人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
歓迎を受けるラグビー日本代表
9月3日(日)、ラグビーワールドカップのために現地入りしたラグビー日本代表は、フランス・トゥールーズのシティー・ホール(市庁舎)で行われたウェルカムセレモニーに出席した。
セレモニーが行われた「名士の間」
この市庁舎は12世紀から使用されているもので、何度か改修されて現在の形になり、オペラハウスも併設されているトゥールーズの観光名所の1つ。その中にある19世紀に建てられたという壁画や彫刻が飾られている「名士の間」(Salled’illustres)という大広間が会場となった。
トゥールーズのシティー・ホール
午後5:00ごろ、練習場からワールドカップ仕様のラッピングパスで到着した日本代表は、門の前で現地の子どもたちが歌う「君が代」で、さらに「名士の間」に入ると、歌手2人から地元では有名な歌「オ・トゥールーズ」で歓迎を受けた。
式にはフランス代表のキャプテンだったアブデラティフ・ベナジ氏や、静岡ブルーレヴズから、スタッド・トゥールーザンに留学中のFB(フルバック)奥村翔選手の姿もあった。
ジャン=リュック・ムダンク市長
トゥールーズのジャン=リュック・ムダンク市長は「トゥールーズをキャンプ地として選んでいただいた日本代表には、ぜひ活躍していただきたい。トゥールーズで、5試合が行われることは大変光栄なこと。また、様々なイベントを用意しています。ファンの方にも楽しんでいただけると思います。皆さんのトゥルーズでのすばらしい滞在をお祈りし、すばらしい試合を期待しています」と挨拶した。
さらにスタッド・トゥルーザンのディディエ・ラクロワ会長は「今日は待ちに待ったキャップ授与式です。ワールドカップは我々にとってお祭りです。選手にとっても開催地にとってもお祭りです。尽力していただいた皆さんに感謝します」。
ラグビーワールドカップ2023 特集ページ
「スタッド・トゥルーザンは皆さんに快適にトレーニングしていただけるように準備しました。日本代表を以前にもお迎えしたこともありましたし、過去にはチームに日野剛志選手、現在は奥村翔選手(ともに静岡ブルーレヴズ)がいます。今回のワールドカップを記念して施設の壁に選手の皆さんのプレートをつけました。大切なのは楽しむことです。皆さん試合をしっかり楽しんでください」と話した。
また、ワールドラグビーのアラン・ギルピンCEOは「ワールドカップはラグビーの最高峰の舞台です。今日受け取るキャップは選手の皆さんがここに来るまでに自分自身、家族やチームメイトが犠牲にしてきたことを改めて認識します。記念メダルは地域のラグビークラブの協力によって集められた携帯電話をリサイクルして作られています。それぞれのメダルが特別で、地域のクラブやボランティアの人などと選手とが結びついているものです」と話した。
姫野和樹キャプテン
これに対し、日本代表キャプテンFL(フランカー)姫野和樹は、会場に来る前にフランス語で挨拶を練習してきたようで、「皆さん、こんにちは。姫野和樹です。ラグビー日本代表のキャプテンです。皆さんが我々と一緒に楽しんでくれることを祈ります。ありがとうございます」とフランス語で挨拶。
そして、「フランスの文化や食事、様々なものを楽しんでいきたいと感じています。我々、日本代表はこのトゥールーズの地から2023年ラグビーワールドカップを、自分たちのパフォーマンスを持って盛り上げていくことを約束します。限られた時間ではございますが、ラグビー日本代表のご支援とご声援をよろしくお願いします。Merci!」と笑顔を見せた。
その後、選手が名前を呼ばれて大会出場キャップと記念メダルが、スタッフには記念メダルが送られて、最後は集合写真を撮影しセレモニーは終わりとなった。セレモニー終了後、4大会目の出場となるFLリーチマイケル、2大会目の出場の「ラピース」こと、FLピーター・ラブスカフニが報道陣の取材に応じた。
取材に対応するリーチ マイケル
リーチは「すごくワクワクしている。やっとワールドカップが始まった感じがしする。ここまで来るとワールドカップモードになる。さらに10%くらい気持ちが高まってる感じがする。メンタルも身体もすごく理解が高まってきたので、1週間の過ごし方を大事にして、勢いを作っていくのが大事。今まで負けてきて、自信はなくなってきてはないが、1試合目から勢いをづけることが大事です」と話した。
4つ目となる大会出場キャップをもらい、リーチは「このキャップを勝ち得るために、いろいろなことを犠牲した。家族の時間もそう。争いを勝ち抜いて、いろいろな人がサポートしてくれたので、今回のキャップは余計に大事さを感じている。2011年大会の出場キャップは札幌山の手にあって、あとは家に飾ってあります」としみじみと話した。
チリ代表戦でどんなプレーをしたいか聞くと、リーチは「低いタックル。全部ロータックルでいきたい。ヘッドキャップのおかげで全部下にいけます。(ヘッドキャップは大会のスコッドに入れなかったジェームス・)ムーアと同じやつを買いました。ムーアくらいのタックルを頑張ります」と意気込んだ。
大会出場キャップと記念メダルを持つラピース
フィジー代表戦でのレッドカードで、少なくとも初戦のチリ代表戦は出場できないFLラピースは、大会出場キャップをもらい「世界のベストチームとの対戦にワクワクしている。本当にこの舞台に立てることは誇りに思うし、チーム全員が持てるものを全て出して戦っていきたい。(試合は出られないが)個人としてではなく、チームとして戦うものなので、自分の役割を果たすつもり」と語気を強めた。
キャップを被って退場する選手たち
ワールドカップ恒例のセレモニーも終わり、9月10日に行われる初戦のチリ代表戦まではちょうど1週間となった。ここから『ブレイブ・ブロッサムズ』はさらにギアを上げていく。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 早稲田大学 vs. 筑波大学
11月10日 午後1:50〜
-
リポビタンDツアー2024 ラグビー日本代表テストマッチ 日本 vs. ウルグアイ(11/16)
11月16日 午後10:15〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 帝京大学 vs. 明治大学
11月17日 午後1:50〜
-
ラグビー 関東大学対抗戦2024 帝京大学 vs. 早稲田大学
11月3日 午後1:50〜
-
【先行】第104回全国高等学校ラグビーフットボール大会 東京都予選 決勝
11月10日 午前11:20〜
-
【限定】ラグビー 関東大学対抗戦2024 慶應義塾大学 vs. 立教大学
11月10日 午後1:50〜
-
【限定】ラグビー 関東大学リーグ戦2024 法政大学 vs. 東海大学
11月10日 午前11:20〜
-
ラグビー 関東大学リーグ戦2024 大東文化大学 vs. 流通経済大学
11月10日 午前11:20〜
J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!