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ラグビー コラム 2023年10月22日

【ハイライト動画あり】雨のサン=ドニの死闘。スクラムに活路を見出したスプリングボクスが土壇場でイングランドに逆転勝利。ラグビーワールドカップ準決勝

ラグビーレポート by J SPORTS 編集部
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イングランドvs.南アフリカ

既にニュージーランドが決勝進出を決めたラグビーワールドカップ2023。この日はサン=ドニで残り1枚となった決勝行きの切符をかけ、前回大会の決勝で対戦したイングランドと、南アフリカが激突した。

試合が動いたのは3分。敵陣でコンテストキックをキャッチしたイングランドは、その直後にピッチ中央付近でペナルティを獲得すると、ショットを選択し、これをSO(スタンドオフ)オーウェン・ファレルがしっかり決めて3点を先制する。

その後も、前半はBK(バックス)の身長差を活かしたイングランドが、ハイパントに対する競り合いで優位に立ち、キッキングゲームを優勢に進めると、10分にSOファレルのPG(ペナルティゴール)で着実に3点を追加する。

対する南アフリカは15分頃から敵陣でのプレー時間を増やすなか、21分にSOマニー・リボックがPGを決めて応戦。しかし、イングランドも24分に敵陣でハイパントの競り合いからターンオーバーを強いると、これをSOファレルのPGに繋げる。

点差を離されたくない南アフリカは、前半31分の時点でキックに不安のあるSOリボックを下げ、温存していたハンドレ・ポラードを投入。すると、35分にポラードがPGを決め、再び点差を3点に縮める。

結局、前半は両チームにともにトライはなく、39分にSOファレルのPGでリードを広げたイングランドが、12-6としてハーフタイムを迎える。

南アフリカは後半開始直後にSH(スクラムハーフ)ファフ・デクラークを投入。この後も積極的なメンバー交代で局面打開を図る。しかし、両チームともに雨で濡れたコンディションに手こずるなか、キックングゲームで上回るイングランドがテリトリー獲得で優位に立つ流れを継続させる。

イングランドは13分、ここもコンテストキックから相手ボールとなった直後にカウンターラックでマイボールとすると、SOファレルが距離のあるDG(ドロップゴール)を決める。これで15-6とリードを広げ、1トライ1ゴールで追いつけない9点差とする。

ラグビーワールドカップ2023 フランス大会

【ハイライト動画】準決勝  イングランドvs.南アフリカ|雨のサン=ドニの死闘。スプリングボクスが決勝へ

その後、雨の難しいコンディションのなか、両チームともにハンドリングエラーが目立つようになると、一貫してキックからの泥臭いラグビーを展開するイングランドに対し、南アフリカは圧倒的優位に立つスクラムに死活を見出す。

すると29分、南アフリカはスクラムで得たペナルティキックから敵陣深い位置でのラインアウトを得ると、ラインアウトモールから素早く展開して、最後は途中出場のLO(ロック)RG・スナイマンが遂にトライを奪う。SOポラードのコンバージョンも決まり、イングランドのリードは2点に縮まる。

南アフリカは準々決勝のフランス戦でも見せた、フェアキャッチからのスクラムなどを駆使し、形勢逆転を図ると、38分にハーフウェイライン付近のマイボールスクラムで得たPGをポラードが決め、16-15と土壇場で逆転に成功する。

その後、南アフリカはイングランドによる最後のアタックもペナルティなしで守り切り、薄氷の逆転勝利でニュージーランドの待つ決勝へと駒を進めた。一方、またも南アフリカの壁に阻まれたイングランドは、3位決定戦でアルゼンチンと対戦することとなった。

★イングランドvs.南アフリカ戦の試合データ(https://www.jsports.co.jp/rugby/worldcup/widget/?kd_page=rwc_match_117)

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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