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ラグビー コラム 2023年6月9日

1勝3敗同士が大会最終戦!「法政大学×立正大学」!第12回関東大学春季交流大会Bグループ

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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両校にとっては春季大会のラストマッチだ。

第12回関東大学春季交流大会のBグループ。6月11日(日)、共に1勝3敗の法政大学立正大学が激突する。1勝の相手は共に立教大学だ。

勝点は2差。勝点6(4位)の立正大に対し、法政大は勝点4(5位)。順位が変わる可能性のある一戦となる。

因縁浅からぬ関係だ。

両校は2016年度の入替戦で戦っている。関東大学リーグ戦1部で7位になった法政大に、リーグ戦2部2位の立正大がチャレンジ。この時は40-16で法政大が1部残留を決め、立正大が辛酸をなめた。

それから6年後の2022年度は、立場が逆転した。

1部に昇格した昨季(2022年度)の立正大は、10月30日、法政大に64-18で大勝。スクラムをはじめ、ハイパント攻撃を徹底した準備力、接点でも上回り、法政大の新宮孝行監督は「完敗というほかない」とコメント。リーグ戦最終順位でも5位となり、6位の法政大を上回った。

法政大としては、今回対戦で昨季の借りを返しておきたいところだろう。

法政大は大会初戦の慶應義塾大学戦に31-65で敗れたが、第2戦では立教大学に27-17で大会初勝利。その後は筑波大学に15-28、日本大学に22-69で敗れて3敗目を喫した。

法政大学スターティングメンバー

法政大は今週、下級生からの主力で、昨季敗戦も経験しているLO竹部力(4年、大分舞鶴高)がゲームキャプテン。前戦14番先発の石岡玲英キャプテンはメンバー外だ。

前戦の日本大戦からは7人変更(FW4人、BK3人)。

PR四元涼太(4年、鹿児島玉龍高)、PR渡辺明志(3年、佐賀工業高)、LO上杉太樹(3年、東福岡高)、FL北村優(1年、國學院栃木高)が入った。

バックスでは3年生SO北川直宏(桐蔭学園)、スタンドオフ経験も豊富なCTB金侑悟(3年、大阪朝鮮高)が入った。2年生WTB桜庭侑大(秋田工業高)は14番を背負う。

かたや立正大は今大会、開幕戦で日本大に19-52で敗れた後、慶大と24-27の接戦を演じたが2敗目。

その後立教大に47-12で大会初勝利を挙げて、筑波大には23点差(10-33)で3敗目を喫した。

後半追い上げた筑波大戦からは今回、先発6人(FW3人、BK3人)の変更を加えている。

立正大学スターティングメンバー

両プロップには2年生の井川桃大朗(東福岡高)、4年生の佐藤大我(大分舞鶴高)が先発を託され、ルーキーFL平尾晃太(大阪商業大学高)は7番に復帰した。

ゲームメイクの一翼は2年生SO鈴木太登(尾道高)に託された。WTB大野和馬(3年、仙台育英)、御所実業出身の3年生CTB高(中が目)山瑛介も、今季大会最終戦でスタメンを担う。

注目は両フランカーが1年生であることだろう。

攻防の最前線に立つ両フランカーである6番7番が、揃って高校を卒業したばかりの1年生というケースは珍しいだろう。今季デビュー済みの2人、大分東明高出身の6番岩重拓海、大商大高卒の7番平尾晃太の姿は追いかけたい。

法政大としては、昨季対戦で劣勢となったスクラムで誇りをみせたいところだ。両軍の先発フロントローは昨季から様変わりしている。新シーズンの陣容で苦手意識を植え付けたい。

法政大の1試合平均44.75失点はBグループでワースト(第5週終了時)。立正大はバックスが強力。キーマンであるCTBキニ・ヴェイタタ、WTBハインリッヒ・フルックスを押さえ込み、ロースコアの展開に持ち込みたい。

試合の模様はJ SPORTSオンデマンド限定で、6月12日(月)午後1時30分より配信される。秋の本番へ向けた前哨戦。注目の一戦を制するのはどちらか。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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