【ハイライト動画あり】ウェールズ、オーストラリアをディフェンスで圧倒。ベスト8を一番乗りで決める。ラグビーワールドカップ プールC

ウェールズvs.オーストラリア

全48試合のラグビーワールドカップ2023は、24試合目となるこのリヨンでのオーストラリアと、ウェールズの一戦で大会の折り返し地点に到達。プールCの好カードは、勝利で決勝トーナメント進出が決まるウェールズに対し、オーストラリアは前節フィジーに敗れ、プール戦突破へ後がない状況でキックオフを迎えた。

試合は開始早々に動きを見せる。ウェールズは3分、敵陣10mライン付近でのラインアウトからアタックを開始。パスを繋ぎ、FL（フランカー）ジャック・モーガンのラインブレークで突破すると、最後はSH（スクラムハーフ）ガレス・デーヴィスへがトライ。SO（スタンドオフ）ダン・ビガーが難なくコンバージョンを決め、レッドドラゴンズが7-0と先手を取る。

対するワラビーズは9分、14分とSOベン・ドナルドソンが連続して好位置からのPG（ペナルティゴール）を決め、1点差に詰め寄る。一方、ウェールズは12分にプレースキッカーのビガーが負傷交代を強いられる計算外の展開に。それでも、そのビガーと交代で入ったSOガレス・アンスコムが21分と29分にペナルティゴールを決め、ウェールズが13-6とリードを広げる。

ウェールズはその後、持ち前の高い守備力を前面に押し出しながら試合を進めると（前半だけで103タックル成功）、39分にはコンテストキックに競り勝ってエリアを獲得した流れからアンスコムがPG決め、16-3としてハーフタイムを迎える。

ウェールズのキックオフで始まった後半は、ウェールズが敵陣22mライン付近のマイボールスクラムでペナルティを獲得すると、3分にこのショットをアンスコムが決め、幸先良いスタートを切る。

すると8分、ウェールズは50:22で敵陣深く攻め入りフェーズを重ねるなか、アンスコムが絶妙のパントキックをインゴール内に蹴り込むと、これに走り込んだCTBニック・トンプキンズがボールを抑え込みトライ。コンバージョンも決まり、ウェールズがワラビーズを26-6と突き放す。

規律でも勝るウェールズは、この後も一貫して鉄壁のディフェンスを披露。12分、20分とアンスコムのPGで加点すると、30分には完全にゾーンに入ったアンスコムがDG（ドロップゴール）を決め、勝利を決定づける。勢いの止まらないウェールズは38分にもラインアウトからのモールを押し込み、とどめのトライを決める。

結局、ウェールズは最後まで相手にトライも許すことなく、40-6の快勝で今大会決勝トーナメント一番乗りを果たした。一方、ボーナスポイントなしの敗戦を喫したオーストラリアは、同国史上初となるプール戦敗退の危機に瀕することとなった。

★オーストラリアvs.ウェールズ戦の試合データはこちら

◆プールC　順位表　
1位　ウェールズ：勝ち点15（3勝0敗）※ベスト8進出
2位　フィジー：6（1勝1敗）
3位　オーストラリア：6（1勝2敗）
4位　ジョージア：2（0勝1敗1分）
5位　ポルトガル：2（0勝1敗1分）

※2・3位は直接対決の結果　
※4・5位は得失点が同じため総得点で決定