オールブラックスvs.スプリングボクス、AIが予測したラグビーワールドカップの優勝国は？

大会前のAI予測

ラグビーワールドカップ2023の大会期間中にお届けしてきた「Opta」のAIを使った予測データ。今回は開幕前にAIが予測したデータの答え合わせ、そして優勝国の予測をお伝えしようと思う。

上記は大会1ヶ月前に発表された「ベスト8進出」「ベスト4進出」の予測データ。「ベスト8進出」は、ほぼ予測通りだったが、AIにとって唯一の、そして最大の誤算となったのがプールCの結果。

プールCの結果予測

オーストラリアを95.9％と、ベスト8進出の大本命に推したが、結果は3位で敗退。56％のウェールズと26.2％のフィジーがベスト8に進んだ。また、21.5％のジョージアは5位に沈み、0.4％のポルトガルはプール戦最後の試合でフィジーを破り、今大会最大とも言える番狂わせを演じた。今大会のプールCはAIにとって、まさに鬼門となった。

皮肉なことに「ベスト4進出」の予測では、そのオーストラリアが59.8％でトップ。恐らくプールC首位通過で、プールDで2位のアルゼンチン（もしくは日本）に勝利という読みだったのだろう。プールCから勝ち上がったウェールズとフィジーは、準々決勝でそれぞれプールDのアルゼンチンとイングランドに敗退。こちらはある意味、AIの予測通りの結果となった。

その他、「ベスト4進出」ではフランスが南アフリカに敗れたことが、AIの予測とは違う部分。但し、準々決勝で対戦する直前の南アフリカの世界ランキングは3位（フランスは2位）となっており、この結果は仕方がないと言えるかもしれない。

準決勝の勝敗予測

準決勝の勝敗予測を振り返ってみると、AIは80％以上の確率でニュージーランドと南アフリカの決勝進出を予想していた。結果はニュージーランドが44-6で勝利と、予測通りのスコアとも言える結果になったが、南アフリカは16-15の辛勝。80％以上の予測はやり過ぎではと、前回のコラムで心配した通りの結果となった。残り2分で逆転するまで、きっとAIはドキドキしたと思う。

AIによる開幕前の優勝国予測

こちらは「優勝国」の予測。0.3％ながら日本に可能性があるとしたAIには好感（？）が持てるが、この結果はどちらかというと、当たらなかった方になるだろうか。

さて、世界ランキング1位のスプリングボクスと2位のオールブラックス。ともにワールドカップ最多3度の優勝を誇る、文字通り頂上決戦となる決勝の予測だが、これは大方の予想通りではないだろうか。

決勝戦の予測

南アフリカが52.5％、ニュージーランドが47.5％。

AIの予測も「神のみぞ知る」だった。