【ハイライト動画あり】オールブラックス、今大会初勝利。11トライでナミビアを圧倒。ラグビーワールドカップ プールA

ニュージーランド vs. ナミビア

前日からプール戦が2試合目に入ったラグビーワールドカップ2023。プールAはフランスが2連勝で抜け出すなか、この日はトゥールーズで共に初戦を落とし黒星発進となったニュージーランドとナミビアが対戦。3大会連続の顔合わせとなったゲームは、初戦からスタメン9人を入れ替えたニュージーランドが圧倒する展開に。

試合は開始直後の2分に動きを見せる。オールブラックスは自陣からアタックを開始すると、オープンサイドへのキックパスが通ったのを皮切りに、オフロードパスを交えながら最後はワールドカップ初出場のSH（スクラムハーフ）キャム・ロイガードがトライを決め先制に成功。SO（スタンドオフ）ダミアン・マッケンジーがコンバージョンを決め、7-0と幸先良いスターを切る。

勢いに乗るニュージーランドは自陣深い位置でのターンオーバーから、カウンターで一気に敵陣インゴール前までテリトリーを回復すると、7分に相手ボールのスクラムをターンオーバーし、再びSHロイガードがインゴールに持ち込んでトライ。12-0とリードを広げる。

対するナミビアは11分にSOティアン・スワネプールがPG（ペナルティゴール）を決め、3点を返すが、オールブラックスの流れは変わらず。20分、自陣でのスクラムからアタックを開始すると、フェーズを重ねながら前進し、最後は相手インゴール付近での素早いリスタートからSOマッケンジーがトライを決めると、自らコンバージョンを決め、19-3とする。

その後、にわか雨が降るなか、ニュージーランドは25分に敵陣でのラインアウトからパスをつなぎ、WTB（ウィング）レスター・ファインガアヌクが相手のタックルをかいくぐってトライ。マイボール時は徹底してアタックするオールブラックスは、前半終盤にほぼ個人技に近い突破から2トライを追加。結局、6トライの猛攻で38-3としてハーフタイムを迎える。

雨上がりの後半も漆黒の軍団がピッチ上を席巻する流れは変わらず、後半14分までに2トライを追加。一方、トライで一矢報いたいナミビアは、何度か相手インゴール付近まで迫る場面は作るものの、セットピースを含め、総合力で大きく上回る相手の黒い壁を突破できない状況が続く。

ニュージーランドは27分にトライを奪うと、その後はイエローカード（バンカーシステムでレッドカードに変更）で数的不利となるも、試合終盤に1トライを加え、71-3の圧勝で今大会初勝利を挙げた。

★ニュージーランド vs. ナミビア戦の試合データはこちら

◆プールA　順位表
1位　フランス：勝ち点8（2勝0敗）　
2位　ニュージーランド：5（1勝1敗）　
3位　イタリア：5（1勝0敗）　
4位　ウルグアイ：0（0勝2敗）　
5位　ナミビア：0（0勝1敗）　

※2・3位、4・5位は得失点差