人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2023年5月19日

1部定着&飛躍へ邁進「立正大学」×昨季4強の国立伝統校「筑波大学」。ラグビー関東大学春季交流大会

ラグビーレポート by 多羅 正崇
  • Line

 

第12回を迎えた春の大学ラグビー公式大会、関東大学春季交流大会。

昨年度の関東対抗戦、関東リーグ戦の4~6位が所属するBグループは、5月21日(日)、立正大学グラウンドで、1勝2敗(勝点6)の立正大学と、開幕2連勝(勝点9)の筑波大学がぶつかる。

昨季4強の筑波大を迎え撃つのは、昨季関東リーグ戦で躍進した立正大だ。

昨季は昇格1年目ながら法政大学、大東文化大学、関東学院大学を破って3勝。5位に入り、1部残留を決めた。

元日本代表スクラムハーフの堀越正己監督の下、リーグ戦5位の財産を継承し、このまま1部定着、そして大学選手権出場へ勇躍したい。

春季大会は開幕戦こそ日本大学に19-52で敗れたが、2戦目では慶應義塾大学をアウェーで3点差(24-27)まで追い詰めた。

そして3戦目で立教大学を47-12で破り、今大会1勝目。キックオフ直後にカウンターラック、そして開始45秒でトライを獲りきる精度、集中力で観客を沸かせた。

立教大戦、前半はモールなどFWで2トライを浴びたが、後半は完封して5連続トライ。強力スクラム、多彩な攻撃オプションも光った。

立正大学スターティングメンバー

そして4戦目となる今週は、前戦から先発3人を変え、PR中森樹生(3年・御所実業)、SH三原大河(4年・東福岡) 、CTB鈴木太登(2年・尾道)が入った。

キニ・ヴェイタタ(立正大学)

攻撃の柱はリーダーの一人であるCTBキニ・ヴェイタタ(4年・St. Andrews)。突破力も魅力だが、周囲を活かすパスも巧みだ。

さらに前節カウンターからロングゲインを見せていた南アフリカ出身のWTBハインリッヒ・フルックス(2年・Jeugland High School)。188センチの上背がありハイボールのコンテストでも脅威になるだろう。

かたや筑波大は大会開幕2連勝。

初戦で立教大に42-25で競り勝ち、先週は法政大に28-15で勝ち切った。

法政大戦はチームで崩した2本目のトライなど、筑波大らしいスキルと緻密さが光った。

FWの高い機能性、献身性は今季も健在。ラインアウトDFではカットを連発し、後半30分にはモールも止めきった。

開幕3連勝が掛かる今週は、前戦からスタメンが6人変わった。

フォワードではPR岩重晴大(2年・クラーク記念国際)、FL横溝昂大ショーン(4年・福岡高)。

楢本幹志朗(筑波大学)

バックスでは、前戦は途中出場で軽快なフットワークを見せていたSH高橋佑太朗(茗溪学園)が、今季初先発となるSO楢本幹志朗(東福岡) と2年生ハーフ団を組む。

さらに下級生から活躍していたロングキッカーのCTB浅見亮太郎(3年・流経大柏)、将来性豊かなWTB濱島遼(2年・福岡高)がスタメンを託された。

そのほか、活動量が豊富なNO8本郷雄斗(3年・千葉高)、司令塔で起用されてきた182cmのCTB永山丞(2年・國學院久我山)らは存在感を増している。

野性味溢れるキャリアーのNO8谷山隼大キャプテン(4年・福岡高)、攻撃色の強い業師であるSH白栄拓也(4年・高鍋)らは欠場となるが、楽しみなメンバーが揃った。

昨季の立正大は、ハイパント攻撃を徹底するなど、1点でも上回ろうとする迫力があった。まだ春の段階ではあるが、立正大の攻撃スタイルは気になるところだ。

1部を経験してベースアップした立正大としては、肉弾戦にこだわりを持つ筑波大は、格好の腕試しの相手だろう。相手が矜持をもつブレイクダウン、衝突局面で上回れるか。

筑波大では、高橋&楢本の2年生ハーフ団のゲームマネジメントは要注目だろう。

ディフェンスでは前戦、前に出ようとする意識からかライン・オフサイドが多かった。11回あったペナルティは修正したいところだろう。

筑波大は攻防共に優れたラインアウト、顔ぶれの変わったフロントローを中心としたスクラム戦も見どころだ。

1部定着&飛躍を狙う立正大、国立伝統校の筑波大、一体どんな攻防が展開されるか。J SPORTSではオンデマンド限定で、5月21日(日)午後4時30分から配信開始だ。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ