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世界ランク1位アイルランドとビッグネーム合流のトンガ、今大会注目の2チームが激突。ラグビーワールドカップ2023プールB注目カードプレビュー。
ラグビーレポート by 直江 光信
現在の世界ランキングは堂々の1位。昨季史上初めてオールブラックスとのテストシリーズに勝ち越し、今年度のシックスネーションズは全勝でグランドスラムを達成、8月にはイングランドを1トライに抑えて29-10の完勝を収めた。ここ2シーズンの実績と充実ぶりを見れば、優勝候補の筆頭格といえる存在である。
しかし、それでも、「アイルランドは本当に今回のワールドカップで成功できるか」の疑念はくすぶる。過去の大会におけるおかしなほどの低調な成績ゆえだ。
1987年の第1回から全大会に出場し、何度も上位進出を期待されながら、決勝トーナメントではいまだ未勝利。ファウンデーション・ユニオンと呼ばれる伝統8か国の中で唯一、決勝はおろか準決勝の舞台にすら立ったことがない。過去7度阻まれてきた準々決勝の壁を、今度こそ突破できるのか――。世界中のラグビーファンが、そんな視線でエメラルドグリーンのジャージーを見つめている。
そのアイルランドが9月16日のプールマッチ第2戦で激突するのは、今大会のダークホースの一角と目されるトンガだ(@ナント、日本時間17日04時キックオフ)。こちらも過去8回の出場はすべてプールマッチ敗退に終わっているが、ワールドラグビーの出場資格の規約改定により他国代表経験者がルーツを持つ国に代表資格を変更できるようになり、海外の一流クラブで活躍するビッグネームが数多く今回のスコッドに名を連ねた。
その顔ぶれを見ると、元ニュージーランド代表のFBチャールズ・ピウタウ(今季静岡ブルーレヴズに加入)やCTBマラカイ・フェキトア、CTBジョージ・モアラ、SHオーガスティン・プル(日野レッドドルフィンズ所属)、FL/NO8ヴァエア・フィフィタら日本でもおなじみの実力者がずらり。現浦安D-RocksのFBイズラエル・フォラウがケガで外れたのは痛恨だが、豪州代表経験のある204センチのLOアダム・コールマンも参戦が決まった。
もとよりフィジカリティでは世界有数の肉体派集団に、トップレベルの国際試合を経験してきた世界的スターが多数加わったのだから、これまでとは別のチームと見ていいだろう。7、8月のテストマッチシリーズでは思うように勝利をつかめなかったが、連携を高めて挑むワールドカップ本番では、大幅にパフォーマンスを上げてくることが予想される。
アイルランドはすでに初戦を終えており、9月9日にボルドーでルーマニアに82-8と大勝。今大会の雰囲気を経験した上で迎えるこの試合は、さらにいい精神状態で臨めるだろう。23日のサンドニでの南アフリカとの大一番(日本時間24日04時キックオフ)にはずみをつけるためにも、いい内容で勝利したいという思いは強いはずだ。
一方のトンガはこれが初戦。ナーバスになりやすいシチュエーションに、気迫みなぎる激しいコリジョンからペースをつかむスタイルということもあり、ヒートアップしすぎて規律が乱れないかという点が最大の気がかりだ。この部分でも、経験豊富なインターナショナルプレーヤーたちの存在は大きな鍵となる。
キックオフ2日前に発表された登録メンバーを見ていくと、アイルランドはルーマニア戦から先発4人を入れ替えた。新たにスターターに名を連ねたのは、HOロブ・ヘリング、FLジョシュ・ファンデルフレイアー、SHジャミソン・ギブソンパーク、WTBマック・ハンセンで、前節ブラインドサイドFLを務めたタイグ・バーンがLOに、ピーター・オマーニーは7番から6番に回る。15人合計のキャップ数は819で、ほぼベストといっていい構成だ。
一方のトンガもFBピウタウ、CTBフェキトア、SHプル、NO8フィフィタと、スターターに4人の元オールブラックを並べる強力な布陣を敷いてきた。キャプテンを務めるのは公称145キロ、「ビッグ・ベン」の愛称を持つ巨漢PRベン・タメイフナ。フロントロー3人の総体重は387キロで、FW8人平均で身長190.1センチ、体重119.9キロという超大型パックになった。
トンガとしてはコンタクトエリアのバトルで激しく体を当ててプレッシャーをかけ、得意の肉弾戦から突破口を開きたいところだろう。もっともアイルランドも強力なFW陣が現在の充実の原動力となっており、前に出る推進力とセットプレーの支配力は出場国中随一。見応えあるファイトが繰り広げられそうだ。
直江 光信
1975年生まれ、熊本県出身。県立熊本高校を経て、早稲田大学商学部卒業。熊本高でラグビーを始め、3年時には花園に出場した。早大時代はGWラグビークラブ所属。現役時代のポジションはCTB。著書に『早稲田ラグビー 進化への闘争』(講談社)。ラグビーを中心にフリーランスの記者として長く活動し、2024年2月からラグビーマガジンの編集長。
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