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準々決勝 イングランドvs.フィジー
前日から決勝トーナメントの戦いが始まったラグビーワールドカップ2023。この日は、今大会熱戦の舞台となってきたマルセイユでの最後のマッチとなった準々決勝第3試合。前大会準優勝のイングランドと、初のベスト4進出を目指すフィジーが対戦。
試合序盤はハーフウェイランを挟み、互角の攻防がピッチ上に展開。その中、イングランドはペナルティキックで大きくゲインすると、敵陣深い位置の中央付近で再度ペナルティをゲットしてショットを選択。このPG(ペナルティゴール)を11分にSO(スタンドオフ)オーウェン・ファレルが難なく決め、大会直前のテストマッチでフィジーに不覚を取ったイングランドが先制にする。
先手を取ったイングランドは14分、敵陣深い位置でのラインアウトから混戦から、CTB(センター)マヌ・トゥイランギがトライを決める。ファレルのコンバージョンはポストに嫌われるも、イングランドが8-0とリードを広げ、試合の主導権を握る。一方、点差を離されたくないフィジーは、20分にSH(スクラムハーフ)フランク・ロマニがPGを決め、3点をスコアボードに載せる。
これに対し、イングランドは23分に敵陣でアドバンテージが出ている中、数フェーズでインゴールへ迫ると、最後はCTBジョー・マーチャントがトライを決める。ファレルのキックも決まり、イングランドが15-3とする。なお、フィジーはこの一連のプレーのなかでイエローカードが提示され数的不利を強いられる展開に。
しかし、フィジーはシンビン中の28分に、オフロードパスをつなぐフィジーらしい展開からNO8(ナンバーエイト)ヴィリアメ・マタがトライを奪うと、ロマニのコンバージョンも決まり5点差に。対するイングランドは34分と38分にファレルがPGを決め、21-10と再び点差を広げてハーフタイムを迎える。
後半も序盤はスコアが動かない展開となるなか、イングランドは敵陣深い位置でペナルティを得ると、手堅くショットを選択し、これを14分にファレルが決めてリードを2トライ2ゴール差とする。
ラグビーワールドカップ2023 フランス大会
【ハイライト動画】準々決勝 イングランド vsフィジー|イングランドがフィジーの反撃をかわしてベスト4
対するフィジーは、規律の高さとハンドリングエラーの少なさで試合を支配的に進めるイングランドに対し、24分に小気味好いアタックから途中出場のPR(プロップ)ペニ・ラヴァイがトライを決めると、コンバージョンも決まり、7点差とする。
これで息を吹き返したフィジーは、28分に怒涛のアタックからSOヴィリモニ・ボティツがトライを決めると、コンバージョンも決まり、試合を振り出しに戻す。
しかし、イングランドはフェーズを重ねて敵陣深く攻め入ると、32分に一瞬の隙をついてSOファレルがDG(ドロップゴール)を決め、27-24と再び優位に立つと、38分にはファレルのPGで加点し、リードを6点差に広げる。
その後、イングランドはトライを狙ったフィジーによる最後のアタックを耐え切り、30-24の辛勝で準決勝へ駒を進めた。
J SPORTS 編集部
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