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ラグビー コラム 2023年11月3日

早稲田大学、大幅に布陣を変更して帝京大学との全勝対決に挑む。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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相手と対峙するFL村田

『WASEDA FIRST』を掲げ、FB(フルバック)伊藤大祐主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)を先頭に挑んだ早稲田大学の関東大学対抗戦。残すところ、あと3試合と佳境に差し掛かっている。

強豪との対戦が続く早大、まずは今週末に1つ目のヤマ場となる宿敵・帝京大学との一戦を迎える。今季、3度目の対戦となるが、早大はここまで白星を挙げることができていない。注力してきたコンタクトエリアでの成長を見せ、因縁の相手に対し待望の白星をつかみとることができるか。

前節の青山学院大学戦では直前にメンバーを変更して挑んだ早大。攻撃の要であるHO(フッカー)佐藤健次(スポ3=神奈川・桐蔭学園)と、WTB(ウィング)矢崎由高(スポ1=神奈川・桐蔭学園)を欠いた状態であったものの、「全体的にそつなくやってくれた」(大田尾竜彦監督、平16人卒=佐賀工)と安定感ある試合運びを見せ、難なく54-14で勝利を収めた。

特に今回はBチームで存在感を発揮していたFL(フランカー)安恒直人(スポ3=福岡)と、SO(スタンドオフ)久富連太郎(政経4=島根・石見智翠館)がAチームのスタメンとして躍動し、チームの勝利に大きく貢献。

インゴールへと加速するWTB守屋

また、FL村田陣悟(スポ4=京都成章)の力強いキャリーや、WTB守屋大誠(政経3=東京・早実)の攻守で身体を張ったプレーが目立ち、チャンスを幾度も生み出していた。試合を重ねるごとに個々の力が光り、チームに勢いをもたらす好調ぶりが伺える早大選手たち。この調子で続く帝京大戦も貪欲に勝負していきたい。

一方、次戦の相手・帝京大は、早大と同様に対抗戦負けなしと、昨季王者の貫録を見せた試合内容を繰り広げている。しかし、夏季オープン試合や先月の関東大学ジュニア選手権の一戦にて、早大はセットプレーやコンタクト勝負で帝京大相手に互角の戦いを繰り広げ、一時僅差に迫る得点まで追い詰めた。

早稲田大学スタメン

今回、そんな帝京大に対して、早大は先発メンバーのポジションを大きく変更して挑む。前節HOとして活躍を見せた安恒はFLとして、FBであった久富がSOとして再びスタメン入りを果たす中、SOに定着していた野中健吾(スポ2=東海大大阪仰星)がCTB(センター)へ。

ボールキャリーを生かせるポジションで、早大BK(バックス)陣の突破力にさらに勢いをつけてくれることだろう。また、リザーブにはLO栗田文介(スポ2=愛知・千種)が復帰。大一番となる試合に向け、これまでとはがらりと変わったそれぞれのポジションで、選手たちがどんな戦いを見せてくれるのか期待だ。

対抗戦も終盤となり、選手たちの士気も最高潮となっている中、迎える帝京大戦。今後の流れを決める重要な一戦に、多くの注目が集まっていることだろう。いざ、3度目の正直へ――。「今までのラグビー人生にはなかったような熱いものを持って」(伊藤)。全国大学選手権決勝で涙した昨年のリベンジを果たすため、その第一歩を勝利で飾ってほしい。

文/写真:川上璃々(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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