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横浜キヤノンイーグルスvs.東京サントリーサンゴリアス、ラストゲームで意地を見せるのはどちらか。ジャパンラグビー リーグワン 3位決定戦
ラグビーレポート by 斉藤 健仁横浜キヤノンイーグルスvs.東京サントリーサンゴリアス
「NTTジャパンラグビー リーグワン」もいよいよ残すところあと2試合となった。5月19日(金)の夜、東京・秩父宮ラグビー場では、横浜キヤノンイーグルスvs.東京サントリーサンゴリアスの3位決定戦が行われる。
今季、クラブ史上初、4位でのプレーオフに進出したイーグルス。埼玉パナソニックワイルドナイツとの準決勝は、前半を17-15とリードして折り返したが、後半早々にワイルドナイツのWTB(ウイング)マリカ・コロインベテのトライで逆転を許すと、そこから一気に流れは相手に傾き、20-51で敗れた。
「本当にすごくいい勉強になった。自信が全部消えるわけじゃないので、このゲームで学んだ成長を見せられるように、チーム全員で3位を狙いにいきたい」と試合後に話したイーグルスの沢木敬介監督は、準決勝からFW(フォワード)1名、BK(バックス)2名の先発を変更した。
FWはPR(プロップ)1番が岡部崇人から安昌豪となり、3番の杉本達郎、HO(フッカー)庭井祐輔の3人で構成する。そのほかは変更なく、LO(ロック)マックス・ダグラス、リアキマタギ・モリ、FL(フランカー)コーバス・ファンダイク、ベテラン嶋田直人、NO8(ナンバーエイト)シオネ・ハラシリが引き続き先発する。
BKは南アフリカ代表SH(スクラムハーフ)ファフ・デクラークと、SO(スタンドオフ)田村優のハーフ団は同じだが、CTB(センター)は南橋直哉がベンチに下がり、準決勝を体調不良で欠場したキャプテンの梶村祐介が復帰した。13番には先週レッドカードで出場停止となった南アフリカ代表のジェシー・クリエルに替わって、ルテル・ラウララが今季、初先発する。
両翼は7人制日本代表として東京五輪で活躍したWTB松井千士とイノケ・ブルア(流通経済大学出身)、FB(フルバック)は小倉順平が務める。リザーブには南橋以外に、HO三好優作、PR岡部崇人、松岡将大、LOソセフォ・ファカタヴァ、FLシオエリ・ヴァカラヒ、SH山菅一史、WTBエスピー・マレーが控える。
先週の試合でゲームキャプテンを務めたFL嶋田は、「しっかりと勝って、笑顔で終われるように良い準備をしたい」と言えば、経験豊富なSO田村も「まず、3位を目指す。今年はこういうチームだったと組織として見せたい。下手でも何か伝わるプレーをしたい」と意気込んだ。イーグルスはトライ数リーグトップタイ(84トライ)のアタック力、FWのモールを軸に相手にプレッシャーをかけつつ、失点を極力抑えたいところだ。
一方、リーグワン初優勝を狙ったサンゴリアスだが、先週の準決勝では今季リーグ戦では2敗していたクボタスピアーズ船橋・東京ベイと激突。開始5分にLOツイヘンドリックがレッドカードで退場し、75分を14人で戦うことを余儀なくされた。その後、数的不利を感じさせない戦いを見せたが、結局18-24で敗戦。昨年に続いての国立競技場でのプレーは叶わなかった。
敗戦後、「本当にファイティングスピリッツが今日一番見られたので、選手のことを本当に誇りに思う」と胸を張ったサンゴリアスの田中澄憲監督は、中4日の準決勝からFW3名、BK3名の計6名の先発を入れ替えた。
東京サントリーサンゴリアス
第1列は先週と変わらずPRが森川由起乙と、先週の試合が初先発だった細木康太郎、共同主将のHO堀越康介で構成する。LOは出場停止のツイに替わり、小林航がハリー・ホッキングスとコンビを組む。バックローはNO8箸本龍雅に替わって、6番に入っていたトム・サンダースがシフトし、6番に下川甲嗣がリザーブから上がり、7番は山本凱からベテランの小澤直輝が、1月の第5節以来の出場となる。
ハーフ団は変わらず、共同主将の日本代表SH齋藤直人と、元オールブラックスSOアーロン・クルーデン。CTBは日本代表の中村亮土がメンバー外となり、先週今季初めて試合に出たオーストラリア代表のサム・ケレビが12番を背負い、13番は中野将伍が引き続き務める。WTBはテビタ・リーがメンバー外となり、尾崎晟也、泰雅の兄弟で両翼を担い、FBは日本代表の松島幸太朗から、雲山弘貴が今季2試合目で初先発となった。
また、控えにはフロントローがHO中村駿太、PR祝原涼介に加え、PR小林賢太が2ヶ月ぶりのメンバー復帰。今季、浦安から加入したオーストラリア出身のLOカラム・マクドナルドはサンゴリアスでのデビュー戦となりそう。FL飯野晃司は先週に引き続きベンチ入り。BKはSH流大、CTB森谷圭介、FB河瀬諒介が入った。
共同主将のHO堀越は「このようなショートウィークは経験したことはないが、ベーシックなことをしっかりとやることと、チームとしてベクトルを向けられるようにしっかりやっていきたい」と言えば、同じく共同主将のSH齋藤も「リカバリーも含めて、最大限の準備をして勝って終わりたい」と前を向いた。
ボールキャリー(1960回)、そしてディフェンス突破(521回)がリーグ1位を誇るアタッキングラグビーが信条のサンゴリアスとしては、テンポの速いアタックを武器にトライを取りきって勝利を収めたいところ。
両チームはともにカンファレンスBに所属し、1月7日の第3節ではホストのサンゴリアスが32-23、4月15日の第15節もビジターだったサンゴリアスが11-9と接戦を制して連勝している。沢木監督、田中監督はともにサントリーの同期で同じ歳で、元日本代表でもある。両監督の采配もみどころの1つだ。
リーグ戦で連敗しているイーグルスが勝利し、チーム最高の3位となって躍進したシーズンを締めくくれるか。トップリーグ時代に優勝5回を誇るサンゴリアスが、しっかりと勝利してプライドを見せるか。
勝って笑ってシーズンを終えるチームはどちらになるのか。3位決定戦は5月19日(金)午後7:00に東京・秩父宮ラグビー場でキックオフされる。
文:斉藤健仁
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント
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