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ラグビー コラム 2023年9月25日

【ハイライト動画あり】早稲田大学、難敵・筑波大学に接戦で勝利。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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パスのタイミングを計るCTB伊藤

秋風が暑さを和らげる秩父宮ラグビー場。早稲田大学は関東大学対抗戦の第2節、序盤の難敵である筑波大学との一戦に臨んだ。

前半はモールや攻撃の継続で2トライを先制するものの、自陣でのペナルティが重なり、立て続けに3トライを献上。終了間際に1トライを返し、21-21で試合を折り返す。後半は、最初に主導権を握ると、前半と同様2トライを先取。筑波大に追い上げられるが、セットプレーで圧倒し、点差をキープしたまま38-35で勝利をつかんだ。

筑波大のキックオフで始まった前半、最初のチャンスが回ってきたのは11分。敵陣10m付近で筑波大がノックオンをすると、早大はグラウンドの横幅を大きく使った攻撃を展開。大外でWTB(ウィング)福島秀法(スポ2=福岡・修猷館)が前進しディフェンスラインを押し下げ、相手のペナルティを誘いモールトライを挙げた。

続く19分にはハーフウェイラインでのスクラムから攻撃を継続。1回1回の攻撃で確実にゲインし、22mまで侵入すると、CTB岡崎颯馬(スポ4=長崎北陽台)がラックからボールを持ち出しディフェンスの穴を突く。オフロードをつなぎ、最後はCTB伊藤大祐(スポ4=神奈川・桐蔭学園)がタックラーを引きずりながらグラウンディング。

順調な滑り出しを見せたが、中盤はキックオフレシーブのミスやペナルティが目立ち、自陣でのプレーを強いられると、立て続けに3トライを奪われ逆転を許した。スクラムで優位に立っていた早大は、相手のコラプシングで陣地を稼ぎ、終了間際にトライを奪い返す。試合を振り出しに戻し、21-21で前半を折り返した。

トライを決めるFL村田

後半は早大のトライから始まった。3分に筑波大ボールのスクラムをターンオーバーすると、右サイドへボールを蹴り、WTB守屋大誠(政経3=東京・早実)が獲得。左に大きく展開し外で受け取ったFL村田陣悟(スポ4=京都成章)がインゴールを割った。

10分にもトライを挙げ、10点差をつけた早大。しかし、その後連続でペナルティを取られ自陣への侵入を許し、ラインアウトモールを起点にショートサイドでゴール前まで迫られる。食い止めるものの、外へロングパスされ、インゴールを明け渡し、3点差に詰められた。

ラグビー 関東大学対抗戦2023

【ハイライト動画】筑波大学 vs. 早稲田大学

両チームに疲れが見え始めた26分、早大は敵陣10mから攻撃を仕掛ける。筑波大のディフェンスにゲインを阻まれるが、フェイズを重ね徐々に前進。右サイドでLO池本大喜(文構4=東京・早実)が、切り返しから内返しのオフロードを見せ、ゴール前まで侵入。最後はディフェンスの間に走りこんだFL永嶋仁(社4=東福岡)がトライを取り切った。

31分にトライを奪われるものの、早大はセットプレーで筑波大を圧倒し、敵陣で試合を継続。最後まで得点機を与えず、38-35で勝利を収めた。

粘り強い攻撃とセットプレーで主導権を握った本試合。「点数どうこうよりも、今日の試合の流れは、我々にとって非常にポジティブなものだった」と大田尾竜彦監督(平16人卒=佐賀工)が語るように、筑波大に対して点差以上に優位に試合を進める姿を見せた。

次節の成蹊大学戦では、本試合で失点源となった規律の修正が求められる。盤石な試合運びを見せ、対抗戦後半に向けて弾みをつけることができるか。

文:原旺太/写真:高田凛太郎(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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