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ラグビー コラム 2023年9月8日

『WASEDA FIRST』を掲げた早稲田大学、開幕戦で立教大学と対戦。ラグビー関東大学対抗戦

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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夏の帝京大学戦での伊藤大祐主将

「全員が早稲田を、チームを1番に考える」(CTB/センター伊藤大祐主将、スポ4=神奈川・桐蔭学園)。この言葉をスタートに春シーズンを駆け抜け、着実にチームの士気を高めてきた早稲田大学

鍛練の夏も超え、いよいよ9月10日(日)に関東大学対抗戦の初戦を迎える。悲願の『荒ぶる』に向け、1勝1勝を着実に積み上げ、まずは対抗戦王者の称号を得たいところ。勝負の約3カ月へ、チーム伊藤の最大のチャレンジが始まる。

夏合宿中に行われた昨季王者・帝京大学との一戦は、NO8(ナンバーエイト)村田陣悟(スポ4=京都成章)やHO(フッカー)佐藤健次(スポ3=神奈川・桐蔭学園)など、主力選手が欠場する中でのゲームとなった。

春の戦いに比べて「感覚的には全く違った展開だった」と伊藤が語るように、前半から積極的なプレッシャーをかけ、敵陣でのプレーを続けた早大。互角の戦いを繰り広げたと思われたが、「あれだけのチャンスで1本も取れなかった」(HO安恒直人、スポ3=福岡)と帝京大学のディフェンスに苦戦し、7-62で敗北した。

その翌週には、同志社大学と夏合宿最終戦が行われ、結果は70-12と快勝。BK(バックス)を中心に前半から素早い攻撃で相手を翻弄し、トライを量産。強化してきたスクラムでも奮闘し、秋シーズンに向けて良い流れで夏合宿を締めくくった。

そんな早大の開幕戦の相手は立教大学。春の成績を1勝4敗とし、思うような成績を残せていない立大だが、夏季シーズンでは全試合を制し、今勢いがある。早大は昨年度の対抗戦で31-7と勝利しているが、今年はさらに強力になったディフェンスと、展開プレーで相手を圧倒し、快勝を収めたいところだ。

チームの軸となる伊藤を始め、CTB岡崎颯馬(スポ4=長崎北陽台)やFL(フランカー)永嶋仁(社4=東福岡)らリーダー陣がチームを盛り上げ、『WASEDA FIRST』に拘るプレーを見せることができるか必見だ。

大学ラグビー 菅平合宿 2023

【ハイライト動画】早稲田大学 vs. 同志社大学(8月27日練習試合)

また、立大戦では1年生からNO8松沼寛治(スポ1=東海大大阪仰星)、FB矢崎由高(スポ1=神奈川・桐蔭学園)がスタメン入り。初の対抗戦でどこまで早大を勢いづけることができるのか、フレッシュな力にも期待したい。そして、ラストイヤーとなる4年生たちの想いがこもった気迫あるプレーも注目だ。

昨季王者を相手に物怖じしないプレーを見せた矢崎

昨年の悔しさを晴らすため、練習の強度を上げ、試行錯誤して練習に励んできたチーム伊藤。対抗戦ではその成果を十分に発揮し、一戦一戦の経験を糧に進化していくことが『日本一』獲得に必要不可欠だろう。

決して簡単な道のりではないからこそ、チームの団結力がカギとなるこの勝負のクライマックスシーズン。激しく、愚直にチーム全員で強い早稲田を体現したい。

文:川上璃々/写真:川上璃々、西川龍佑(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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