ブラックラムズ東京、もう一つのチャレンジ ―スタジアムを黒く染める―

　

先ごろ行われた「2023ワールドベースボールクラシック」が大谷翔平の活躍などにより、日本の優勝で幕を閉じた。そして今、プロ野球はメディアを中心に多くの注目を集め、特にWBC出場選手は一際存在感を放っている。
ラグビーは新リーグ「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE」になって2年目、他競技に負けない集客、振興が求められる中、ホスト＆ビジターゲーム方式で試合開催が行われるようになり、各チームには、勝利に加え「興行」というもう一つの課題が突きつけられる。 そこには、試合以外のエンターテインメント演出も不可欠だ。

現在リーグワン ディビジョン1カテゴリー12チームの中に、「東京」がチーム名の中に入っているチームが四つある。その中でブラックラムズ東京は、世田谷をホストエリアとする創部70年の伝統あるチームだ。

「Be a Movement.」をチームビジョンとして、世田谷を中心とした地域貢献活動にも積極的に参加している。※1 ※2

ホストゲーム開催においても、今シーズンから公式ボランティア組織を立ち上げる※3など、新しいことに積極的にチャレンジしている。ファン獲得の上でもライバルひしめく「東京エリア」において、ファンも大切なファミリーの一員と考えて活動しているチームだ。

そのブラックラムズ東京が、今シーズン最後のホストゲームとなる4月16日のトヨタヴェルブリッツ戦を秩父宮ラグビー場に迎え、「黒羊の祭典」と銘打った興行を行う。

　

ホストゲーム最終節とあって、場外のステージイベントや、客席ではハンドクラッカーや応援フラッグの配布、希望すればイヤホンで解説を聞くことのできるサービスも行うなど盛りだくさんだ。

ステージイベントでは、2019年のラグビーワールドカップ日本大会開催前に放送されたテレビドラマの出演メンバーによるトークショーや、J SPORTSの人気番組「ラグビーわんだほー！」からも、メインキャストが登場してトークイベントも行う予定となっている。

また、イベントだけでなく、「秩父宮真黒計画」とした集客プロジェクトを展開しており、秩父宮ラグビー場をチームカラーである黒色で染めるため、ファンクラブのレギュラー会員になればバック指定席が無料で買える「真黒チケット」を販売している。

「スタジアムを黒く染める」ため、グッズ販売も盛んだ。今年から始めた選手の名前入りタオルもその１つ。販売からすぐに在庫がなくなる選手も出るなど人気のグッズで、スタジアムでは応援する選手のタオルを「黒く」掲げるファンの姿が多くみられる。
黒羊の祭典限定のグッズも多く販売され、有名ブランドとのコラボグッズや、チームマスコットのラムまるグッズが限定価格で買える等のサービスを行う予定だ。

　

昨年行われたマスコット総選挙で初代王者となった「ラムまる」は、奇しくも4月10日より第二回のマスコット総選挙が始まり、盛り上がりを見せる中でのホスト最終戦。いつもの通りピッチ周遊などで観客を楽しませてくれるだろう。

★詳しくは、チーム公式サイト特設ページで。
https://blackramstokyo-games.com/gameinfo/15/index.html

競技、ビジネスの両面でリーダーシップを発揮する西辻GMは、
「今シーズンを通して力を入れてきた興行面については、ホスト最終戦となる今節もよりいっそうのファンサービスを準備することで、ラムズファミリー全員で新しい景色を見たい。そのような環境で試合を行うことは、チームや選手にとって必ず大きな力となり、また、選手たちの全力のプレーで、スタジアムに来てくださる皆様に活力と感動を与えたい」と話した。

この秋には、いよいよラグビーワールドカップ2023がフランスで開催される。その盛り
上がりをいち早く感じるためにも、今度の日曜日は「黒羊の祭典」で、白熱必至の試合とイベントが融合した、ラグビー会場の楽しさを体験してみてはどうだろうか。

※1
参考：「note」記事　「ゲストティーチャー活動」―受講児童数1万人を超えて
https://note.com/blackramstokyo/n/n2305d31d91fc

※2
参考：「note」記事　「ラグビー体験会」開催レポート
https://note.com/blackramstokyo/n/n8802539fe620

※3
参考：「note」記事　「公式ボランティア『Ramgelist』活動レポート
https://note.com/blackramstokyo/n/n6377cfdefcb1

J SPORTS 編集部