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ラグビー コラム 2023年10月21日

開幕3連敗で危機的状況の同志社大学、今季初勝利を狙う摂南大学戦。ラグビー関西大学リーグ

ラグビーレポート by 同志社スポーツアトム編集局
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突破を試みるCTB(センター)ファイアラガ義信ダビデ

開幕2連敗で、悪い流れを払拭したかった第3節。同志社大学は、終盤までリードを奪うも、残り5分に関西大学に逆転PG(ペナルティゴール)を決められ、29-31で敗れた。

全チームが第3節を終え、京都産業大学と天理大学、関西学院大学が3連勝。その他、5チームはどこが抜け出すか分からない混戦模様となっている。しかし、同志社は開幕3連敗を喫し、未だ勝ち点は「1」。西の雄と呼ばれてきた伝統校が、7位と危機的状況に陥っている。

◆関西大学リーグ順位表(10月21日時点)
1位 天理大学 勝ち点19(4勝0敗)
2位 関西学院大学 17(4勝0敗)
3位 京都産業大学 13(3勝0敗)
4位 立命館大学 6(1勝3敗)
5位 近畿大学 4(1勝2敗)
5位 関西大学 4(1勝3敗)
7位 同志社大学 1(0勝3敗)
8位 摂南大学 0(0勝3敗)

ラグビー 関西大学リーグ2023

第4節は例年多くのファンが集う宝が池公園球技場で、同じく開幕3連敗の摂南大学と対峙する。昨年は25-12で勝利を収めたが、東芝や7人制日本代表でも指揮を取った瀬川監督の下、摂南大も着実に実力を伸ばし、3人の留学生を軸にリーグ随一の攻撃力を持っており、要警戒だ。今春の関西セブンズ優勝、前節での後半の追い上げはそれらを象徴している。

大外を駆け抜けるWTB(ウィング)岩本総司

また、昨秋のリーグ戦は終盤に3連勝を奪うなど、摂南大の粘り強く戦うスタイルは今季も継承。大学選手権出場に一縷の望みを懸ける両校にとって、絶対落とせない一戦になる。

「(前節で)最大15点差をつけても、そこで勝てない。何で試合を崩したのかというとやっぱりペナルティだった」(宮本啓希監督)。開幕戦から3試合連続で反則数が相手を上回り、課題を露呈している同志社は、これらの改善が求められる。

特に前節は今季から厳格化されたハイタックルを厳しく取られた。ペナルティを犯し、ラインアウトモールから失点する負の連鎖を未然に防ぐためにも、1人目のロータックルが鍵を握りそうだ。

「自分たちの知識、スキルが足りなかった」とPR(プロップ)山本敦輝主将が振り返ったラインアウトも修正が不可欠だ。前節では13本中12本を成功させた関大に対し、同志社の成功率は50%。

ペナルティを獲得した際もスクラムを選択するほど、圧力を受けエリアの前進を拒まれた。今節から復帰するラインアウトリーダーLO(ロック)寺北亘佑を中心にバイウィークで精度を高め、後半戦に挑む。

PGを狙う司令塔・SO嘉納一千

課題が多い一方で、個の孤立が目立ち完成度が低かったフェーズアタックは、SH(スクラムハーフ)福岡壮太郎と、SO(スタンドオフ)https://www.jsports.co.jp/rugby/university/player/issen_kano/"target=_blank>嘉納一千の4年生ハーフ団の起用によって改善された。

「常にコミュニケーションを取りながら、チームにプレーさせる」(SH福岡)と落ち着いたゲームコンロトールを見せ、好機を演出。奪った4トライのうち2本はFW(フォワード)陣が縦突進を繰り返し、防御網にほころびを生み出す理想的な形だった。

もう1つ明るい話題を挙げるとすれば、HO(フッカー)西濱悠太とFB(フルバック)芦塚仁が戦列復帰を果たしたことだ。試合1週間前、指揮官に起用について問うと「今からちょっと考えます」としながらも、「戻ってきてくれたことはすごく良いこと」とプラス面を強調。

山本敦輝も「彼らはチームを鼓舞してくれる選手なので、復帰してくれたらすごく戦力になる」と期待を寄せる。FWとBK(バックス)の要となる2人の復帰がチーム内の競争を激化させ、新たな勢いを生み出してくれることを切に願いたい。

「まだ終わったわけじゃない。希望は捨てずにあと全部勝つだけだと思う」(SH福岡)。泣いても笑っても4年生にとって、関西リーグは残すところ4試合。今季のチームが培ってきた底力を見せ、今節こそ貪欲に初勝利をつかめ。

文/写真:勝部健人(同志社スポーツアトム編集局)

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局

同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
公式サイト Twitter→@atom_doshisha

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