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【ハイライト動画あり】同志社大学、負のスパイラルから抜け出せず、関西大学に敗れて開幕3連敗。ラグビー関西大学リーグ
ラグビーレポート by 同志社スポーツアトム編集局逆転負けに落胆する同志社
10月1日、鶴見緑地球技場(大阪府)で『2023年ムロオ関西大学Aリーグ』の第3節が行われた。関西大学と対戦した同志社大学は序盤から主導権を握るも、後半37分に逆転PG(ペナルティゴール)を決められ、29-31で敗北。5年ぶりの開幕3連敗となった。
初めに得点のチャンスを作ったのは同志社だった。前半6分、スクラムからペナルティを獲得し、敵陣5m付近のラインアウトから得点を狙う。モールを形成するもオブストラクションの判定。セットプレーに関して、PR(プロップ)山本敦輝主将(社4)は「自分らの知識、スキルが足りなかった」と次節までの修正点を口にした。
その後も同志社ペースで試合は進み、先制トライは8分。SO(スタンドオフ)嘉納一千(スポ4)のハイパントから相手のノックオンオフサイドを誘い、ラインアウトへと持ち込んだ。そこからFW(フォワード)がフェイズを重ね、大外が空いたタイミングで嘉納がWTB(ウィング)岩本総司へロングパス。相手を引きずりながら右隅に押さえた(7-0)。
12分、同志社のハイタックルで自陣深くに侵入されラインアウトモールを組まれたが、ここは落ち着いて対処した。だが、ピンチは続き16分、関大にディフェンスラインのギャップを抜かれ自陣での攻防を強いられる。再びラインアウトからモールを組ませてしまい、今度は得点を許した(7-7)。
お互いハンドリングのミスなどで膠着状態が続いたが、同24分、追加点を獲得した。パスとキックでボールをキープし、BK(バックス)が右大外までパスをつなぐと、最後はオフロードパスを受け取ったLO(ロック)久保太陽(社3)がトライ(12-7)。
27分、またも同志社にチャンスが巡ってくる。連続得点を奪い、勢いに乗りたい展開で、自陣からCTB(センター)市川亮太(法4)が快足を飛ばしラインを突破。外を走っていたWTB上嶋友也(スポ1)に絶妙なキックを転がし、連続でトライを奪った(19-7)。「声が聞こえたのと上嶋の足のスピードを考えた」(市川)。あうんの呼吸で流れを手繰り寄せた。
ラグビー 関西大学リーグ2023
【ハイライト動画】関西大学 vs. 同志社大学|関大が終了間際に逆転
ここから陣地の取り合いとなるも、両者トライを生むことはできなかった。前半終了間際には関大の5mラインアウトからピンチを迎えるが、オブストラクションに救われ前半を19-7とリードして折り返した。
リードを守りたい同志社だったが、後半は関大ペースでスタートした。開始直後からオフロードパスを駆使したアタックで徐々にディフェンスラインを下げられ、最後はラインアウトモールで後半初得点を奪われた(19-14)。
力強いボールキャリーを見せる山本敦輝主将
しかし、同志社も反撃。PR山本敦輝が力強いレッグドライブでゲインすると、それに続きアタックのスピードが加速。相手が遅れたタイミングで外へと回すも、ここはWTB上嶋のノックオンに終わった。だが、アドバンテージを得ており、SO嘉納一千が落ち着いてPGを決めた(22-14)。
攻めにテンポが出始め13分にも、スクラムサイドから数的有利をパスで突破。敵陣深くでFWが根気強くアタックし、最後はNO8(ナンバーエイト)林慶音(スポ2)がゴールライン中央にボールを押さえた(29-14)。
モールを組み前進するFW陣
このまま点差を広げるかと思われたが、関大もアタックを修正。20分には、自陣ディフェンスの場面で同志社は人数不足に陥り、大きくゲインを許した。そして関大の連続攻撃を止めきれず、トライを献上(29-21)。
お互い一進一退の攻防が続く中、この展開を動かしたのは関大だった。FWのサイドアタックにゴールラインを破られ、1点差まで詰め寄られる(29-28)。そして37分には、中央スクラムでペナルティを取られ、相手SOに約45mのPGを決められた(29-31)。ロスタイムを含め、残り5分のタイミングでついに逆転を許してしまった。
残り時間なし。同志社も意地を見せ、チーム一体となってトライを目指した。観客の熱も一気に跳ね上がり、声援が選手たちを後押しするも、関大の気持ちの入ったディフェンスに後退。得点を取って帰ることができず、敗北した。
ラグビー 関西大学リーグ2023
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同志社大学 vs. 摂南大学/京都産業大学 vs. 近畿大学
10月22日(日)午前11:35〜午後4:30 J SPORTSオンデマンドで【限定】LIVE配信
「連敗という形になってしまったが、もう負けはいらない。残りの関西リーグで勝つしかない」(NO8林)と必死に前を向いた。宮本啓希監督は「最後勝たせられなかったのは僕のせいです。目の前で起きていることを修正するしか強くならないと思う」と試合を反省し、次節に向けて修正を図る。
同志社はこの関大戦を落とし、暫定7位。今後天理大学、京都産業大学という強豪校との試合が残る厳しい状況だ。まずは次節の摂南大学戦に向け、与えられた準備期間で気持ちを切り替えたい。
文:西田雄哉/写真:俣野百香、勝部健人(同志社スポーツアトム編集局)
同志社スポーツアトム編集局
同志社スポーツアトム編集局は1978年に創刊された同志社大学唯一の体育会機関紙です。年6回の本紙の発行を軸に、号外の発行やHPの管理などをすべて学生の手で行っています。
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Twitter→@atom_doshisha
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