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前節の立教大学戦では、序盤こそミスが続いたものの、多彩な攻撃からトライを量産し、64-7と快勝を収めた。対抗戦優勝、そしてその先の『荒ぶる』へと長い道のりを進み始めた選手たち。この勢いのまま開幕戦連勝と、さらなる弾みをつけられるか。
熊谷ラグビー場で行われた対抗戦初戦。「前半、自分たちが武器とするアタックの継続で自らボールを手放してしまう場面が多くみられた」とCTB(センター)岡崎颯馬(スポ4=長崎北陽台)が語るように、早大は序盤ミスが重なり、敵陣深くまで攻め込むものの、得点につながらない。
そして前半14分、試合は動いた。敵陣深くでペナルティを獲得した早大は、インゴール前でのラインアウトから素早いテンポで攻撃を重ねる。最後は、大外のWTB守屋大誠(政経3=東京・早実)までボールが渡り、先制トライに成功した。
これで流れをつかんだ早大は、その後も次々と得点を重ね、前半を24-0で折り返す。後半に入ってもなお、早大の勢いは止まらない。HO(フッカー)佐藤健次(スポ3=神奈川・桐蔭学園)がモールトライで後半の先制点を挙げると、その後も2トライを追加。12分、立大に7点を献上するが、集中力を切らさなかった早大はさらに点差を広げ、64-7で初戦を終えた。
対する筑波大は、初戦で慶應義塾大学と対戦。前半を7-8で折り返すなど、互いに一歩も譲らない試合展開を見せた。後半も互角の争いが続いたが、試合終了間際、筑波大はFW(フォワード)の連続攻撃から逆転トライに成功。見事、21-18の接戦を制した。昨年の対抗戦、早大は筑波大に23-17と勝利したものの、後半に3トライを奪われる苦しい試合であった。
そんな筑波大との次戦、チームの要であるFL(フランカー)村田陣悟(スポ4=京都成章)、CTB(センター)伊藤大祐主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)が先発に復帰。また、1年生からはNO8(ナンバーエイト)松沼寛治(スポ1=東海大大阪仰星)と、前節POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)に輝いたFB(フルバック)矢崎由高(スポ1=神奈川・桐蔭学園)が引き続きスタメンに抜擢された。フレッシュな選手たちのさらなる活躍にも注目だ。
多彩な攻撃で相手を圧倒したFB矢崎
大事な対抗戦初戦で、見事白星スタートを切った早大。一方で「前半もう少し取れていれば、早く自分たちに流れがきていた」(伊藤大祐主将)と前半の入りに課題を残した。
前節の反省を踏まえ、『WASEDA FIRST』のスローガンを体現すべく、いかに序盤から精度の高いプレーで流れを引き寄せられるかが勝敗のカギとなるだろう。白熱した戦いが予想される筑波大との一戦、最後の最後まで試合の行方から目が離せない。
文:安藤香穂/写真:川上璃々(早稲田スポーツ新聞会)
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