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ラグビー コラム 2023年5月22日

【ハイライト動画あり】早稲田大学、「ブレイクダウンで激しく」をテーマに東洋大学に勝利。ラグビー関東大学春季交流大会

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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素早く攻撃を仕掛けるSH宮尾

昼下がりの早大・上井草グラウンドにて、ラグビー関東大学春季交流大会が行われた。屈強なFW(フォワード)を擁する東洋大学相手に、早稲田大学は『ブレイクダウン』をテーマに掲げ臨んだ。

前半序盤、東洋大のFWに押し込まれて先制を許す。その後、セットプレーで思うように精度が出せない場面もあったが、ブレイクダウンでターンオーバーするなど接点で引けを取らない。一時、東洋大にリードされたが、22-14で前半を折り返した。後半は、ミスにより連続2トライを献上して1点差にまで詰められたが、強豪早大のプライドを見せ、48-26で白星を挙げた。

前半は両者拮抗し、緊張感ある目まぐるしい試合展開となった。前半5分、自陣左ゴール前で東洋大のモールを止めたが、大きな体躯のFWによる持ち出しから先制を許した。しかし、前半9分には、HO(フッカー)佐藤健次(スポ3=神奈川・桐蔭学園)とCTB(センター)岡崎颯馬(スポ4=長崎北陽台)が相手に素早く刺さるタックルからプレッシャーをかけ、ターンオーバー。流れを引き寄せる。

続く10分にも、相手裏に蹴ったボールをWTB(ウィング)細矢聖樹(スポ3=国学院栃木)と岡崎がチェイスし、FWも加わってブレイクダウンで圧倒し、マイボールにした。その後、SH(スクラムハーフ)宮尾昌典(スポ3=京都成章)の素早い球さばきに応えて、最後はWTB矢崎由高(スポ1=神奈川・桐蔭学園)が公式戦初トライをマークした。

ここまでセットプレーでは、精度に欠けてしまう部分もあったが、19分、モール起点から追加得点を挙げて12-7とリード。前半29分に、逆転を許すものの、その直後、FB(フルバック)京山秀勇(人4=福岡・東筑)がギャップを突くランで大きくゲインし、最後は細矢がインゴールへ飛び込んだ。その後も得点を重ね、22-14で試合を折り返した。

後半開始早々、ペナルティキックからピンチを迎えたが、ブレイクダウンでターンオーバーし、自陣ゴール前から脱出する。7分、エリア中央のラックからPR(プロップ)勝矢紘史(スポ2=長崎北陽台)が走りこんでパスを受け取り、ディフェンスラインをブレイク。その後、左へ展開し、矢崎がハットトリックを決める。

ラグビー関東大学春季交流大会2023 Aグループ

【ハイライト動画】早稲田大学 vs. 東洋大学 早稲田大学がブレイクダウンで上回って勝利

直後、早大にミスが続き、1点差にまで追い上げられてしまうが、中盤後半に入って修正されたセットプレーと、勢いあるフェーズアタックで2トライを獲得する。試合終了間際には、LO(ロック)細川大斗(社4=東京・早実)が敵陣10m付近からゴール前までゲインし、最後はPR安恒直人(スポ3=福岡)が押し込んでトライ。最終結果を48-26とし、勝利を収めた。

ビックゲインするLO細川

フィジカルが脅威となる東洋大相手にブレイクダウンで何度もターンオーバーし、ディフェンスでも前に刺さる低いタックルをみせた早大は、着実に成長をうかがわせている。

「ブレイクダウンを中心に練習してきたので、みんなの取り組みは良かった」(SO/スタンドオフ伊藤大祐主将、スポ4=神奈川・桐蔭学園)、「チーム全体で堅実に取り組めて良かった」(岡崎)と語るように、練習の再現、テーマをこなすことができたのは大きく評価できるだろう。

また、前節の課題である修正力に関しても改善を見せた。強度が増した練習によって展開だけでなく、接点も強くなる早大ラグビー部。進化していく彼らの活躍に期待したい。

文:長野恵治/写真:川上璃々(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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