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ラグビー コラム 2023年5月13日

早稲田大学、フレッシュなメンバーの勢いも力に。熊本で明治大学と対戦。ラグビー関東大学春季交流大会

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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早明戦のカギを握るスクラム

『荒ぶる』に向けて、早稲田大学ラグビー蹴球部の挑戦が幕を開けた。先週、ラグビー関東大学春季交流大会の初戦が行われ、東海大学と対戦した早大は33-19と勝利。

スローガンに掲げる『WASEDA FIRST』を見事体現し、『日本一』に向け幸先の良いスタートを切った。そんな早大の次なる相手は、明治大学だ。春の一大イベントでもある早明戦は今年、熊本の地で開催される。伝統ある一戦で開幕2連勝を飾ることができるか。

前節の東海大戦は、激しい雨が降り注ぐ中行われた。前半開始4分、ラインアウトからモールでHO(フッカー)佐藤健次(スポ3=神奈川・桐蔭学園)が先制トライ。続く10分、SH(スクラムハーフ)宮尾昌典(スポ3=京都成章)のキックにWTB(ウィング)磯崎錬太郎(商4=徳島・城東)が素早く反応し追加点を挙げる。

ゲインするWTB磯崎

また、WTB細矢聖樹(スポ3=國學院栃木)のキックキャッチからWTB磯崎、HO佐藤と確実にパスをつなぎCTB(センター)岡本大輝(スポ4=東京・本郷)がインゴールに飛び込んだ。しかし、続く21分、27分は東海大が立て続けにトライを奪い、19-14まで点差を縮められる。

両者拮抗(きっこう)した状態が続く中、SO(スタンドオフ)伊藤大祐主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)の効果的なキック、ランニングプレーで早大は流れを取り戻す。後半には、佐藤が2本目となるモールトライを決め、点差をさらに広げる。コンディションの悪い中、早大は最後まで粘り強いディフェンスと縦横無尽なアタックで相手を圧倒し、春季大会初戦を33-19と白星で終えた。

一方、次戦の対戦相手である明大は、勢いあるルーキーが入部し、今季もFW(フォワード)、BK(バックス)ともにタレントが揃っている。前節の流通経済大学戦は、CTB廣瀬雄也主将(明大)が欠場するものの、58-12と勝利。

今季も明大の攻撃の要であろうSO伊藤耕太郎(明大)のゲームメイクには警戒が必要だ。また、大型FWに対する縦への突破、ルーキーWTB海老澤琥珀(明大)のランニングスキルを、ディフェンスで抑えられるかが勝敗を分けるポイントとなるだろう。

関東大学春季交流大会2023 Aグループ

【ハイライト動画】東海大学 vs. 早稲田大学 早稲田大学が難敵から春シーズン11年ぶりの勝利

昨年の春季大会早明戦では、早大が惜しくも敗北した。この悔しさを知る伊藤、CTB岡崎颯馬(スポ4=長崎北陽台)、NO8(ナンバーエイト)村田陣悟(スポ4=京都成章)ら上級生が中心となってプレーや声で仲間を鼓舞し、勝利をつかみたい。

早稲田大学vs.明治大学

また、今季頭角を現した両PR(プロップ)門脇浩志(スポ3=神奈川・桐蔭学園)、下村勇貴(文3=東京・早実)や、春季オープン戦で持ち味のランを発揮し、1年生ながら存在感を示したFB(フルバック)矢崎由高(スポ1=神奈川・桐蔭学園)も今回メンバー入りしている。

フレッシュなメンバーの勢いも力に、昨年のリベンジを果たせるか。頂点の景色を見るために、宿敵・明大に闘志を燃やす早大。魂のこもったプレーに注目だ。

文:寺谷芽生、写真:川上璃々(早稲田スポーツ新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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