ベスト8激突、AIが予測するラグビーワールドカップの優勝国は？

Optaによる優勝予測

前回掲載した「ラグビー日本代表、AIが予測するベスト8進出の可能性」（https://news.jsports.co.jp/rugby/article/20190310225921/）に続き、今回はベスト8が出揃った中、優勝国の予測をAIを使って「Opta」が、シミュレーションしているので紹介しよう。

データから見ると優勝は4強の争いであることがわかる。1位のアイルランドが21.4%、そこからフランス、南アフリカ、ニュージーランドと、4.3％以内に4カ国がひしめく。そこから離れて、ウェールズ、イングランド、アルゼンチン、フィジーの順で続く。

開幕前の予測ではフランスがトップで、2位にニュージーランド、3位がアイルランドの3強と見られていたが、南アフリカが6.3ポイントアップ。大会に入って強さを見せていると、AIは見ているようだ。また、ウェールズも大きく数字を伸ばしている。一方で開幕前は優勝候補で5位につけていたオーストラリアは、プール戦で敗退となってしまった。

ちなみに開幕前、日本は0.3％ながら優勝の可能性があるとAIは見ていた。もし、アルゼンチンに勝ってベスト8に進んでいたら、AIは優勝確率を何％にしていただろうか。

ベスト8の勝ち上がり予測

優勝候補は4カ国としているAIの予測データだが、その4強が準々決勝で激突する。その注目の対戦だが、AIの予測でも拮抗している。アイルランドvs.ニュージーランド、フランスvs.南アフリカはほぼ、55：45となっている。

決勝進出のAI予測

決勝進出の確率でも、アイルランドvs.ニュージーランド、フランスvs.南アフリカの勝者が75％となっている。データ的に言えば、この対戦で勝った両チームが決勝で戦うことになると言えるだろう。

一方、ウェールズvs.アルゼンチンは6：4、イングランドvs.フィジーは7：3と、こちらは優劣がはっきり出ている。順当にいけばウェールズとイングランドが準決勝に進み、優勝候補に挑戦するといった構図になるはずだ。

大会前の予測データ

とはいえ、今大会でも大会前のベスト8進出確率が95.9％だったオーストラリアが敗退したように、また、2015年当時のデータはないが、あれば勝つ確率が1％もなかったかもしれない、日本の南アフリカ撃破のように何が起こるか分からないのがスポーツ。

AIの予測通りになるのか、波乱があるのか、残り8試合となったワールドカップを楽しみたい。