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ラグビー コラム 2023年7月18日

リーグワン、2024-2025シーズンの新規参入に5チームが申請

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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東海林一専務理事

7月18日(火)、一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンは、新規参入を希望するチームの申請について、6月末の締め切り時点における状況を発表。東海林一専務理事がオンラインで会見を開いた。現時点で、2シーズン後の2024年12月に開幕予定の2024-25シーズンから加わる新規参入数は最大3チームを想定しており、ディビジョン3に編成される予定だ。

下記の申請を行った5チームに対して、2024年1月末までに新規参入チームを決定するという。ただし、今後は申請内容を審査し、9月末に戦績以外の条件合致性と参入可能性をフィードバックし、最終決定までの過程において、要件を満たすチームが3チームに満たない可能性もあるという。なお、2024-25シーズンのディビジョン編成については新規参入チーム数などを踏まえて今後決定する。

◆リーグワン新規参入申請5チーム
※チーム名(クラブ活動拠点)

・秋田ノーザンブレッツRFC(秋田県秋田市)
・日立Sun Nexus茨城(茨城県日立市)
・セコムラガッツ(埼玉県狭山市)
・ヤクルトレビンズ(埼玉県戸田市)
・LeRIRO福岡(福岡県うきは市)

※クラブ活動拠点は現在の活動拠点であり、ホストスタジアムの場所ではない

上記の5チーム以外にも申請を検討していたチームが複数あったものの、財務状況やホストスタジアムなどがボトルネックとなり、今回は申請をしなかったという。ただ、今後もリーグワンは拡大を検討しており、申請を受け付けていく方向だ。

また、新規参入が「3チーム」になった理由については、1つはカーディングを行う上で、偶数チームにする必要があるということ。そして2つ目はディビジョン3への新規参入を想定しており、もしディビジョン3が6チームなどになった場合、すべてのチームを受け入れた場合に新規チームが過半数以上となってしまう可能性あることが理由だという。そのため、今回は3チームか、1チームの奇数となるという。

9月末に、審査委員会から申請した5チームに対して、戦績を除く審査と参入の可能性がフィードバックされる(なお、中立性を保つためにフィードバック後に審査の体制は発表される)。点数化されるのは戦績と財務で、それ以外の審査基準は2024-2025シーズンが開幕する時点で充足しているかどうかで判断されるという。

そのため、地域リーグ(9月から12月に開催)が開幕する前に、申請したクラブがどの順位になればリーグワンのディビジョン3に参入できるかを、クラブはもちろんのこと、メディアやファンにも公表する方針だという。また、新規参入チームに関して、地域性は加味されないとのこと。なお点数化されるという戦績、財務以外の審査項目は、

・ラグビー憲章(5つの価値)を体現すること、
・コミュニティをつなぐ存在であること、
・3000人以上のホストスタジアムを使用できるようにし、コミュニティを基盤にラグビー活動を実施すること
・コミュニティで育成チームを運営すること
・リーグの一員としての義務を遵守すること がある。

そして、リーグワンでは2024-2025シーズンからフェイズ2ということで、各ディビジョン編成については新規参入チーム数などを踏まえて協議中であり、こちらも9月末には発表される予定だ。

現在のディビジョン1は12チーム、ディビジョン2が6チーム、ディビジョン3が5チームで行われているが、2024-2025シーズンから各ディビジョンのチーム数がどうなるかは9月末の発表を待ちたい。新規参入チームは3チームか、1チームということで、どのディビジョンも偶数となる予定だ。

いずれにせよ2024-2025シーズンからリーグワンはチーム数を増やして開催される方向であり、9月末には2シーズン後の大きな方向性が見えてくる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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