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ラグビー コラム 2023年8月25日

帝京大学vs.明治大学、今季の大学ラグビーを占う大一番。大学ラグビー菅平合宿 練習試合

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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今季の関東大学対抗戦だけでなく、大学ラグビーも占う大一番となろう。8月27日(日)、長野・サニアパークで対抗戦のライバル同士の帝京大学(対抗戦昨季1位)と明治大学(昨季2位)が激突する。

春季大会Aグループは帝京大学が4勝1分で、得失点差で優勝したが、明治大学も4勝1分と2位だった。6月3日の静岡・エコパスタジアムでの両者の対戦は台風の影響で中止になったため、今回の対戦が今季初対戦となる。

大学選手権3連覇を狙う帝京大学は春から無敗を貫いている。春季大会も東洋大学、流通経済大学、東洋大学、早稲田大学と対戦し、どの試合も60点以上を挙げて、失点も21点以下に抑えて快勝した。

その後の夏の練習試合でも慶應義塾大学に70-14、天理大学に43-28、早稲田大学に62-7と快勝している。昨季の春季大会で明治大学に黒星を喫したが、その後は負け知らず、だ。

やはり、キャプテンのHO(フッカー)江良颯、副将FL(フランカー)奥井章仁を筆頭に、PR(プロップ)津村大志上杉太郎、NO8(ナンバーエイト)延原秀飛(いずれも4年)、LO(ロック)本橋拓馬、FL青木恵斗(ともに3年)と、大学選手権連覇を経験しているFW(フォワード)陣が大きな強みだ。他にもPR平井半次郎(3年)、新人のPR森山飛翔(京都成章)、LO尹礼温(4年)らもおり接点、セットプレーでは今季も圧倒的な力を見せている。

BK(バックス)も、SH(スクラムハーフ)李錦寿、スキルフルなSO(スタンドオフ)/FB(フルバック)小村真也、CTB(センター)五島源(いずれも3年)、スピードに長けたWTB(ウイング)高本とむ(4年)といった昨季から活躍しているメンバーだけでなく、ゲームコントロールがウリのSO井上陽公、副将FB山口泰輝(ともに4年)、ルーキーながら定位置を確保しているWTB青柳潤之介(國學院栃木)らがおり、スペースがあればトライを取りきる。

試合では2シーズン目を迎えた相馬朋和監督自ら指導するスクラム、ラインアウトモールを中心にプレッシャーをかけたいところ。また、アタックでも勢いが出ればFWでも積極的にオフロードパスをつなぐシーンもあり、進化を見せている。ただ、早稲田大学戦ではハイタックルが多く、相手に押し込まれた。明治大学戦では修正したいところだ。

続いて今季、創部100周年を迎えている明治大学。春季大会Aグループでは、昨季よりフィジカルトレーニングに注力し、初戦は流通経済大学に58-12で快勝し、続いてライバルの早稲田大学に45-24、東海大学に31-21、東洋大学に102-7で勝利した。夏の練習試合も筑波大学に66-19、天理大学に38-26、関西学院大学に71-14と勝利して帝京大学戦を迎える。

帝京大学相手に武器であるFW陣が、どこまで戦えるかが最大の焦点となろう。副将LO山本嶺二郎(4年)を中心に、PR為房慶次朗中山律希、床田淳貴、HO松下潤一郎、LO亀井茜風、FL森山雄太、(いずれも4年)、LO田島貫太郎、FL福田大晟、NO8(ナンバーエイト)木戸大士郎(いずれも3年)、新人ではHO木谷光、FL大川虎拓郎、NO8藤井達哉らがメンバーに絡んできそうだ。

続いてBKだ。主将のCTB廣瀬雄也、SO伊藤耕太郎、FB池戸将太郎(いずれも4年)を中心にタレントが揃っているため、FWが互角に戦えば、BKにもチャンスが回ってくるはずだ。SH(スクラムハーフ)では、萩原周(4年)、登根大斗(3年)らが定位置を争っている。他にもCTB秋濱悠太(3年)、WTB/FB西川賢哉(4年)、安田昴平(ともに3年)、新人ではSO伊藤龍之介(國學院栃木)、WTB海老澤琥珀(報徳学園)らが春からメンバー争いに加わっている。

1年前の夏の対戦では帝京大学が59-14で勝利しており、昨秋の対抗戦でも帝京大学が29-13で帝京大学が勝利している。ともにFW、BKにタレントが揃うが、まだ夏合宿の練習試合である。お互い真っ向勝負でぶつかるはずだ。

春からの全勝をキープするのは「紅」か「紫紺」か。今季の大学ラグビーを占う帝京大学vs.明治大学は8月27日(日)午後1:00にキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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