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昨年のオールスターゲーム
7月2日(日)、東京・秩父宮ラグビー場で、関東大学ラグビーの『初夏の風物詩』となっている「第11回関東大学オールスターゲーム2023」が今年も行われる。
関東大学対抗戦、リーグ戦でそれぞれしのぎを削っているライバル校同士が、同じチームとなって戦う年に1度のお祭り的な要素もある大会だ。キッチンカーの出店や熱中症対策として大会記念デザインのうちわが3000枚無料配布されるという。
試合は下記のように午前11:00からの4試合はセブンズで行われる。Twitterで「#関東大学ラグビーオールスター」をつけて選手への応援コメントをツイートすると、当日会場でスタジアムMCに読み上げられるという。
◆試合予定
・午前11:00 リーグ戦選抜RED vs. リーグ戦選抜BLUE
・午前11:30 理工系リーグ選抜 vs. 医歯薬リーグ選抜
・午後 0:00 対抗戦Bグループ選抜 vs. リーグ戦2部選抜
・午後 0:30 学生クラブセブンズ優勝校 vs. メディカルセブンズ優勝校
・午後 2:00 対抗戦選抜 vs. リーグ戦選抜
午前11:00からの2時間、各大学の大学生がラグビー体験会を行ったり、4試合目が終わった後には第12回春季交流大会に参加している大学から足の速いPR(プロップ)の推薦選手を募り、22mラインから22mラインまでの56mを走り抜ける競争を行ったりするという。
そして午後2:00からはメインゲームである対抗戦選抜 vs. リーグ戦選抜の一戦が行われる。今年も春季交流大会Aグループのメンバーを中心に、対抗戦とリーグ戦それぞれのベスト26名が選ばれた。
まず、対抗戦選抜のメンバーを見ていこう。先発は春季交流大会で優勝した帝京大学から8名、2位だった明治大学から6名、筑波大学から1名という布陣となった。また控えを含めた26名のうち5名が京都成章高校出身者となった。
FW(フォワード)の第1列はPR(プロップ)平井半次郎(帝京大学3年)、PR為房慶次朗(明治大学4年)、そして帝京大学のキャプテンHO(フッカー)江良颯(4年)の強力な3人だ。LO(ロック)は京都成章の先輩・後輩の本橋拓馬(帝京大学3年)、山本嶺二郎(明治大学4年)のコンビ。
BK(バックス)を見ていこう。ハーフ団はSH(スクラムハーフ)李錦寿(帝京大学3年)SO伊藤耕太郎(明治大学4年)の2人、CTB(センター)は廣瀬雄也(4年)、秋濱悠太(3年)と明治大学の2人が務める。
控えは対抗戦Aグループの各大学からも選抜され、PR八代デビット太郎(立教大学3年)、PR上杉太郎(帝京大学4年)、HO佐藤健次(早稲田大学3年)、LO池本大喜(早稲田大学4年)、NO8村田陣悟(早稲田大学4年)、FL福田大晟(明治大学3年)、SH萩原周(明治大学4年)、SO/FB山田響(慶應義塾大学4年)、CTB岡崎颯馬(早稲田大学4年)、東海大大阪仰星のルーキーWTB/FB増山将(筑波大学1年)、WTB/FB榎本拓真(青山学院大学3年)が入った。
対抗戦選抜は帝京大学と明治大学の3年生、4年生で構成されたFW陣で相手にプレッシャーをかけることができれば、タレントが揃うBK陣で仕留めることができるはずだ。
続いてリーグ戦選抜のメンバーを見ていこう。昨季のリーグ戦王者の東海大学の選手が5人、そしてFWには2位だった流通経済大学の選手が3人入った。
ジュアン・ウーストハイゼン
FW第1列はPR玉永仁一郎(流通経済大学4年)、PR本田啓(東海大学3年)、HO作田駿介(流通経済大学4年)の3人。LOは竹部力(法政大学4年)と、日本ラグビー最高身長の211cmのジュアン・ウーストハイゼン(東洋大学2年)のコンビ。バックローはFLアフ・オフィナ(東海大学4年)、FL原田季弥(流通経済大学4年)、そしてNO8佐川奨茉(日本大学4年)の3人となった。
SO武藤ゆらぎ
ハーフ団はSH稲葉聖馬(大東文化大学4年)、SO武藤ゆらぎ(東海大学4年)の2人、CTBはジョアペ・ナコ(日本大学3年)とCTB近藤翔耶(東海大学3年)の3年生コンビ。そして両翼にはWTB石岡玲英(法政大学4年)、WTB中川湧眞(東海大学3年)の2人、最後尾には東海大学のキャプテンFB谷口宜顕(東海大学4年)が入った。
控えは1部の各大学の選手も入った。PR春野星翔(日本大学4年)、HO下江康輔(東海大学4年)、PR吉村一将(流通経済大学4年)、LOシンクル蓮(流通経済大学3年)、FL/HOヴェア タニエラ(東洋大学4年)、CTBキニ・ヴェイタタ(立正大学4年)、NO8/CTB高城喜一(法政大学4年)、WTB杉本海斗(東洋大学4年)、SH木本真太郎(拓殖大学4年)SO徳永優太(日本大学3年)、WTB當眞寮(流通経済大学4年)が名を連ねた。
リーグ戦選抜としては外国人留学生がいるFW陣で互角以上に戦いたいところ。そして、アタックセンスの溢れるBK陣に好機を与えたい。
過去10大会(2大会は中止)の成績は一昨季(38-0)、昨季(42-38)などと対抗戦選抜が4連勝中で通算5勝3敗とリードしている。基本的には得点の取り合いになるゲームとなるが、対抗戦選抜が5連勝を達成するか、それともリーグ戦選抜が2017年以来の勝利なるか。
最高気温32度と真夏を思わせるような中での試合が予想されるが、暑さを吹き飛ばすような好ゲームに期待したい。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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