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ラグビー コラム 2023年5月24日

ラグビー日本代表と代表候補の46名が発表。9月のワールドカップメンバー33名を懸けた戦いがスタート

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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藤井雄一郎NTD

9月に『ラグビーワールドカップ 2023 フランス』を迎えるラグビー日本代表は、5月24日(水)に日本代表36名と、日本代表候補選手10名の46名を発表した。その発表を受けて藤井雄一郎NTD(ナショナル・チーム・ディレクター)がオンラインで会見を開いた。なお、日本代表は6月12日(月)から千葉・浦安で、7月3日(月)から宮崎で合宿を行い、国内5連戦を控える。

【合宿スケジュール】

◆6月12日(月)~6月30日(金)
・日本代表/日本代表候補(千葉県浦安市)

◆7月3日(月)~8月3日(木)
・日本代表(宮崎県宮崎市)

【国内試合スケジュール】

◆7月8日(土)17:00(秩父宮ラグビー場)
・JAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)vs. All Blacks XV(オールブラックス・フィフティーン) 

◆7月15日(土)18:05(えがお健康スタジアム/熊本)
・日本代表 vs. All Blacks XV

◆7月22日(土)14:50(札幌ドーム)
・日本代表 vs. サモア代表

◆7月29日(土)19:30(東大阪市花園ラグビー場)
・日本代表 vs. トンガ代表 

◆8月5日(土)19:15(秩父宮ラグビー場)
・日本代表 vs. フィジー代表 

まず、ジェイミー・ジョセフ日本代表HC(ヘッドコーチ)は「いかなるプレッシャーの中でも、一貫したプレーができる選手ということでこのメンバーを選考した。浦安合宿ではコンタクトエリアの攻防におけるタックル精度をナショナルレベルまで引き上げていくことを狙いとし、チーム力をより向上させ、より強固な絆を作っていきたい。そして、7月から始まる国内テストマッチ、その先に待つ本番への準備を加速させたい」と話した。

オンライン会見で藤井NTDは選手選考に関して、「今からは6月の合宿を経て、ワールドカップまでナショナルレベルに上げていく作業に入っていく。若い選手も含めて、本当にパフォーマンスが良かった選手、一貫していいパフォーマンスだったという選手を選んだ」と説明した。

FW(フォワード)では、PR(プロップ)稲垣啓太、HO(フッカー)堀江翔太、FL(フランカー)姫野和樹、FLリーチマイケルといった前回大会経験者だけでなく、代表初招集のPRシオネ・ハラシリ、LO(ロック)/FL(フランカー)アマト・ファカタヴァの2人、そしてLOサウマキアマナキとFL福井翔大と合わせて4人のノンキャップがメンバー入り。

初キャップを目指すCTBマクカラン

BK(バックス)はSH(スクラムハーフ)流大、SO(スタンドオフ)松田力也、CTB(センター)中村亮土、FB(フルバック)/WTB(ウィング)松島幸太朗ら前回大会経験者はもちろんのこと、ノンキャップのSH福田健太、CTBニコラス・マクカラン、CTB長田智希、WTB木田晴斗ら、フレッシュなメンバーが招集された。

今回あえて日本代表36名と日本代表候補10名を発表したことに関しては、「(ラピース、ガンター、タタフの)3名はケガをしているので、戻れるか戻れないかも含めて、候補に入れている。彼らが復帰してくれば入れ替わる可能性がある。一概ではない。(日本代表で)ケガをしがちの選手もいて、(代表候補は)そのカバーに入っている選手もいる」と話した。

スピアーズの優勝に貢献した木田

初招集の選手に関して藤井NTDは、リーグワンの決勝で活躍したWTB木田、CTB長田の2人については「レベルが上がれば上がるほど、良いパフォーマンスを出していた。今季それは変わらなかったし、歳も若い」、SH福田に関しては「試合にも出ていたし強気でプレーするところ、コーチ陣がスピードを求めるところにあった」と説明した。

PRとして期待されているハラシリ

PRシオネ・ハラシリに関しては「突破力は1番でできれば魅力。(バックローで起用すると)ラインアウトで見劣りしてしまうので、フロントローで掴み取るしかない」。LO/FLアマト・ファカタヴァについては、「スピードあるし、コンタクトもあるし身体も大きい。試合の中でいいパフォーマンスを繰り返していた」と評価した。

SOの専門職が松田力也、李承信の2人しかいないが、FBにSOもできる小倉順平、山中亮平を選んだ。「SO(の専門職)1人をリザーブに入れるのは難しい。山中選手は年齢はいっているがケガにも強いので、彼と同じパフォーマンスができる選手として、小倉選手を選んでいます。リザーブのBKはSHを1人入れないといけない。それ以外は複数ポジションできる選手を選んでおきたいという意図です」。

6月の合宿ではリーグラグビー出身のタックルコーチを招聘して、コンタクトエリアを中心に練習するという。藤井NTDは「タックルの高さ、そしてイエロー、レッドカードへの対応です。一度(レッドカードが)出てしまうと試合に出られないし、補充もできないので、タックル専門のコーチを呼んでテクニックをやって反則しないようにしていきたい」と話した。

浦安合宿後、7月の国内試合の前には数人日本代表と代表候補を入れ替える可能性があるが、日本代表候補が減っていく形となるという。今後、新しい選手が入る可能性はゼロではないが、藤井NTDは「基本的には今選ばれたメンバー軸にやっていく」とキッパリと話した。

大枠としては今回の日本代表36名、日本代表候補10名を中心に、ワールドカップのスコッド33名が争われることは間違いない。6月12日からいよいよフランス大会に向けて日本代表がスタートする。

【日本代表:36名】
☆:前回ワールドカップメンバー ( )内はキャップ数

◆FW:19名

PR 稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ/45)☆
PR クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/9)
PR シオネ・ハラシリ(横浜キヤノンイーグルス/0)
PR 具 智元(コベルコ神戸スティーラーズ/21)☆
PR 垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス/11)
PR ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ/23)☆
HO 堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ/68)☆
HO 坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ/33)☆
HO 堀越康介(東京サントリーサンゴリアス/7)

LO ジェームス・ムーア(浦安D-Rocks/13)☆
LO ヘル ウヴェ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/16)☆
LO サウマキ アマナキ(コベルコ神戸スティーラーズ/0)
LO ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京/7)
LO/FL アマト・ファカタヴァ(リコーブラックラムズ東京/0)
LO/FL ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ/12)
FL 福井翔大(埼玉パナソニックワイルドナイツ/0)
FL 姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ/25)☆
FL リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京/78)☆
NO8(ナンバーエイト)ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/5)

強気なプレー、スピ度を期待されるSH福田

◆BK:17名

SH 齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス/11)
SH 流 大 (東京サントリーサンゴリアス/30)☆
SH 福田健太(トヨタヴェルブリッツ/0)
SO 李 承信(コベルコ神戸スティーラーズ/6)
SO 松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ/29)☆

新人賞に輝いた長田

CTB ニコラス・マクカラン(東芝ブレイブルーパス東京/0)
CTB 中村亮土(東京サントリーサンゴリアス/33)☆
CTB 長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ/0)
CTB 中野将伍(東京サントリーサンゴリアス/6)
CTB  ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ/10)
WTB シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ/12)
WTB 木田晴斗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/0)
WTB セミシ・マシレワ(花園近鉄ライナーズ/2)
WTB ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京/0)

FB/WTB 松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス/47)☆
FB/SO 山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ/27)☆
FB/SO 小倉順平(横浜キヤノンイーグルス/4)

【日本代表候補:10名】

◆FW:7名

PR 小林賢太(東京サントリーサンゴリアス/0)
PR 伊藤平一郎(静岡ブルーレヴズ/6)
HO 中村駿太(東京サントリーサンゴリアス/0)
FL ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ/15)☆
FL 下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス/1)
FL ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ/5)
FL テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス/15)

◆BK:3名

SH 茂野海人(トヨタヴェルブリッツ/16)☆
WTB 高橋汰地(トヨタヴェルブリッツ/0)
WTB レメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛/16)☆

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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