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ラグビー コラム 2023年5月17日

【ハイライト動画あり】明治大学、ライバルに熊本で勝利。選手コメントで振り返る早稲田大学戦。ラグビー関東大学春季交流大会

ラグビーレポート by 明大スポーツ新聞部
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明治大学の校歌斉唱

ラグビー関東大学春季交流大会の初戦・流通経済大学戦を快勝し、迎えた明治大学の2戦目の相手はライバル・早稲田大学。熊本県で初めて明早戦が行われ、5000人を超えるラグビーファンが、熊本県えがお健康スタジアムに駆け付けた。

最初に主導権を握ったのは早大だった。前半9分、自陣での度重なるブレークダウン。明大の堅いディフェンスで簡単には前に進ませない。しかし、明大がターンオーバーを試みた際、隙をつかれ先制点を許してしまう。「自分たちのミスやアンラッキーな部分が重なってトライを取られてしまった」(FB/フルバック池戸将太郎・政経4=東海大相模)。

身体を張ったプレーを見せた木戸

だが、このまま流れを渡さないのが明大だ。19分、左WTB(ウイング)海老澤琥珀(情コミ1=報徳学園)からパスを受けたNO8(ナンバーエイト)木戸大士郎(文3=常翔学園)がゲイン。その後、池戸にボールが渡りインゴールに飛び込む。「スペースが空いていて、よくコントロールできた」(池戸)。池戸がコンバージョンキックも決め、逆転に成功する。

続く22分、左PR(プロップ)中山律希(政経4=天理)が自陣5m付近から敵陣深くまで必死のゲイン。気迫あふれるプレーにBK(バックス)陣が応え、最後はSH(スクラムハーフ)萩原周(商4=大阪桐蔭)がそのままグラウンディングし、追加点を決めた。「みんながラインを勢いよくゲインしてくれて、いいトライができた」(萩原)。

明大の勢いは止まらない。29分、自陣10mライン付近での早大のパスを右CTB(センター)秋濱悠太(商3=桐蔭学園)がインターセプト。武器とするランで早大に捕まることなく、トライを挙げた。「相手のミスを突いてトライを取るところまで運び切れた」(秋濱)。

その後は、両者ともにボールをゴールラインに寄せ付けない拮抗した試合展開が続く。しかし、明大のチーム力が試合を動かした。前半終了間際、ハーフウエーラインでのマイボールスクラム。敵陣10mライン付近までスクラムで前進し、萩原を中心にBK陣の素早いパス展開が繰り広げられる。そして、最後にパスを受け取った右WTB安田昂平(商3=御所実)がトライ。先制点は奪われたものの、縦横に強い明大を見せ付け、28-5で試合を折り返す。

関東大学春季交流大会2023 Aグループ

【ハイライト動画】早稲田大学 vs. 明治大学 熊本でのライバル対決

「前半と後半の入りが明治の課題」(萩原)。後半、先に点を奪ったのはまたも早大だった。5分、自陣ゴールライン付近での早大ボールスクラム。スクラムでは優勢だったが、その後のブレークダウンで早大に前進を許す。明大のディフェンスが薄くなっていた左側にパスを回されて失点。続く、16分の相手ボールスクラムでも早大の勢いを止めきれず、点差が9点に縮まる。「あまりいい形で後半の主導権を握れなかった」(池戸)。

後半中盤からメンバーを大きく入れ替え、明大の攻撃が勢いを取り戻す。「しっかりと流れを取り戻してくれた」(山本嶺)。後半終了間際、池戸のキックパスを受け取った吉田輝雅(政経3=東海大相模)が、ダメ押しの追加点を挙げ、最終スコア45-24で春の明早戦を制した。

熊本地震復興支援のために行われた今試合。苦しい時間帯も果敢に戦い、勝利をつかみ取った明大ラグビー部の姿は、復興への大きな活力を与えたに違いない。「ラグビーをやっている子供の歓声も聞こえたので、目標を与えられたらうれしい」(池戸)。

次戦は昨年度の春季大会では唯一敗北している東海大学戦。「強いFW(フォワード)をどうコントロールするかが大事。いいゲームができれば圧倒できる」(中山)。春シーズンのテーマは『挑戦』。東海大戦ではどのような『挑戦』を見せてくれるのか楽しみだ。

文:森口絵美理/写真:安室帆海(明大スポーツ新聞部)

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明大スポーツ新聞部

1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。

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