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ジェイミー・・ジョセフHC(左)と流大ゲームキャプテン
ラグビーワールドカップ初戦、日本代表はチリ代表と対戦。初出場の勢いに押されたのか、序盤に先制点を許すが、すぐに逆転。その後は計6トライを上げて、42-12で勝利し、勝ち点5を獲得した。
◆ジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)
「チリ代表にとって、初めてのワールドカップだ。彼らは初めてのワールドカップで、誇り高い国。我々は常に気迫のこもった、心からのパフォーマンスを見せようとしていた。しかし、彼らはそれをはるかに上回り、我々に大きなプレッシャーをかけてきた。私たちはすべてをかけて戦わなければならなかった。それに勝った選手たちを本当に誇りに思う。最終的に40点を取れたことは我々にとって大きな勝利だ。
姫野はふくらはぎのあたりが固かったので、このような重要な選手にリスクを取らせないというのは、私にとっては本当に簡単な決断だった。さらに24時間様子を見たが、それでもまだ症状は変わらなかった。チームのために決断しなければならなかった。しかし、今日のテストマッチを乗り切ったので、できるだけ早くチームに復帰させたい。彼は大きな貢献をしてくれるだろう」
SH流大、姫野に代わりゲームキャプテン
◆SH(スクラムハーフ)流大ゲームキャプテン
「チリ代表は本当に素晴らしいチームだった。すごいフィジカルだし、我慢強いチームで学ぶべきことが多々あった。ただ、グラウンドにいる選手は、何もパニックすることなく、ゲームをコントロールすることに重きに置いていたのはすごく良かった。
この試合、ビッグスコアで勝とうと思っていなくて、1つ1つ自分たちのプレーを積み重ねることだけにフォーカスした。チリ代表のパッション溢れるプレーとフィジカリティーから学ぶべきことは多くあったので、ポジティブな試合だったと思う」
キック成功率100%だったSO松田力也
◆SO(スタンドオフ)松田力也
「簡単なゲームではなかったが、初戦というところで1つになって、ジャパンのラグビーを続けた結果、勝利することができたのですごくうれしい。
ラグビーワールドカップ2023 フランス大会
【ハイライト動画】POOL D 日本vs.チリ|日本代表、チリから6トライを奪い初戦を飾る
(PGを狙わなかったが)どんどん相手陣内に入って、スコアを狙いに行く、トライを取りに行くというプランでやっていたし、それを遂行するだけだった。スコアできるというジャパンのラグビーを証明できたと思うし、ここからまだまだ積み上げていかないといけない。勝ったことで、次の試合を見据えてまた良い準備したい。
(6本のゴールを決めた)これまで難しい試合で外したりしたが、この舞台で決めるためにいろいろ準備してきたので、これからも一貫性をもって決め続けたい」
リーチ マイケルは4度目のワールドカップ出場
◆FL(フランカー)リーチ マイケル
「チリ代表のサポーターは熱く、声も聞こえていた。日本のサポーターもたくさんいて、本当に勝ってよかった。相手は予想どおりだった。パッションあふれるチームだったし、すごく感情をぶつけてきて、少しプレッシャーをかけられたが、80分通して相手にプレッシャーを掛け続けることができた。
初戦が一番難しいが勝利できたので、次のイングランドとの大一番へ向けて準備してがんばりたい。その試合も負けられないので、もう1回気を引き締めて準備していく。
◆LO(ロック)ワーナー・ディアンズ
「最高ですね。ずっと夢で目標としていたワールドカップでプレーできてすごくうれしい。昨年もこのスタジアムで、フランスの国歌を聞いた。今回、日本の国歌を聞いて、すごくいろいろなエモーションを感じてすごかった。(途中出場で)自分の強みを活かして高さと身体の大きさ、フィジカルを生かしたプレー、チームにインパクトを与えて貢献できるように考えた」
ラグビーワールドカップ2023 特集ページ
◆CTB(センター)中村亮土
「いや、ほっとしました。日本全国の皆さんのプレッシャーを感じていていたので、ひとまずほっとしたというのが今の気持ち。
大会が始まる前から、チームとして初戦が一番大事と話していて、それを踏まえた中での初戦だったので、しっかり自分たちのゲームプランを信じて最後までやりきる気持ちを持って臨んだ。80分通してゲームコントローラーがしっかりリードして、最後のところでスコアして、日本代表としては良い形で初戦を終えたと思う」
◆HO(フッカー)坂手淳史
「結果が出てよかった。プレッシャーを受けた部分もあったが、自分たちもプレッシャーをしっかりかけ続けたのは、僕たちがやってきたことの結果と思うし、みんな我慢強く頑張れた」
いいところはプラン通りにいった。今日はグラウンドに立っている人数を多くするディフェンスプラン。そういうところも良かった。少しラック周りでゲインを取られた部分もあったので、そこはしっかり修正したい。
(いいジャッカルがあった)15人がしっかり立って、というプランだったので、ジャッカルは今日のプランではなかった。ただ、狙えるところがあればいっていいということだったので、チャンスがあってジャッカルできるところがあった」
プレーヤー・オブ・ザ・マッチはアマト・ファカタヴァ
◆LOアマト・ファカタヴァ(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)
「ワールドカップはすごく特別な場所で、最初の20分は少し緊張したが、いつも通り、自分のラグビーをするために、自分の役割にフォーカスした。
チリ代表はすごくハードに戦ってくると予想していた。自分たちのコントロールできる部分、できることをしっかりやっていくということを考えていた。あとはバックスが仕事をしてくれると信じていた。
最初のワールドカップでトライを取ることができてうれしい。(POMにも選ばれた)すごくうれしい。自分がここにいることは、家族もすごく喜んでいる。だた、大会はまだ始まったばかりなので、来週の試合に向けてしっかり準備をしていきたい」
チリ代表の会見
◆パブロ・レモイネHC(チリ代表 )
「相手チームがボールを持つことを好むことはわかっていたので、できるだけボールをキープしたかった。昨日はいくつかの試合を見て、アイルランドや日本のようなチームがボールを失うたびに、最善の選択肢はボールを保持し続けることだとわかった。
両チームの違いは試合の組み立てにある。その組み立ての経験が非常に重要だ。日本はキーマンを中心に試合を組み立て、こちらがプレッシャーをかけると相手が出てくる時間帯があった。80分間の違いは、重要な場面でプレーを生み出したり、ボールをリカバーしたり、決定機を作ったりすることだった」
◆FLマルティーン・シグレン主将
「望んだ結果ではなかったが、自分たちのパフォーマンスとチームの努力を誇りに思う。いい戦いができた。今日は本当に楽しめた。試合は予想通りの激しさで、いい内容だった。最後の20分間は試合のコントロールを失い、ボールを持てなかった。私たちは戦ったし、この試合には誇れる点がたくさんある。
フィジカルの強さは、最後に私たちに大きなダメージを与えた。14人になったときに点を取ったが、それは1人少なくなったことの即効性だ。人が少なくなった20分間は余計な努力をしてしまい、それが最後までうまくいかなかった理由だ。日本代表はペースとスピードがあり、チャンスをものにする。だからこそ、ディフェンスに余裕があるように見えた」
取材/文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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