)が語るように、練習で積み上げてきた地力を感じさせる攻撃を見せた。

一方ディフェンスでは「防げるトライ」(FL栗田文介、スポ2=愛知・千種)があり、細かなミスを修正し、点差を埋めることが求められる。次はライバル校、慶應義塾大学との伝統の一戦だ。洗練された早稲田スタンダードを体現する攻撃で、黒黄の堅守を破れるか。

文:原旺太/写真:川上璃々、村上結太(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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