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2大会連続4度目の優勝の南アフリカ
第10回ラグビーワールドカップ(RWC)フランス大会は、南アフリカ代表スプリングボクス(SA)の2大会連続4度目の優勝で幕を閉じた。エリスカップを掲げたシヤ・コリシは、NZのリッチー・マコウ(2011、2015)に続いて、2度の優勝をリードした2人目のキャプテンとなった。2023年10月28日(日本時間29日)、パリ近郊のサンドニにあるスタッド・ド・フランスには、80,065人の大観衆が集った。試合前には、レバノン出身のアーティストMIKA(ミーカ)によるライブもあり、国歌は両チームのファンが大声をはりあげた。ニュージーランド代表オールブラックス(NZ)のハカをリードしたSHアーロン・スミスの目には涙が浮かんだ。
ともに過去3度優勝し、100年以上の国際交流でラグビー史上最強チームを争ってきた好敵手である。両チームのサポーターも大声援を送った。午後9時、テストマッチ111試合目となる当代一のレフリー、ウェイン・バーンズの笛で激闘の幕は上がった。紙一重の試合が続いた同大会48試合目となる決勝戦もスリリングな展開になる。開始2分、ブレイクダウンの攻防でNZのFLシャノン・フリゼルがSAのHOボンギ・ンボナンビの足に体重をかける危険なプレーでシンビン(10分間の一時退場)となる。ンボナンビはこの怪我で負傷交代。HOとFLをこなすデオン・フォーリーが投入された。前半3分、この反則で得たPGをSOハンドレ・ポラードが決めて、SAが3-0と先制。13分にもポラードがPGを決めて6-0とする。ポラードは2017年からこのスタジアムでプレースキックを外していない。今大会も100%の成功率だ。
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ジェシー・クリエル
直後にフリゼルが戻って15人対15人になる。14分、ゴールラインに迫ったNZのCTBジョーディー・バレットが防御背後にショートパントを上げ、NO8アーディ・サヴェアが走り込んだが、バウンドが合わず好機を逸する。連続攻撃で得たPGをSOリッチー・モウンガが決めて6-3。その直後、NZのサヴェアがタックル時に反則をとられ、ポラードがPGを決めて9-3。NZにとっての悪夢は前半27分のことだった。SA陣深くに攻め込んでいたNZのFLサム・ケインがSAのCTBジェシー・クリエルの顔面に肩をヒットさせる危険なタックルでシンビン。バンカーシステム(映像判定)でレッドカードとなり、残りの約50分をNZは14人で戦うことになった。
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