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ラグビー コラム 2023年5月22日

MVPは立川理道、新人賞は長田智希、稲垣啓太は9シーズン連続のベスト15。ジャパンラグビー リーグワン アワード 2022-23

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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初優勝を飾ったスピアーズ

「NTTジャパンラグビー リーグワン」は、5月20日(土)にディビジョン1のプレーオフファイナルが行われ、クボタスピアーズ船橋・東京ベイが初優勝を飾った。

そして22日(月)に年間表彰式である「NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23アワード」が開催され、「シーズンMVP」「新人賞」「ベスト15」など各賞が発表された。

玉塚元一理事長

まず、リーグワンの玉塚元一理事長が登壇し、「2シーズン目が無事終了しました。実は前身のトップリーグで、観客数50万をなんとか突破しようってがんばってきたわけですが、2015年ワールドカップのブライトンの奇跡の後、2016年に49万、リーグワン初年度の昨シーズンは48万人のお客さんに来ていただきました」。

そして今季、お陰様で75万人のお客様にお越しいただきました。本当に選手のみなさんのおかげで、ものすごくレベルが上がり、エキサイティングなゲームがたくさんあり、最後のプレーオフの数試合もみなさんすごく感動したと思います。今年はワールドカップイヤーで、その後の3シーズン目のリーグワンは100万人を目指したい」。

「リーグワンは今、世界中から注目を集めている。各国代表の選手が60名くらいプレーしている。これから、リーグワンの価値がどんどん上がっていく。我々は今すでにクロスボーダーと言い、南半球のクラブチームとの戦いなどを企画しています。ますますグローバルなプレイヤーが一緒になって、リーグ全体のスタンダードをあげるということで、大きく進化している」と挨拶した。

ディビジョン1の「ベスト15」は下記の通りになった。今年も「ベスト15」は監督、HC(ヘッドコーチ)、キャプテン、メディア、ファン、表彰選考委員会による投票で決定。稲垣は、トップリーグ時代のルーキーイヤーから、9季連続受賞の快挙となった。

ベスト15の選手たち

◆PR(プロップ)1 稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
※2季連続2回目(トップリーグを含めて9季連続9回目)

「この賞を取れたのは、自分の力だけでなく、たくさんの人にサポートしていただいたからだと思っています。また次はワールドカップが控えています。しっかり結果を残せるように、またこれからがんばっていきたい」

◆HO(フッカー)マルコム・マークス(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
※初受賞

「本当に感謝しています。ファンの皆さんの応援や特にチームメイトのおかげで良いシーズンを送ることができたことを感謝します」

◆PR3 オペティ・ヘル(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
※2季連続2回目

「本当にありがとうございます。オレンジアーミーもありがとうございます。また来年!」

◆LO(ロック)ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)
※初受賞

「このような賞をいただきうれしく思います。タフなシーズンでしたが、すごく楽しかったです。また来季選ばれるようにがんばります」

◆LOハリー・ホッキングス(東京サントリーサンゴリアス)※初受賞

「ファンの皆さんのサポートのおかげです。個人でもチームでも引き続きハードワークして、来シーズンもがんばります。ありがとうございます」

◆FL(フランカー)姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)
※初受賞(トップリーグを含め3回目)

「まず、このような賞をいただけたことを大変うれしく思います。いろんな方に感謝したいと思います。来年ももっともっとエキサイティングなプレー、試合を見せたい」

◆FLピーターステフ・デュトイ(トヨタヴェルブリッツ)※初受賞

「今回このような賞をいただけて大変光栄に思います。また、今シーズン、私とトヨタヴェルブリッツをサポートしていただきありがとうございました。」

◆NO8(ナンバーエイト)クワッガ・スミス(静岡ブルーレヴズ)
※2季連続2回目(トップリーグを含め4季連続4回目)

「ベスト15に選んでいただき光栄です。今季の各チームのNO8も大変素晴らしかったと思います。ケガを乗り越えた選手もいました。まだリカバリー中の選手には1日も早い回復を祈ります。この度の受賞、本当にうれしく思います。来季も楽しみです。インターナショナルシーズンでも、リーグワンを代表する選手として活躍し、ワールドカップでも全力を尽くします。そしてワールドカップに出場するすべての選手の活躍を祈ります。一緒に日本の名を高めていきましょう」

◆SH(スクラムハーフ)ファフ・デクラーク(横浜キヤノンイーグルス)
※初受賞

「この賞をいただき大変光栄です。日本には質の高い9番の選手がたくさんいて、日本代表の9番のジャージーを着る人を選ぶのは本当に難しいと思えるなかで、自分が選ばれたことをうれしく思います。支えてくださった皆さんに感謝します。アリガトウゴザイマス」

ベスト15と得点王に輝いたSOフォーリー

◆SO(スタンドオフ)バーナード・フォーリー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
※初受賞

「この受賞は個人のものではなく、チームエフォートの結果だと思います。スピアーズとしても素晴らしいシーズンになったのは、チームのハードワークの結果が実を結んだのだと思います。また、来シーズンもしっかりがんばっていきます」

◆CTB(センター)ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
※2季連続2回目(トップリーグを含め3季連続3回目)

「このアワードはめっちゃうれしいと思っています。来シーズンもがんばっていきたいと思います。応援よろしくお願いします」

◆CTB長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)※初受賞

「正直、本当に偉大なプレイヤーがたくさんいる中で、このような賞をもらって驚いていますが、この賞にふさわしい選手になれるよう、来季もさらに成長してがんばります」

ベストラインブレイカーとベスト15の2冠に輝いたWTB木田

◆WTB(ウィング)木田晴斗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
※初受賞

「本当に光栄に思います。このように充実したシーズンになったのも本当にオレンジアーミーや、チーム関係者の熱い応援のおかげだと思います。この現状に満足せず、来シーズンもっと成長した姿を見せられるようにがんばりたいと思います」

◆WTB尾崎晟也(東京サントリーサンゴリアス)
※初受賞

「自身初のベスト15に選んでいただいて、本当にうれしく思います。来シーズンも今シーズン以上のパフォーマンスを出せるよう、さらに成長していきたいと思います」

◆FB(フルバック)野口竜司(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
※初受賞

「15番に素晴らしい選手が数多くいる中、このような賞をいただけて、とてもうれしく思いますし、誇りに思います。来シーズンもっともっと成長して、またリーグワンに帰ってきたいと思います」

新人賞に輝いた長田

新人賞は「ベスト15」にも選ばれた、埼玉ワイルドナイツの長田が選出された。「本当に光栄に思います。ルーキーだからこそ、思い切りやれたというところもありますし、ワイルドナイツには本当に素晴らしい選手がいっぱいいて、素晴らしい環境があって、そのおかげで僕は今シーズンやることができました。来シーズン以降、さらにチームに貢献できるように、さらに成長してもっと強くなります」と話した。

MVPはスピアーズの立川主将

そして、シーズンMVPはクラブ史上初の優勝を飾ったクボタスピアーズのキャプテンであるCTB立川理道が選出、記念品と記念プレート(賞金100万円)が授与された。

キャプテンとなり7シーズン目で優勝も経験した立川は「この賞をいただけて本当にうれしく思います。ここにきてMVPを獲ったということを知ったので、本当にびっくりしていますが、自分一人の力ではなくチームの皆さん、オレンジアーミーの皆さんのおかげでこの賞を取れたと思っています。来季もこの賞をまたいただけるように成長していきたいと思います」。

「受賞に関しては本当に出来過ぎと言いますか、選んでいただいて感謝の気持ちでいます。7シーズンと、長くキャプテンやらせてもらって、フラン・ルディケHCと一緒にやってきて、苦しいシーズンもありましたけども、今年の勝利で自分たちがやってきたことが間違いないというのを証明できましたし、さらに良い文化を作り上げていって、来季も勝てるようにしていきたい」と笑顔を見せた。

今季は初めて決勝に進んだクボタスピアーズ船橋・東京ベイが一気に初優勝を果たし、キャプテンCTB立川がシーズンMVPに輝いた。ワールドカップフランス大会後の12月に開幕する3年目のリーグワンは、どのチームが優勝し、どんな選手が活躍するか今から楽しみでならない。

【チーム表彰】

◆ディビジョン1
・優勝:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
・2位:埼玉パナソニックワイルドナイツ
・3位:横浜キヤノンイーグルス
・4位:東京サントリーサンゴリアス
・フェアプレーチーム賞:クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

◆ディビジョン2チーム表彰
・優勝:浦安D-Rocks
・フェアプレーチーム賞:三重ホンダヒート

◆ディビジョン3チーム表彰
・優勝:NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
・フェアプレーチーム賞:九州電力キューデンヴォルテクス

【個人表彰】

◆MVP
・ディビジョン1:立川理道(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
※初受賞
・ディビジョン2:トム・バンクス(三重ホンダヒート)
※初受賞
・ディビジョン3:吉澤太一(NTTドコモレッドハリケーンズ大阪)
※初受賞

◆新人賞
・長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)

ベストキッカー賞のSO松田

◆得点王
・バーナード・フォーリー(クボタスピアーズ・船橋・東京ベイ)173得点
※7トライ/43G(コンバージョンゴール)/29PG(ペナルティゴール)
※初受賞

◆最多トライゲッター
・尾崎晟也(東京サントリーサンゴリアス)18トライ
※初受賞

◆ベストキッカー
・松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)85.5%
※PG:20回中16回成功、G:42回中37回成功
※初受賞

◆ベストタックラー
・ハリー・ホッキングス(東京サントリーサンゴリアス)87.9%
※初受賞

◆ベストラインブレイカー:木田晴斗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)23回※初受賞

◆優勝ヘッドコーチ賞
・ディビジョン1:フラン・ルディケ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
※初受賞

・ディビジョン2:上田泰平(三重ホンダヒート)
※初受賞

・ディビジョン3:マット・コベイン(NTTドコモレッドハリケーンズ大阪)
※初受賞

ベストホイッスル賞に輝いた早稲田大4年の古瀬レフリー

◆ベストホイッスル賞
・古瀬健樹(早稲田大学)※初受賞

◆功労賞:久富雄一(日野レッドドルフィンズ)
※トップリーグのリーグ戦とリーグワンの公式戦出場試合数が177試合となり、歴代最多出場。また、自身の持つ最年長出場記録も更新(44歳5ヵ月10日)
※初受賞

また、全24チーム、509名の選手によって受賞対象を選ぶ賞「プレーヤーズ・チョイス・プライズ」の下記の各賞には選手、チームが選ばれた。

◆プレーヤー・オブ・ザ・シーズン
※スタッツだけでは表れない、選手たちが直に感じたプレーや活動に対して敬意を表して表彰

・ディビジョン1:クワッガ・スミス(静岡ブルーレヴズ)
※初受賞
・ディビジョン2:パブロ・マテーラ(三重ホンダヒート)
※初受賞
・ディビジョン3:吉澤太一(NTTドコモレッドハリケーンズ大阪)
※初受賞

◆ゴールデンショルダー
※実際に受けたタックルから選ぶベストタックラーに贈られる賞

・ディビジョン1:山本凱(東京サントリーサンゴリアス)
※2季連続2回目
・ディビジョン2:ジミー・トゥポウ(浦安D-Rocks)、パブロ・マテーラ(三重ホンダヒート)
※ともに初受賞
・ディビジョン3:コルビー・ファインガア(九州電力キューデンヴォルテクス)
※初受賞

◆社会貢献賞
※積極的に社会貢献活動に寄与した選手またはチームに贈られる賞。6チームから10の取組みのエントリーがあり、選手代表者による投票で決定された

・NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
※受賞理由:dポイントを活用した継続的な支援の実現と長期療養児が社会で学べる環境があることを知ってもらうことに貢献。さらに、選手も彼らからエネルギーをもらっているという相乗効果があるところが多くの共感を得た。

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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