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ラグビー コラム 2023年9月13日

【ハイライト動画あり】明治大学、攻守ともに圧倒し、初戦で青山学院大学に快勝。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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モールでトライを奪ったFW(フォワード)陣

3年ぶりの優勝を目指し、秩父宮ラグビーにて迎えた関東大学対抗戦の初戦。対するは青山学院大学明治大学はボールを持っていない間のクオリティを意識する『オフザボール』をテーマに、試合に臨んだ。

まず、ゲームを動かしたのは明大だった。前半8分、敵陣ゴール前のマイボールスクラムから右WTB(ウイング)安田昂平(商3=御所実)がパスを受け取り、持ち前の俊足でグラウンディング。しかし、12分に明大のハンドリングエラーから同点を許してしまう。

ノックオンなどのミスに加え、「低いタックルが刺さってゲインを切れず、受けに回ってしまった」(SO/スタンドオフ伊藤耕太郎・商4=国学院栃木)と苦戦していた前半23分。今試合のPOM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)であるSH(スクラムハーフ)萩原周(商4=大阪桐蔭)が突破口を開く。

自陣10mでNO8(ナンバーエイト)木戸大士郎(文3=常翔学園)がボールを奪うと、BK(バックス)陣が敵陣22mラインまで一気にゲインラインを上げる。その後、萩原がディフェンスラインの揃っていない相手のスキを突き、トライを決めた。「アタックでは前を向いてスペースを見て、状況判断しようと心掛けていた」(萩原)。

このプレーを起点に流れが明大へと傾く。前半27分に伊藤耕がトライを決めると、34分には敵陣ゴール付近のマイボールラインアウトからモールで追加点。前半終了間際にも、萩原が今試合2トライ目となる得点を決め、35-7で試合を折り返す。

後半でも明大は手をゆるめなかった。後半2分、自陣ゴール前から一気にBK(バックス)陣で敵陣ゴール付近まで攻め込むと、最後は左サイドに控えていた左WTB西川賢哉(政経4=桐蔭学園)が走り込みグラウンディング。

その後も敵陣ゴール付近のマイボールラインアウトからモールで得点を重ねた。「やはりモールでトライを取れるとチームの士気も上がる。(ラインアウトの)スローイングをいいクオリティでできて攻撃の起点になった」(HO/フッカー西野帆平・文2=東福岡)。

ラグビー 関東大学対抗戦2023

【ハイライト動画】青山学院大学 vs. 明治大学|早稲田大学、初戦を圧勝

さらに後半11分、敵陣ゴール付近で相手のラインアウトのミスボールを奪うと、左CTB(センター)廣瀬雄也主将(商4=東福岡)がトライ。後半14分、後半22分には安田の連続トライでさらに相手を突き放す。

後半30分以降では、特に春から鍛えてきたフィットネスの強さが目立った。後半31分、38分にもトライを奪うと、ロスタイムではスクラムからチャンスを作り、ルーキーSO伊藤利江人(商1=報徳学園)がダメ押しのトライ。

ボールキャリーをする池戸

「これから強度の高い試合が増えていく中で、1人1人の仕事量が大事になる。前半から出場している選手も含めて、100%出し切って終わろうと声を掛け合った」(FB/フルバック池戸将太郎・政経4=東海大相模)。

結果、最終スコアは87-7と大差で勝利を収めた。「夏までにやってきた練習の結果がしっかり出せて、いいスコアで終われて良かった」(右FL/フランカー福田大晟・商3=中部大春日丘)。アタック面では80分間多彩な攻撃で相手を翻弄(ほんろう)し続け、ディフェンスでは課題であったハイタックルのルール変更にもうまく対応しながら高いクオリティを見せつけて幸先のいいスタートを切った。

次戦は今年度対抗戦Aグループに上がってきた成蹊大学との一戦。「まだ1試合しか終わっていないが、もっと自分たちは伸びるという確信を持っている。日頃の練習から100%努力して、試合を重ねるごとにもっといいラグビーを見せていきたい」(池戸)。

秋シーズンを通じてどのような成長を見せてくれるのか。これからの活躍に期待が高まるばかりだ。

文:安室帆海/写真:豊澤風香(明大スポーツ新聞部)

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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